3 / 35
3◆エル視点
しおりを挟む
私はラファエル殿下に仕える執事、名前はエルです。
華奢にみえる私の身体は、脱げば筋肉ムキムキで…いわゆる私脱いだらスゴいんですってやつです。
当然、体術も剣術もお手の物。
何気に殿下の右腕だったりします。
さて、私は今あるクズたちの住む平民のお宅に来ています。
平民を見下すつもりはありません。
クズなのは、イリア様の両親だけですよ。
私は殿下にある命令をされたので、速やかにミッションをクリアするつもりです。
命令の内容は、イリア様の両親に借金全額返済額と手切れ金を渡して、二度とイリア様に関わらない……つまり赤の他人になるように契約書を書かせること。
もちろん、拒否は許しません。
………まぁ、結果的に言うとあっさり契約書を書いてくれました。
なんともまぁ、愚かですね。
目先のお金に目が眩んで、自分たちがいずれどんな目にあうのかわかっていない。
まぁ、私は心配など欠片もするつもりはありません。
何故なら、私はイリア様の境遇に涙を流してしまうほど心を痛めた一人ですから。
つまり、私はイリア様の味方です。
「どうだった?」
私は、無事にミッションクリアしたことをラファエル殿下に報告しました。
イリア様は現在、入浴中だそうです。
初めての大きなお風呂に、表情は輝いていたそうです。
イリア様、良かったですね!
私もみたかったですけどね!
「はい。こちらが契約書です。あの者たちは、目先のお金にしか興味を持っていませんでした」
ラファエル殿下は、美しい美貌で微笑む。
「そうか。これでイリアは私のモノだ。ああ、やっと私の願いが叶う。イリアは私の願いを聞いても、もう逃げ道はない。ふふ、私は酷い奴だな」
ラファエル殿下の願いを、私は知っています。
………しかし、残念ながらラファエル殿下に忠誠を誓う私ではできない内容でした。
忠誠を誓う者はできない内容だったために、ラファエル殿下の願いを叶えることができる人がいませんでした。
………イリア様が叶えてくれたらいいとは思いますが、こればかりは結果がわかりません。
華奢にみえる私の身体は、脱げば筋肉ムキムキで…いわゆる私脱いだらスゴいんですってやつです。
当然、体術も剣術もお手の物。
何気に殿下の右腕だったりします。
さて、私は今あるクズたちの住む平民のお宅に来ています。
平民を見下すつもりはありません。
クズなのは、イリア様の両親だけですよ。
私は殿下にある命令をされたので、速やかにミッションをクリアするつもりです。
命令の内容は、イリア様の両親に借金全額返済額と手切れ金を渡して、二度とイリア様に関わらない……つまり赤の他人になるように契約書を書かせること。
もちろん、拒否は許しません。
………まぁ、結果的に言うとあっさり契約書を書いてくれました。
なんともまぁ、愚かですね。
目先のお金に目が眩んで、自分たちがいずれどんな目にあうのかわかっていない。
まぁ、私は心配など欠片もするつもりはありません。
何故なら、私はイリア様の境遇に涙を流してしまうほど心を痛めた一人ですから。
つまり、私はイリア様の味方です。
「どうだった?」
私は、無事にミッションクリアしたことをラファエル殿下に報告しました。
イリア様は現在、入浴中だそうです。
初めての大きなお風呂に、表情は輝いていたそうです。
イリア様、良かったですね!
私もみたかったですけどね!
「はい。こちらが契約書です。あの者たちは、目先のお金にしか興味を持っていませんでした」
ラファエル殿下は、美しい美貌で微笑む。
「そうか。これでイリアは私のモノだ。ああ、やっと私の願いが叶う。イリアは私の願いを聞いても、もう逃げ道はない。ふふ、私は酷い奴だな」
ラファエル殿下の願いを、私は知っています。
………しかし、残念ながらラファエル殿下に忠誠を誓う私ではできない内容でした。
忠誠を誓う者はできない内容だったために、ラファエル殿下の願いを叶えることができる人がいませんでした。
………イリア様が叶えてくれたらいいとは思いますが、こればかりは結果がわかりません。
20
お気に入りに追加
293
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる