兄が好き過ぎて愛を叫ぶケダモノ

ミクリ21

文字の大きさ
上 下
6 / 20

6◆奏視点

しおりを挟む
「あっ!あぁっ!時雨……やぁん!」

「はあはあ……兄ちゃん、いいよ……気持ちいい……!」

僕を組敷く時雨は、僕の奥を時雨の肉棒でガンガン突いて僕を淫らに追い詰める。

ちんこなんて恥ずかしくて、肉棒の方が言いやすい気がしている。

意味は同じだからね?

「兄ちゃん♡兄ちゃん♡」

「イクッ!あぁっ!ダメ…あっ!あっ!あっ!」

時雨の腰振りが激しいから、我慢なんかできなくて精液を放ってしまった。

僕達がこんないやらしいことをしているのは、流石に誰にも知られていないと思う。

まぁ……たぶん、黒よりのグレーみたいに薄々はバレてるかもだけど、知られていないと思っていたい。

エッチした翌朝の両親の諦めたような生暖かい視線とか、クラスの皆の生暖かい視線とか、いたたまれないからバレていないと思っていたい。



いつからだったかな?

僕と時雨がエッチをするようになったのは………。

確か、時雨が精通を迎えたころぐらいだった気がする。

よっぽど僕が、すでに精通を済ませていたことがショックだった時雨。

だから、僕は慰めようと励ました。

ちゃんと健全な慰めだよ?

背中を撫で撫でして、元気出してって……そうしたら、時雨は言ったんだ。

「兄ちゃんの自慰の時の精液は、全部俺に飲ませてくれるなら元気出す」

ちょっと考えたけど、時雨がそうしたいならって受け入れた。

そして、自慰の時……それはもはや自慰ではなかった。

時雨に口で咥えられて、所謂フェラをされていたんだ。

自慰って、自分でするから自慰なんだよね?

時雨は、「俺がする」って僕に自慰をさせてくれなかった。

………すごく、気持ち良かったとは思っているよ。

時雨は時雨で、自慰は僕の身体に自分の肉棒を擦りつけて、腰を振って自慰していた。

自慰……の内に入るのかちょっとわからないけど………。

そして、行為はエスカレートするものだよね。

自慰(?)は次第に内容が濃くなっていき、最終的にエッチをする仲になった。



ふふ……こんな兄弟はきっと普通じゃないね。

でもいいんだ。

時雨を愛しているから。

世間に認められなくても、愛し合っているから。

………ねぇ、時雨。

もしも、僕達が引き離される時がきてしまったら………。

僕と二人で、逃げてくれるよね?

生きて幸せになるために………。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

【完結】雨降らしは、腕の中。

N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年 Special thanks illustration by meadow(@into_ml79) ※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。

黄色い水仙を君に贈る

えんがわ
BL
────────── 「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」 「ああ、そうだな」 「っ……ばいばい……」 俺は……ただっ…… 「うわああああああああ!」 君に愛して欲しかっただけなのに……

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

騎士団で一目惚れをした話

菫野
BL
ずっと側にいてくれた美形の幼馴染×主人公 憧れの騎士団に見習いとして入団した主人公は、ある日出会った年上の騎士に一目惚れをしてしまうが妻子がいたようで爆速で失恋する。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

処理中です...