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17◆エドワード視点

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その日、僕はセインと町を歩いていた。
セインは国に帰る気がないのか、最近ずっと一緒にいる。

このままずっと一緒なのかな?
そう思った時だった。
 
?「お待ちになって、お兄様」

可憐な女性の声が後ろから聞こえ、振り向くセインが女性に笑顔を向けた。

微笑みがなんとも可愛い、美人な貴族のご令嬢がセインを優しくみつめている。

少し離れた場所に馬車が止まっているけど、この人のかな?

セイン「ローズ!久しぶりだな!」
ローズ「そうですわね。そこの貴方…」

ローズと呼ばれた女性は僕に愛らしく微笑んで、何故か少し後ろに下がるように言ってきた。

理由はわからないけど、とりあえず下がることにしたら………とんでもない展開になって言葉を失った。

ローズ「ウフフ、すぐに済みますから、少しお待ちになって?」
エドワード「?……はい」
ローズ「お兄様?………お覚悟!!」

それは…それは…見事な………回し蹴りだった。
貴族のご令嬢が、ドレスのスカートなんかは気にしてないのか…ヒールを履いた靴はそのままで、足をおもいっきり振り上げ………セインの頭を攻撃した。

そして、セインは………信じられないことに数メートルは軽く飛んで壁に激突した。

ローズ「スッキリしましたわ~~~!!そこの貴方、終わりましてよ」

驚き過ぎて、この人が誰とか、どうして回し蹴りをとか……そんないろいろな疑問はしばらく考えられなかった。
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