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10◆ウィリアム視点

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鑑定チートを活用しながら、一週間程が経った。

魔王が鏡に擬態している日常に慣れてしまったよ。

そして、魔王VSお兄ちゃんのバトルにも慣れてしまったよ。

なんだかんだ仲良くしているけど、主に僕を取り合ってバトルしている。

気にするのが馬鹿らしくなるぐらいには互角にやりあってるね。

………お兄ちゃんが実はめちゃくちゃ強かったことに驚きを隠せない。

「ウィリアムのパンツを返せラインハルト!」

「このパンツは私が手に入れたのだ!だから私のパンツだ!」

いいえ、それは僕が洗濯に出した僕のパンツです。

僕の冷ややかな眼差しが二人を直撃する。

こんな人達が、魔王だったり時期当主だったりって………世界って平和だなぁ。(遠い目)



そういえば、実は昨日夢に神様出てきたんだ。

「やっほー♪元気?ちなみに俺は、違った意味で君の転生後を楽しませてもらってるよ」

「違った意味?」

「君、変態ホイホイだったんだね。掘り出し物みつけちゃった俺は流石神様だよねぇ」

変態ホイホイとか、不名誉極まりないよ!

若干表情が引きつるのは仕方ない。

神様はニコニコとご機嫌だから、神様のご所望だった娯楽にはなったんだろうね。

「その調子でこれからも俺のために笑いと萌えを提供してね♪」

そう言って神様は去っていく。

さりげなく神様を鑑定してみると………。

~~~

[ハーメルン]

世界で最も高貴なる神。
名前を知る人間はいない。
名前にコンプレックスを持っていて改名したいけど、世界の理に邪魔されてできない。
名前のせいで婚活連敗記録更新中。
切実に嫁or婿募集中。
服は仕事着。普段は裸族。
絶対的なノーパン主義。

~~~

………そっと見なかったことにしたのは言うまでもない。







読んでくれてありがとうございました!
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