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5◆ラージュ視点
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私は魔王ラージュ・レアランス。
突然だが、私の入浴中に覗き魔が湧いた。
私を野獣のようにみつめ、いやらしい欲望で頭の中をいっぱいにしているに違いない!
「来るなよ!こっちに来るなよ!?」
「それは……来るな来るなは来てほしいっていうフリ?」
「違うわ!明らかに貴様の眼差しが私をロックオンしているから、来るなと言っているのだ!!」
初めてこのような変態と遭遇して、魔王なのにガタガタと身体が震えてしまう。
男の隣にいるシルバーウルフの落ち着きと、私の羞恥心を交換してくれないだろうか?
「えっと、俺は凛太郎だ。人間に勇者召喚されたけど、勇者をする気はない。でも、魔王がどんな人かは知りたくて来たんだ」
「覗き魔が勇者………世も末だな」
勇者召喚。
禁忌なのに人間が散々やらかしているアレか。
だが、アレで呼ばれるのは普通の人間のはずだ。
この男、先ほど転移でここに来たよな?
しかも、本来の転移は行ったことのある場所にしか行けない。
しかし、この男はこの魔王専用浴室に転移してきた。
「………貴様、何故そんな力をもっている」
「早い話が神様が人間にマジギレしたから」
「もうちょっと噛み砕け」
「神様曰く、『もう神ちゃん怒ったから人間に痛い目みせてやる!』ということらしい」
「ふざけているか?」
「ふざけてない」
神のセリフはモノマネだったが、あまりに似ていなかったのでふざけているのかとつい聞いてしまった。
この世界の創造主アウローラは、ちょいちょい下界に来ることでわりと有名だ。
実際に私も会ったことあるからな。
まぁ、なんとなく把握できた。
「ドラゴンの餌は勘弁してやろう。去勢だけで許そう」
「それ、全然許してないよな!?」
「死よりマシだろ?」
「男として死ぬよ!!」
股間を手で庇って必死に訴えかけるが、私の身体を覗き見て何もないと思っているのか?
「そういえば、お前名前は?」
「………ラージュだ」
「ラージュ………」
ジュルリ。
ひぇっ!?
私をみる眼差しが、やはり野獣だ!!
心なしか凛太郎の股間ももっこりしている。
私を舐め回すようにみつめられて、私が凛太郎に食われる(性的)姿が脳裏を過った。
突然だが、私の入浴中に覗き魔が湧いた。
私を野獣のようにみつめ、いやらしい欲望で頭の中をいっぱいにしているに違いない!
「来るなよ!こっちに来るなよ!?」
「それは……来るな来るなは来てほしいっていうフリ?」
「違うわ!明らかに貴様の眼差しが私をロックオンしているから、来るなと言っているのだ!!」
初めてこのような変態と遭遇して、魔王なのにガタガタと身体が震えてしまう。
男の隣にいるシルバーウルフの落ち着きと、私の羞恥心を交換してくれないだろうか?
「えっと、俺は凛太郎だ。人間に勇者召喚されたけど、勇者をする気はない。でも、魔王がどんな人かは知りたくて来たんだ」
「覗き魔が勇者………世も末だな」
勇者召喚。
禁忌なのに人間が散々やらかしているアレか。
だが、アレで呼ばれるのは普通の人間のはずだ。
この男、先ほど転移でここに来たよな?
しかも、本来の転移は行ったことのある場所にしか行けない。
しかし、この男はこの魔王専用浴室に転移してきた。
「………貴様、何故そんな力をもっている」
「早い話が神様が人間にマジギレしたから」
「もうちょっと噛み砕け」
「神様曰く、『もう神ちゃん怒ったから人間に痛い目みせてやる!』ということらしい」
「ふざけているか?」
「ふざけてない」
神のセリフはモノマネだったが、あまりに似ていなかったのでふざけているのかとつい聞いてしまった。
この世界の創造主アウローラは、ちょいちょい下界に来ることでわりと有名だ。
実際に私も会ったことあるからな。
まぁ、なんとなく把握できた。
「ドラゴンの餌は勘弁してやろう。去勢だけで許そう」
「それ、全然許してないよな!?」
「死よりマシだろ?」
「男として死ぬよ!!」
股間を手で庇って必死に訴えかけるが、私の身体を覗き見て何もないと思っているのか?
「そういえば、お前名前は?」
「………ラージュだ」
「ラージュ………」
ジュルリ。
ひぇっ!?
私をみる眼差しが、やはり野獣だ!!
心なしか凛太郎の股間ももっこりしている。
私を舐め回すようにみつめられて、私が凛太郎に食われる(性的)姿が脳裏を過った。
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