兄が好き過ぎて愛を叫ぶケダモノ

ミクリ21

文字の大きさ
上 下
18 / 20

18◆奏視点

しおりを挟む
夏目が絡んでこなくなって、時雨は絶好調に変態をしていた。

「兄ちゃんのおっぱい柔らかい……はあはあ♡」

「時雨、僕におっぱいはないよ。ぺったんこだよ」

電車を待つ間、時雨は僕のぺったんこの胸を揉んで勃起を後ろから押し付けてくる。

今は人が少ないからまだいいけど、数人はいるんだよ。

その数人は、ギョッとした目でこっちをみている。

揉むのは……まぁいいけど、外で勃起はよろしくない。

時雨、下半身をクールダウンしないと……ちょっと電車には乗れないんじゃないかな?

きっと痴漢と思われてお巡りさん来ちゃうよ。

「兄ちゃんへの溢れでる愛が、こんなにおっきくしているんだよ」

「お家に帰ったらいっぱい愛し合おうね。だから、一旦落ち着きなさい」

用事があるから電車に乗るのに、時雨は用事よりも愛し合いたいらしい。



ちなみに、用事とは父さんの会社に忘れ物を届けるという内容だ。

今日は休日出勤なんだけど、会議に使う資料忘れたらしいんだよ。

父さんったら、もしかして疲れているのかな?

………いや、それはないな。

何故なら、あんなに朝の肌艶が良かったからね。

母さんと昨夜も盛り上がっていたみたい。

残念ながら、まだ兄弟が誕生する気配はない。

だけど、母さんが妊娠したら禁欲するから毎晩盛り上がっている。

………僕達も盛り上がっているけどね。

父さんより、むしろ母さんの方が疲れているような気がする。

だけど母さんは………。

「大丈夫よ。私、底無しだから」

と、元気に笑って元気に今日も家事をしていた。

母さんの底無し設定とか、あんまり知りたくなかったのは内緒だよ。

どうやら、父さんは絶倫で母さんは底無しの夫婦なんだって。



母さん………僕と時雨の関係知ってるからって、夜の話をそんなに息子達に語らないで!
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

【完結】雨降らしは、腕の中。

N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年 Special thanks illustration by meadow(@into_ml79) ※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。

黄色い水仙を君に贈る

えんがわ
BL
────────── 「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」 「ああ、そうだな」 「っ……ばいばい……」 俺は……ただっ…… 「うわああああああああ!」 君に愛して欲しかっただけなのに……

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

騎士団で一目惚れをした話

菫野
BL
ずっと側にいてくれた美形の幼馴染×主人公 憧れの騎士団に見習いとして入団した主人公は、ある日出会った年上の騎士に一目惚れをしてしまうが妻子がいたようで爆速で失恋する。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

処理中です...