異世界に転移したショタは森でスローライフ中

ミクリ21

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10◆ヤマト視点

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夜に、不思議な夢をみたんだ。

お父さんとお母さんが泣いていたんだよ。

僕は、ただの夢だとはわかっていたけど、自己満足でもいいから、二人に伝えたかった。

少しだけスッキリして、朝に目覚めると………ハーメルンさんのお顔がドアップだったよ。

僕とハーメルンさんは同じベッドで寝たんだ。

えへへ、腕枕してもらったんだよ!

身体もぎゅっ!と抱き締められていて、もう僕朝から胸がドキドキしているよ!!

「んぅ……ヤマト?……ふふ、おはようございます」

「!…ハーメルンさんおはよう!」

ハーメルンさんの声が、寝起きだからか掠れていてセクシーだ。

おお、やっぱりハーメルンさんはセクシー系の人だったか……!

その後、僕たちは起きて朝ごはんの準備をした。

もちろん僕もお手伝いしたよ!

「ハーメルンさん、サラダこれでいい?」

「ええ!とても美味しそうですね。ヤマトの作ったサラダを食べられるなんて、幸せですね!」

「盛り付けただけだよ?」

ハーメルンさんに、僕でもできることはさせてもらっていて、サラダの盛り付けを頑張ってしたけど………ハーメルンさんはちょっと大袈裟だ。

………でも、嬉しいけどね?

今日も主食はパンだったから、なんとなくお米って無いのか聞いてみた。

「米ですか?この森には無いですけど、町にならありますよ。欲しいんですか?」

「ううん。なんとなく聞いてみただけだよ。気にしないでね!」

森に無いなら仕方ない。

贅沢は敵だ!

だって、森暮らしのハーメルンさんにそんな我が儘を言うべきじゃないよね。

美味しいご飯を食べられるんだから、お米は我慢できるよ!

「ご馳走さまでした!」

ハーメルンさんの美味しいご飯を食べて、今の僕は元気が満ち溢れているぞ!

「そういえば、野菜ってどうやって手に入れているの?」

「裏に畑があるんですよ」

窓からみえると言われて、チラッとみてみたら、そんなに大きくはないけど立派な畑があった。

僕が昨日今日食べた野菜は、ハーメルン産だったのか!

すごく驚いちゃった!

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