女の子大好きな色男に惚れた騎士隊長は、BL展開のつもりでいました

ミクリ21

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5◆ジョルテ視点

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マリウスの柔肌が忘れられない。

触ってはいないが、マリウスの肌は絶対柔らかいと思うんだ。

マリウスが女だと知っても、俺のマリウスへの愛は変わらない。

………マリウスのたわわな果実が夢に何度も出てくるが、マリウスが男でいることを望むなら、俺はマリウスを男として愛する。

マリウスには、付き合っているかはわからない親密な女がいっぱいいる。

一体誰が本命の女なんだろうか?

俺の一番の敵は、その本命のはずだから知りたいものだ。



「ジョルテ、ちょっと呑みに付き合え」

「マリウス!?」

ある日、何故かマリウスから呑みに誘われた。

ちょうど仕事も終わった後だったから、喜んで呑みに行くさ!

マリウスからの誘いで、俺ははっきり言って浮かれていた。

マリウスと向かった先は、個室有りの居酒屋だった。

わざわざ個室に入って、二人っきりとは………もしや、俺を意識してくれているのか!?

しかし、現実は甘酸っぱくはなかった。

「酷いんだよ!僕を一番愛しているって言っていたのに、結婚するから別れましょうだって!?弄ばれたーーー!!」

「………」

どうやらマリウスは、本命の女にフラれたそうだ。

まぁ、複数の女とイチャイチャしていれば………フラれても仕方ないとも言える。

「うぅ……どうして僕じゃダメなんだ………」

「複数の女に手を出すからじゃないか?」

「僕はエッチなことはしていない!野蛮な男と一緒にするな!」

「そういう意味の手を出すじゃないぞ」

酒を男らしく豪快に呑み、ワンワン泣いてマリウスは最終的に酔い潰れた。

余程ショックだったんだな。

とりあえず、宿屋でマリウスを寝かせることにした。

襲ったりする気はない。

そんなことしたら、マリウスに近寄ることすらできなくなるかもしれない。

マリウスに拒絶されて………。

だから、マリウスに水を水差しで飲ませて寝かせて、俺は隣のベッドで寝る。

二人部屋だからベッドは二つなんだ。



早朝、マリウスの二日酔いが酷かったとだけ伝えておこう。
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