婚約破棄されたから能力隠すのやめまーすw

29◆ルーク視点

私は教会で司祭をしているルーク・リファです。

私はたまに、夢をみるのです。
 
不思議な場所で、不思議な方と、お茶会をしている夢………。

あの方は、おそらく私たち人間が神と崇める存在なのだと、私は思っています。

本当に不思議な方なのです。
性別は、美少女のような美少年。
歳は子供と大人の中間のような…。
声も、声変わり前の少年みたいな………。
何が不思議かと言えば、雰囲気ですね。

不思議な場所とは、真っ白な世界にお茶会のためのテーブルやイスがあり、ティーセットとお菓子が揃っているんです。

彼は、よく私に愚痴を言ってスッキリするのです。

ふふ、もしかしたらストレス発散のために私は呼ばれたんですかね？

私としては光栄です。

そういえば、最近ある女性が何かやらかしたらしく罰を与えたと言っていましたね。

その女性のせいで増えた仕事がやっと落ち着いて、彼は疲れたと言ってお菓子をパクパク食べていました。

ふふ、可愛い………。

神様「そういえば、そろそろパルマをなんとかしようかな～？」

パルマ………。
昔話で語られる呪われた天使ですね。
呪いを解くには、神子という存在が必要らしいですけど…神子ってなんなんでしょうね？

神様「神子っていうのは、僕の協力者のことだよ。つまり下僕だよ。でも、心が綺麗で優秀な人限定だよ！神子になる見返りは、神の力を一部だけど使えること。悪用したら魂が消滅するんだよ」

彼は、私の疑問をいつも聞いてくれるんです。
そしてすぐに返事をくださる。

お優しい方ですね。

私はただの司祭ですが、彼が愛しくて堪らない。