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1学期
19◆蒼真視点
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僕の見た目を、皆が気持ち悪いと言って、僕を遠ざけ無視をした。
アルビノなんて、今時珍しくないはずなのに、僕を受け入れる人はいなかった。
でも、ある時一人の女の子を好きになって………勇気を出して告白したんだ。
断られるとは………なんとなくわかっていた。
けれど………。
女の子は、次の日皆に僕を押さえつけさせて………リーダー格の男の子に………薬品を渡した。
無理矢理口を開かされ、その薬品を無理矢理流し込んだ。
そして………僕が次に目を覚ましたら、二度と声の出ない身となっていた。
薬品………それは劇薬だった。
僕は危うく死んでいたらしい。
当然だけど、相手は一度は警察に連れていかれたそうだよ。
けれど………僕の家族は、僕ではなく相手の味方をした。
あの後、とある場所で死のうとしていたら、あの人に拾ってもらったんだ。
この学園の理事長さんに。
あの人は僕を拒否しなかった。
………人生で初めて嬉しいと思ったことだった。
学園で、彼……竜城 梓君が僕を嫌悪のない眼差しでみつめ、声をかけてくれて嬉しかった。
だけど、理事長さんに感じた嬉しいとは少し違うんだ。
そう………初めて恋をした時と同じ、ドキドキする気持ち。
だから、僕は竜城君にラブレターを出して、手作りクッキーを渡した。
僕の気持ちを知ってほしいから。
アルビノなんて、今時珍しくないはずなのに、僕を受け入れる人はいなかった。
でも、ある時一人の女の子を好きになって………勇気を出して告白したんだ。
断られるとは………なんとなくわかっていた。
けれど………。
女の子は、次の日皆に僕を押さえつけさせて………リーダー格の男の子に………薬品を渡した。
無理矢理口を開かされ、その薬品を無理矢理流し込んだ。
そして………僕が次に目を覚ましたら、二度と声の出ない身となっていた。
薬品………それは劇薬だった。
僕は危うく死んでいたらしい。
当然だけど、相手は一度は警察に連れていかれたそうだよ。
けれど………僕の家族は、僕ではなく相手の味方をした。
あの後、とある場所で死のうとしていたら、あの人に拾ってもらったんだ。
この学園の理事長さんに。
あの人は僕を拒否しなかった。
………人生で初めて嬉しいと思ったことだった。
学園で、彼……竜城 梓君が僕を嫌悪のない眼差しでみつめ、声をかけてくれて嬉しかった。
だけど、理事長さんに感じた嬉しいとは少し違うんだ。
そう………初めて恋をした時と同じ、ドキドキする気持ち。
だから、僕は竜城君にラブレターを出して、手作りクッキーを渡した。
僕の気持ちを知ってほしいから。
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