異世界に転移したショタは森でスローライフ中

ミクリ21

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1◆ヤマト視点

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僕は小学生のヤマト。

9歳の男の子だよ。

異世界転移の話が大好きで、僕は本をいっぱい読むのが好きだった。

僕の夢は、いつか森とか山とか海とか………そういう場所でスローライフをすることなんだよ!

でもね、できないのはわかってるんだ。

大人になったら、忙しいからそんな夢を語る暇はないんだよね。

共働きの両親をみていると、大人になるのがちょっとだけ怖くなる時もある。

でも、今だけは夢をみていてもいいよね?

子供のみる微笑ましい夢として。



「あれ?」

ある日、朝に起きると知らない場所だった。

………僕、本の読みすぎなのかなと、ちょっと自分の頭を心配しちゃったよ。

木がいっぱいある自然豊かな場所で、林なのか森なのか山なのかはちょっとわからない。

もしかして、これは夢をみているのかなと思って頬をつねったけど、痛いだけだった。

うーん。

もしも、これが異世界転移とかだったら、定番は森だよね!

ということで、異世界転移なんだったら、夢のスローライフをしてみよう!

家も何も無いけど、今の僕にはワクワクとドキドキしか感じられなかった。

「よし!そうと決まったら、まずは拠点だ!」

何事にも拠点は大事だよね?

僕は、その辺に落ちていたちょっと太めの枝を拾って、それを一応武器にすることにした。

丸腰だと、野生の獣や魔物に「僕を美味しく食べてね(ハート)」と言っているみたいなものだよね!

……魔物がいるかはわからないけど。

僕は、ちょうど拠点にできそうな場所を探し始めた。
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