8 / 25
8◆ハーメルン視点
しおりを挟む
「両親も兄弟もいませんよ。私は自然から生まれましたから」
夕食の時間に、ヤマトに質問をされました。
Q、両親や兄弟はいますか?
A、いません
私は、この森で精霊王として自然の魔素から生まれた存在です。
そして、森の主はこの森で一番相応しい存在がなれるんです。
それで選ばれたのは、私だったんですよ。
だから、私は森の主であり、精霊王でもあります。
まぁ、メインが森の主でサブが精霊王みたいなものです。
「わかりましたか?」
「うん!ハーメルンさんはスピリチュアルな人なんだね!」
「……すぴ……ちゅあ?……そうですね」
とりあえず、笑って誤魔化します。
スピリチュアルとは、なんなのでしょうか?
聞いたことがない言葉なので、今度調べようと思います。
「ところで、何故私の家族構成が気になったんですか?」
「え!?……その、僕はハーメルンさんの奥さんになってもいいけど、ハーメルンさんの家族に拒否されないか心配だったから……それで」
ガタッ!!
食事中なのに私はつい立ち上がってしまいましたが、細かいことは気にしません。
今、なんて言いました!?
「ヤマト、私の妻になってくれるんですか?」
「えっと、ふつつかもの……?だけど、末永くよろしくお願いします!」
ヤマトがペコリと頭を下げて、上げた時には頬を赤らめ照れてはにかんでいた。
あまりの可愛さと嬉しさで、私のライフはもう空っぽです。
「ヤマト……必ず幸せにすると誓います!ありがとう…愛しています!」
そして私は、幸せすぎて意識がぼんやりしてしまい、ヤマトに声をかけてもらうまでお手拭きタオルをムシャムシャと食べていました。
気付いた時には、お手拭きタオルが私の唾液でぬっちょりとしていましたよ………。
夕食の時間に、ヤマトに質問をされました。
Q、両親や兄弟はいますか?
A、いません
私は、この森で精霊王として自然の魔素から生まれた存在です。
そして、森の主はこの森で一番相応しい存在がなれるんです。
それで選ばれたのは、私だったんですよ。
だから、私は森の主であり、精霊王でもあります。
まぁ、メインが森の主でサブが精霊王みたいなものです。
「わかりましたか?」
「うん!ハーメルンさんはスピリチュアルな人なんだね!」
「……すぴ……ちゅあ?……そうですね」
とりあえず、笑って誤魔化します。
スピリチュアルとは、なんなのでしょうか?
聞いたことがない言葉なので、今度調べようと思います。
「ところで、何故私の家族構成が気になったんですか?」
「え!?……その、僕はハーメルンさんの奥さんになってもいいけど、ハーメルンさんの家族に拒否されないか心配だったから……それで」
ガタッ!!
食事中なのに私はつい立ち上がってしまいましたが、細かいことは気にしません。
今、なんて言いました!?
「ヤマト、私の妻になってくれるんですか?」
「えっと、ふつつかもの……?だけど、末永くよろしくお願いします!」
ヤマトがペコリと頭を下げて、上げた時には頬を赤らめ照れてはにかんでいた。
あまりの可愛さと嬉しさで、私のライフはもう空っぽです。
「ヤマト……必ず幸せにすると誓います!ありがとう…愛しています!」
そして私は、幸せすぎて意識がぼんやりしてしまい、ヤマトに声をかけてもらうまでお手拭きタオルをムシャムシャと食べていました。
気付いた時には、お手拭きタオルが私の唾液でぬっちょりとしていましたよ………。
21
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる
琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。
落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。
異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。
そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる