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8◆奏視点
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最近は物騒な事件がニュースを騒がせている。
僕達が住むこの辺りに、変質者が数多く目撃されているんだ。
何名かは捕まったらしいけど、まだまだ変質者の注意喚起は収まりそうにない。
どうやら、変質者組織なるものができているとかってニュースで言っていた。
「最近物騒だね」
「大丈夫!兄ちゃんのことは俺が守るから!」
「時雨……命大事にだからね?変質者と戦おうとかしないでね?僕は時雨が危険な目にあうの嫌だからね」
「兄ちゃん!愛してる!!」
瞳をキラキラさせている時雨が、僕は本当に心配なんだ。
………変質者と間違われて連れていかれないか、本当に心配なんだよ!
そして変質者相手に、時雨が真正面から挑まないか本当に本当に心配だ!!
………まぁ問題の変質者が現れたら、時雨の手を繋いで全力ダッシュで時雨を守るつもりだよ。
どうやら、さっきの会話はフラグになってしまったようだ。
「はあはあ……おじさんのお尻みたくないかい?……はあはあ………」
目の前に、はあはあ言っている変態が現れた!
変質者にいろんな種類はあっても、総じて言えることがある。
それは……変態ということだ!!
胸やら股間やら尻やら、みせよう触らせよう匂いを嗅がせようといった変態な男女多数の変質者による被害が相次いでいる。
この変質者は尻をみせようタイプの男変質者のようだね。
時雨が毛虫をみるような軽蔑の眼差しで、変質者に吐き捨てた。
「汚い尻を兄ちゃんにみせようなんて、圧倒的ギルティ!その辺の虫にでもみせて勝手に一人で悶えてればいいよ。兄ちゃんが穢れるからあっちいけ。シッシッシッ!」
ノンブレスで言った時雨……息づきしなくて大丈夫なのかな?
手をシッシッて、まるで犬猫を追い払うかのような感じで、心底毛嫌いしてるって声音で変質者に言っていた。
ちなみに、時雨は犬も猫も大好きだから犬猫にシッシッてしたことはないよ。
……って、呑気に時雨を観察している場合じゃなかった!!
僕は時雨の手を急いで握った。
「時雨!逃げるよ!」
「兄ちゃん!コイツは兄ちゃんに汚い尻をみせようとする大罪人だ!兄ちゃんに尻をみせていいのは俺だけだ!そして兄ちゃんの尻をみていいのは俺だけだ!!」
「時雨!?変態勝負しなくていいから!!」
「はあはあ……逃がさないよ……はあはあ……」
変質者はニタァって笑って、ズボンのファスナーを下ろし始める。
僕は時雨を無理矢理引っ張り、必死でダッシュした!
そして変質者は追いかけてきた!
ちなみに変質者の社会の窓は全開だ!
「お巡りさーん!助けてー!変質者だーーー!!」
数分後。
僕は必死に叫び、時雨を連れて逃げた結果。
パトロール中だった警察が駆けつけてくれて、変質者はドナドナされていった。
な…なんとか助かった………。
僕は胸を撫で下ろし、時雨をみつめる。
「俺を必死に守る兄ちゃんの姿に、胸がキュンキュンしたよ♡でも、俺が兄ちゃんを守りたかった」
「ふふ、僕はお兄ちゃんなんだよ?僕にもたまには、可愛い時雨を守らせてよ」
「兄ちゃん………♡」
うっとりする時雨と、その後安全に帰宅できたよ。
僕達が住むこの辺りに、変質者が数多く目撃されているんだ。
何名かは捕まったらしいけど、まだまだ変質者の注意喚起は収まりそうにない。
どうやら、変質者組織なるものができているとかってニュースで言っていた。
「最近物騒だね」
「大丈夫!兄ちゃんのことは俺が守るから!」
「時雨……命大事にだからね?変質者と戦おうとかしないでね?僕は時雨が危険な目にあうの嫌だからね」
「兄ちゃん!愛してる!!」
瞳をキラキラさせている時雨が、僕は本当に心配なんだ。
………変質者と間違われて連れていかれないか、本当に心配なんだよ!
そして変質者相手に、時雨が真正面から挑まないか本当に本当に心配だ!!
………まぁ問題の変質者が現れたら、時雨の手を繋いで全力ダッシュで時雨を守るつもりだよ。
どうやら、さっきの会話はフラグになってしまったようだ。
「はあはあ……おじさんのお尻みたくないかい?……はあはあ………」
目の前に、はあはあ言っている変態が現れた!
変質者にいろんな種類はあっても、総じて言えることがある。
それは……変態ということだ!!
胸やら股間やら尻やら、みせよう触らせよう匂いを嗅がせようといった変態な男女多数の変質者による被害が相次いでいる。
この変質者は尻をみせようタイプの男変質者のようだね。
時雨が毛虫をみるような軽蔑の眼差しで、変質者に吐き捨てた。
「汚い尻を兄ちゃんにみせようなんて、圧倒的ギルティ!その辺の虫にでもみせて勝手に一人で悶えてればいいよ。兄ちゃんが穢れるからあっちいけ。シッシッシッ!」
ノンブレスで言った時雨……息づきしなくて大丈夫なのかな?
手をシッシッて、まるで犬猫を追い払うかのような感じで、心底毛嫌いしてるって声音で変質者に言っていた。
ちなみに、時雨は犬も猫も大好きだから犬猫にシッシッてしたことはないよ。
……って、呑気に時雨を観察している場合じゃなかった!!
僕は時雨の手を急いで握った。
「時雨!逃げるよ!」
「兄ちゃん!コイツは兄ちゃんに汚い尻をみせようとする大罪人だ!兄ちゃんに尻をみせていいのは俺だけだ!そして兄ちゃんの尻をみていいのは俺だけだ!!」
「時雨!?変態勝負しなくていいから!!」
「はあはあ……逃がさないよ……はあはあ……」
変質者はニタァって笑って、ズボンのファスナーを下ろし始める。
僕は時雨を無理矢理引っ張り、必死でダッシュした!
そして変質者は追いかけてきた!
ちなみに変質者の社会の窓は全開だ!
「お巡りさーん!助けてー!変質者だーーー!!」
数分後。
僕は必死に叫び、時雨を連れて逃げた結果。
パトロール中だった警察が駆けつけてくれて、変質者はドナドナされていった。
な…なんとか助かった………。
僕は胸を撫で下ろし、時雨をみつめる。
「俺を必死に守る兄ちゃんの姿に、胸がキュンキュンしたよ♡でも、俺が兄ちゃんを守りたかった」
「ふふ、僕はお兄ちゃんなんだよ?僕にもたまには、可愛い時雨を守らせてよ」
「兄ちゃん………♡」
うっとりする時雨と、その後安全に帰宅できたよ。
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