4 / 25
4◆ハーメルン視点
しおりを挟む
私は、ヤマトを私の寝床にお持ち帰りすることに成功しました。
とても嬉しいのですが、ヤマトには警戒心がないんでしょうか?
私にこんなにあっさりお持ち帰りされたのはいいですけど、うっかり他の人にもお持ち帰りされないようにしっかり私が守らなくては!
うふふ……そして、ゆくゆくは私の伴侶になってもらいましょう!
私の下心に気づいていないヤマトは、私の寝床に興味津々の様子です。
「ログハウスだ!」
「私の寝床は気に入りましたか?」
私の寝床は、人間のログハウスというものを参考に作っています。
なんというか、ログハウスって可愛いなと思って………てへ。
「僕ね、ログハウスって初めて!」
「ふふ、そうですか。お腹は空いてませんか?」
ぐぅ~きゅるきゅるきゅる………。
質問をした瞬間、とても元気なお腹の音がして、ヤマトは真っ赤になってしまいました。
可愛いの暴力!!
「……朝から、何も食べてない……お腹空いた………」
しゅんとしてしまったヤマトに、私は料理を早速作ることにしました。
あんまり時間のかかる物だと、ヤマトのお腹が可哀想なので簡単メニューですけどね。
私はサンドイッチを作り、サラダも用意して、スープは昨日の残りがあるのでそれを温めて、デザートに森の果実を二つほど準備しました。
「さぁ、召し上がれ!」
「美味しそう!ハーメルンさんありがとう!いただきます!」
ヤマトは余程お腹が空いていたのか、モリモリ食べて完食しました。
「おかわりはいりますか?」
「ううん。もうお腹いっぱいだよ!ねぇねぇ、ハーメルンさん」
無邪気に笑うヤマトに、私の呼吸が乱れないように必死に理性に仕事をさせています。
「なんですか?」
「何か僕にできることある?なんでもいいよ!」
「ぐはっ!?」
なんでも……だと……!?
それはアレですか?
あんなことや、そんなことや、こんなことまで………なんでも!?
ゴクリ……。
私の脳内が、モザイクされたピンクな妄想の世界に成り果てました。
ゴホン!
「えっと、なんでも……とは?」
「一緒に住まわせてくれて、ご飯もくれたんだから、お礼に雑草抜きでも、洗濯でも、皿洗いでも、掃除でも、お手伝いするよ!」
ヤマトの言葉に、ピンクな妄想をした私はちょっと恥ずかしい気持ちになりましたよ。
「どうしたの?顔が真っ赤だよ?」
「いえ、なんでもないです。それよりも、私はヤマトを気に入ったから連れて来たので、無理してお手伝いをしようとしなくてもいいんですよ?」
好きな子を養いたいと思うのは、とても自然なことのはずです!
なので、私もヤマトを養いたい(囲うともいう)のです。
「無理じゃないよ。何もしないでお世話になるなんて、そんな図々しいことできないよ。それに、ただ何もしないでお世話になってたら、スローライフじゃなくてニートになっちゃうよ!!」
ヤマトの夢はスローライフで、この森でスローライフをするつもりだったと、道中に聞きました。
スローライフもニートも、私は聞き慣れない言葉ですが、なんとなく言いたいことはわかります。
だから、私は言いました。
「では私の寝床で、私と一緒にスローライフをしましょうか!」
そうして、私とヤマトの二人暮らしでのスローライフが始まりました。
まぁ、私の生活が既にスローライフなので、それにヤマトがプラスされただけですけどね!
とても嬉しいのですが、ヤマトには警戒心がないんでしょうか?
私にこんなにあっさりお持ち帰りされたのはいいですけど、うっかり他の人にもお持ち帰りされないようにしっかり私が守らなくては!
うふふ……そして、ゆくゆくは私の伴侶になってもらいましょう!
私の下心に気づいていないヤマトは、私の寝床に興味津々の様子です。
「ログハウスだ!」
「私の寝床は気に入りましたか?」
私の寝床は、人間のログハウスというものを参考に作っています。
なんというか、ログハウスって可愛いなと思って………てへ。
「僕ね、ログハウスって初めて!」
「ふふ、そうですか。お腹は空いてませんか?」
ぐぅ~きゅるきゅるきゅる………。
質問をした瞬間、とても元気なお腹の音がして、ヤマトは真っ赤になってしまいました。
可愛いの暴力!!
「……朝から、何も食べてない……お腹空いた………」
しゅんとしてしまったヤマトに、私は料理を早速作ることにしました。
あんまり時間のかかる物だと、ヤマトのお腹が可哀想なので簡単メニューですけどね。
私はサンドイッチを作り、サラダも用意して、スープは昨日の残りがあるのでそれを温めて、デザートに森の果実を二つほど準備しました。
「さぁ、召し上がれ!」
「美味しそう!ハーメルンさんありがとう!いただきます!」
ヤマトは余程お腹が空いていたのか、モリモリ食べて完食しました。
「おかわりはいりますか?」
「ううん。もうお腹いっぱいだよ!ねぇねぇ、ハーメルンさん」
無邪気に笑うヤマトに、私の呼吸が乱れないように必死に理性に仕事をさせています。
「なんですか?」
「何か僕にできることある?なんでもいいよ!」
「ぐはっ!?」
なんでも……だと……!?
それはアレですか?
あんなことや、そんなことや、こんなことまで………なんでも!?
ゴクリ……。
私の脳内が、モザイクされたピンクな妄想の世界に成り果てました。
ゴホン!
「えっと、なんでも……とは?」
「一緒に住まわせてくれて、ご飯もくれたんだから、お礼に雑草抜きでも、洗濯でも、皿洗いでも、掃除でも、お手伝いするよ!」
ヤマトの言葉に、ピンクな妄想をした私はちょっと恥ずかしい気持ちになりましたよ。
「どうしたの?顔が真っ赤だよ?」
「いえ、なんでもないです。それよりも、私はヤマトを気に入ったから連れて来たので、無理してお手伝いをしようとしなくてもいいんですよ?」
好きな子を養いたいと思うのは、とても自然なことのはずです!
なので、私もヤマトを養いたい(囲うともいう)のです。
「無理じゃないよ。何もしないでお世話になるなんて、そんな図々しいことできないよ。それに、ただ何もしないでお世話になってたら、スローライフじゃなくてニートになっちゃうよ!!」
ヤマトの夢はスローライフで、この森でスローライフをするつもりだったと、道中に聞きました。
スローライフもニートも、私は聞き慣れない言葉ですが、なんとなく言いたいことはわかります。
だから、私は言いました。
「では私の寝床で、私と一緒にスローライフをしましょうか!」
そうして、私とヤマトの二人暮らしでのスローライフが始まりました。
まぁ、私の生活が既にスローライフなので、それにヤマトがプラスされただけですけどね!
23
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる
琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。
落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。
異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。
そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる