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3◆ヤマト視点
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拠点について、僕は考えたんだ。
まず、安全な寝床が必要だよね。
完全に安全な場所ってものは、たぶん僕にはわからない。
でも、木の上だったら、少しは安全な気がするんだよ。
だから、まずは背の高い木を拠点にするつもり。
その後、食料や飲み水をなんとかしたいよね。
「あっ!」
ちょうど背の高い木をみつけて、僕はつい嬉しくて木の周りをぐるぐるぐるぐる回ってしまった。
えへへ、なんか自分の尻尾を追いかけるワンちゃんみたいだね!
「さて、さっそく登ってみよう!」
僕は、よいしょと木に登ろうとした。
………んだけど、突然身体が浮いて、木に登れなかった。
何事と思って下をみると、フヨフヨと本当に浮いていて、僕の魔法!?と驚いちゃった!
でも、それは違うってすぐにわかったよ。
「木に登ってはいけませんよ。落ちたら、大怪我をして痛い痛いになってしまいます」
すごく美人なお兄さんの腕の中に、僕はフヨフヨと運ばれ、ぎゅっ!と抱き締められた。
そして、お兄さんは僕を抱き締めたまま歩き出した。
「もしかして、今のお兄さんの魔法?」
「そうですよ。私はこの森の主のハーメルンです。貴方は?」
「僕はヤマト!9歳だよ!」
ハーメルンさんは、大人の人がいうセクシー系の人だと思うよ。
これが………セクシーダイナマイトってやつかぁ!
そう僕は一人納得していた。
「ところで、何故木に登ろうとしたんですか?」
ハーメルンさんに聞かれて、僕はつい正直に答えたんだ。
ちょっと無警戒だったかもしれないけど、ハーメルンさんはなんとなく悪い人にはみえなかったんだよ。
話を聞き終わったハーメルンさんは……。
「では、私の寝床にくるといいですよ!私がいるから、とても安心安全な寝床ですよ!」
「え?いいの?」
「もちろんですよ!!」
ハーメルンさんは、話ながらずっと歩いていたけど、もしかして最初からハーメルンさんの寝床に連れていく気で歩いてたの?
まず、安全な寝床が必要だよね。
完全に安全な場所ってものは、たぶん僕にはわからない。
でも、木の上だったら、少しは安全な気がするんだよ。
だから、まずは背の高い木を拠点にするつもり。
その後、食料や飲み水をなんとかしたいよね。
「あっ!」
ちょうど背の高い木をみつけて、僕はつい嬉しくて木の周りをぐるぐるぐるぐる回ってしまった。
えへへ、なんか自分の尻尾を追いかけるワンちゃんみたいだね!
「さて、さっそく登ってみよう!」
僕は、よいしょと木に登ろうとした。
………んだけど、突然身体が浮いて、木に登れなかった。
何事と思って下をみると、フヨフヨと本当に浮いていて、僕の魔法!?と驚いちゃった!
でも、それは違うってすぐにわかったよ。
「木に登ってはいけませんよ。落ちたら、大怪我をして痛い痛いになってしまいます」
すごく美人なお兄さんの腕の中に、僕はフヨフヨと運ばれ、ぎゅっ!と抱き締められた。
そして、お兄さんは僕を抱き締めたまま歩き出した。
「もしかして、今のお兄さんの魔法?」
「そうですよ。私はこの森の主のハーメルンです。貴方は?」
「僕はヤマト!9歳だよ!」
ハーメルンさんは、大人の人がいうセクシー系の人だと思うよ。
これが………セクシーダイナマイトってやつかぁ!
そう僕は一人納得していた。
「ところで、何故木に登ろうとしたんですか?」
ハーメルンさんに聞かれて、僕はつい正直に答えたんだ。
ちょっと無警戒だったかもしれないけど、ハーメルンさんはなんとなく悪い人にはみえなかったんだよ。
話を聞き終わったハーメルンさんは……。
「では、私の寝床にくるといいですよ!私がいるから、とても安心安全な寝床ですよ!」
「え?いいの?」
「もちろんですよ!!」
ハーメルンさんは、話ながらずっと歩いていたけど、もしかして最初からハーメルンさんの寝床に連れていく気で歩いてたの?
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