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11◆奏視点
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最近、明らかに時雨が変質者から狙われてる。
お兄ちゃんとして、大切な時雨を守らなくてはね!
時雨のためなら、僕はこの身を危険に晒すのも厭わない。
僕のたった一人の愛する人だからね。
だけど、僕一人の力では守りきることはできなかった。
突然、痺れるような刺激を首の後ろから感じる。
その衝撃のせいで、僕の意識が闇に落ちた。
意識を失う前、とても信じられないものを僕はみてしまう。
それは、友達だと思っていた人が穏やかに笑う表情。
その手には、スタンガンが握られていた。
「どうして………?」
「ごめんねなんよ」
その謝罪に、罪の色は欠片もなかった。
「僕達に常識を求めても無駄なんよ。だって、僕達には常識なんてないんやからね」
声を弾ませる友達だった同級生………夏目はそう言った。
「兄ちゃんになんてこと!?ぐあっ!!」
時雨………。
時雨が心配なのに、僕はもう指一本動かせない………。
お兄ちゃんとして、大切な時雨を守らなくてはね!
時雨のためなら、僕はこの身を危険に晒すのも厭わない。
僕のたった一人の愛する人だからね。
だけど、僕一人の力では守りきることはできなかった。
突然、痺れるような刺激を首の後ろから感じる。
その衝撃のせいで、僕の意識が闇に落ちた。
意識を失う前、とても信じられないものを僕はみてしまう。
それは、友達だと思っていた人が穏やかに笑う表情。
その手には、スタンガンが握られていた。
「どうして………?」
「ごめんねなんよ」
その謝罪に、罪の色は欠片もなかった。
「僕達に常識を求めても無駄なんよ。だって、僕達には常識なんてないんやからね」
声を弾ませる友達だった同級生………夏目はそう言った。
「兄ちゃんになんてこと!?ぐあっ!!」
時雨………。
時雨が心配なのに、僕はもう指一本動かせない………。
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