7 / 9
7◆マルチェス視点
しおりを挟む
ラピスのエッチ!!
僕の隣でマカロンをモグモグ食べているラピスに、僕はさっきまでもふられていた。
これでもかともふられていた!!
ラピス、君は女の子なんだよ!?
そして僕は男の子なんだよ!
耳も尻尾も敏感な部分で、もしも僕が狼になってラピスを襲ったらどうするの!
僕兎だけどね!!
細かいことは気にしないよ。
男は皆狼なんだよ。
兎も羊も猫も、男は皆狼なんだよ。(真顔)
「ラピス、もしかして僕のこと……男だと思ってないの?」
「男だとちゃんとわかっているぞ。女のように可愛いとは思っているが………」
後半の言葉は余計だよ………。(ふえぇ)
好きな女の子に可愛いと言われるのは、とっても複雑な気持ちになって泣きたくなった。
二人で楽しいお茶会を終わらせて部屋から出ると、体操座りで待機していたお兄さんと視線があった。
そして、僕はまた唸られた。
ガルルルルゥッ!!
「ひゃうっ!!」
「モーリス兄上!!」
呪い殺されそうなレベルで睨み付けられて、僕の耳と尻尾が恐怖にプルプルする。
お兄さん怖いよ………っ!!
「俺のラピスに馴れ馴れしくすんな兎野郎が!ガルルルルゥッ!!」
僕、視線だけで殺されそうだよ。
「きゃぅっ!」
怯える僕をラピスが背に庇ってくれた。
ラピス、カッコいいよ。
胸がキュンキュンしちゃうよ。
「モーリス兄上!いい加減にシスコンを卒業してください!そんなんだから、いつまでも婚約ができないんですよ!」
「俺はラピスを一人の女としてみて、俺は一人の男としてラピスを愛している。だから婚約はしない」
「「え!?」」
お兄さん………。
それは、シスコン通り越して近親相姦する気ってことかな?
一瞬硬直したラピスは、そっと僕の背後に回って僕の背中に隠れるようにしながらボソッと呟いた。
「………モーリス兄上。それは、気持ち悪いです」
まるで生ゴミをみるような眼差しで、ラピスはお兄さんをみていた。
「グハァッ!!」
お兄さんに、最大のクリティカルヒットが入った瞬間だった。
僕の隣でマカロンをモグモグ食べているラピスに、僕はさっきまでもふられていた。
これでもかともふられていた!!
ラピス、君は女の子なんだよ!?
そして僕は男の子なんだよ!
耳も尻尾も敏感な部分で、もしも僕が狼になってラピスを襲ったらどうするの!
僕兎だけどね!!
細かいことは気にしないよ。
男は皆狼なんだよ。
兎も羊も猫も、男は皆狼なんだよ。(真顔)
「ラピス、もしかして僕のこと……男だと思ってないの?」
「男だとちゃんとわかっているぞ。女のように可愛いとは思っているが………」
後半の言葉は余計だよ………。(ふえぇ)
好きな女の子に可愛いと言われるのは、とっても複雑な気持ちになって泣きたくなった。
二人で楽しいお茶会を終わらせて部屋から出ると、体操座りで待機していたお兄さんと視線があった。
そして、僕はまた唸られた。
ガルルルルゥッ!!
「ひゃうっ!!」
「モーリス兄上!!」
呪い殺されそうなレベルで睨み付けられて、僕の耳と尻尾が恐怖にプルプルする。
お兄さん怖いよ………っ!!
「俺のラピスに馴れ馴れしくすんな兎野郎が!ガルルルルゥッ!!」
僕、視線だけで殺されそうだよ。
「きゃぅっ!」
怯える僕をラピスが背に庇ってくれた。
ラピス、カッコいいよ。
胸がキュンキュンしちゃうよ。
「モーリス兄上!いい加減にシスコンを卒業してください!そんなんだから、いつまでも婚約ができないんですよ!」
「俺はラピスを一人の女としてみて、俺は一人の男としてラピスを愛している。だから婚約はしない」
「「え!?」」
お兄さん………。
それは、シスコン通り越して近親相姦する気ってことかな?
一瞬硬直したラピスは、そっと僕の背後に回って僕の背中に隠れるようにしながらボソッと呟いた。
「………モーリス兄上。それは、気持ち悪いです」
まるで生ゴミをみるような眼差しで、ラピスはお兄さんをみていた。
「グハァッ!!」
お兄さんに、最大のクリティカルヒットが入った瞬間だった。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

【完結】死の4番隊隊長の花嫁候補に選ばれました~鈍感女は溺愛になかなか気付かない~
白井ライス
恋愛
時は血で血を洗う戦乱の世の中。
国の戦闘部隊“黒炎の龍”に入隊が叶わなかった主人公アイリーン・シュバイツァー。
幼馴染みで喧嘩仲間でもあったショーン・マクレイリーがかの有名な特効部隊でもある4番隊隊長に就任したことを知る。
いよいよ、隣国との戦争が間近に迫ったある日、アイリーンはショーンから決闘を申し込まれる。
これは脳筋女と恋に不器用な魔術師が結ばれるお話。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

華奢な引きこもり魔術師と、マッチョな押しかけ女房
ミクリ21
恋愛
引きこもり魔術師のジルベルトの日常に、突如押しかけ女房のマチルダがやって来た。
ジルベルトは女性のように華奢なのに対し、マチルダは男騎士かと思うぐらいにムッキムキのマッチョだ。
このマチルダ、実はある秘密がある………それは、前世がヤクザの組長だった!?
そんな二人のラブコメディーの始まりだ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる