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2学期

82◆梓視点

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「梓様!久しぶりっす!俺っちのこと、覚えてくれてるっすか!?斗真っすよ~!」

「久しぶり!安堂さんは元気だな!」

俺の親衛隊隊長の安堂さん。

めちゃくちゃ久しぶりだな!

相変わらず元気ハツラツで、子犬を連想してしまった。

可愛い可愛い!

よしよしと頭を撫でると、安堂さんは嬉しそうにみえない尻尾をブンブン振っていた。

そして安堂さんの隣には、室町さんがいる。

「梓様、お久しぶりです。もちろん、私のこと覚えていますよね?」

「あぁ!室町さん、久しぶりだな」

俺の親衛隊副隊長の室町さん。

美しい微笑みが氷をなんとなく連想する。

氷の室町………ごめん。かき氷を連想してしまった。

動物だと猫だろうか?……いや、フェレットかもしれない。

迂闊に触れたら叩き落とされそうだ。

「梓様!梓様!俺っち梓様にお土産があるんすよ!受け取ってほしいっす!」

「お…おぅ。ありがとう!………ちなみに、これは?」

「藁人形っす!」

安堂さんがくれたお土産(?)は、かなり本格的に作られた藁人形だった。

………どこのお土産かまったくわからないが、とりあえず受け取っておこう。

「梓様、私からのお土産もどうぞ」

「ありがとう!………ちなみに、これは?」

「とある国に行った時のお土産で、マッスルムキムキチョコレートです」

「マッスルムキムキ………」

それは、フィギュアのようにガチムチな男がポージングを決めているチョコレートだった。

見事な筋肉だな!

………美味しい…よね?

「ぜひ味の感想聞かせてくださいね」

「ちゃんと、食べるよ」

どこから食べたらいいのかちょっとわからないけど、ちゃんと残さずに食べるから安心してくれ。



チョコレートの味は、素直に美味しかったよ!
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