兄が好き過ぎて愛を叫ぶケダモノ

ミクリ21

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11◆奏視点

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最近、明らかに時雨が変質者から狙われてる。

お兄ちゃんとして、大切な時雨を守らなくてはね!

時雨のためなら、僕はこの身を危険に晒すのも厭わない。

僕のたった一人の愛する人だからね。



だけど、僕一人の力では守りきることはできなかった。



突然、痺れるような刺激を首の後ろから感じる。

その衝撃のせいで、僕の意識が闇に落ちた。

意識を失う前、とても信じられないものを僕はみてしまう。

それは、友達だと思っていた人が穏やかに笑う表情。

その手には、スタンガンが握られていた。

「どうして………?」

「ごめんねなんよ」

その謝罪に、罪の色は欠片もなかった。

「僕達に常識を求めても無駄なんよ。だって、僕達には常識なんてないんやからね」

声を弾ませる友達だった同級生………夏目はそう言った。

「兄ちゃんになんてこと!?ぐあっ!!」

時雨………。

時雨が心配なのに、僕はもう指一本動かせない………。
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