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3◆レイラック視点
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勇者に選ばれたアスタリアは、実は俺達魔王と四天王と面識がある。
しかし、残念ながらアスタリアは俺達を忘れているようだ。
………思い出してくれないかな?
あれは、アスタリアがまだ5歳の頃だったな。
~レイラックの回想~
当時の俺は、後の四天王の四人を連れて森で遊んでいたんだ。
そんな時、一人の少女に出会った。
彼女の名前はアスタリア。
後の勇者だ。
アスタリアは、森の中で一人でさ迷っていた。
「うぅ……どこに、どこにあるんですの………?」
必死に何かを探している。
俺達は、なんとなく彼女が心配で後をつけていた。
しかし、俺達は話かけることにしたんだ。
だって、気になるあの子と話してみたいからさ!
もちろん、人族の姿に見た目を変えてからだ。
「何を探している?」
「え?……ホワイトマリアですわ」
ホワイトマリアとは、万病に効くとされる幻の花だ。
この森にあるという伝説ならあるが、俺は一度もみたことがない。
この森でいつも遊んでいるんだけどな。
「どうして探している?」
「お兄様が病気なの……熱が高くて、もう三日も意識がありませんの」
なるほど。
兄を心配して、ホワイトマリアを求めていたのか。
「なら、俺が治してやる。その代わり………」
俺は、その日アスタリアの兄を治してやった。
………ある条件と引き換えに。
『治してやる代わりに、俺の嫁になれ』
~回想終わり~
アスタリアが勇者になるなんて、あの頃は当然だが知らなかった。
俺は、アスタリアに一目惚れをしてしまったから嫁になれと言ったんだ。
だが、アスタリアが勇者になってしまって俺はビックリした。
アスタリアと魔王の俺が戦う………?
ふざけんなよ!!
俺は、アスタリアと戦う未来なんて受け入れない。
だがら、俺は四天王の四人を連れて勇者パーティーに志願したんだ。
魔族特有の見た目なら、幻覚魔術で人族の見た目に変えられる。
まぁ、アスタリア以外には偽名と嘘の出身地等々、人族としていろんな偽装をした。
アスタリア以外はどうでもいいからな。
しかし、残念ながらアスタリアは俺達を忘れているようだ。
………思い出してくれないかな?
あれは、アスタリアがまだ5歳の頃だったな。
~レイラックの回想~
当時の俺は、後の四天王の四人を連れて森で遊んでいたんだ。
そんな時、一人の少女に出会った。
彼女の名前はアスタリア。
後の勇者だ。
アスタリアは、森の中で一人でさ迷っていた。
「うぅ……どこに、どこにあるんですの………?」
必死に何かを探している。
俺達は、なんとなく彼女が心配で後をつけていた。
しかし、俺達は話かけることにしたんだ。
だって、気になるあの子と話してみたいからさ!
もちろん、人族の姿に見た目を変えてからだ。
「何を探している?」
「え?……ホワイトマリアですわ」
ホワイトマリアとは、万病に効くとされる幻の花だ。
この森にあるという伝説ならあるが、俺は一度もみたことがない。
この森でいつも遊んでいるんだけどな。
「どうして探している?」
「お兄様が病気なの……熱が高くて、もう三日も意識がありませんの」
なるほど。
兄を心配して、ホワイトマリアを求めていたのか。
「なら、俺が治してやる。その代わり………」
俺は、その日アスタリアの兄を治してやった。
………ある条件と引き換えに。
『治してやる代わりに、俺の嫁になれ』
~回想終わり~
アスタリアが勇者になるなんて、あの頃は当然だが知らなかった。
俺は、アスタリアに一目惚れをしてしまったから嫁になれと言ったんだ。
だが、アスタリアが勇者になってしまって俺はビックリした。
アスタリアと魔王の俺が戦う………?
ふざけんなよ!!
俺は、アスタリアと戦う未来なんて受け入れない。
だがら、俺は四天王の四人を連れて勇者パーティーに志願したんだ。
魔族特有の見た目なら、幻覚魔術で人族の見た目に変えられる。
まぁ、アスタリア以外には偽名と嘘の出身地等々、人族としていろんな偽装をした。
アスタリア以外はどうでもいいからな。
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