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案外意外な人が変態だったりするよね!

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今の世の中には、とんでもない怪盗がいる。

その名は………。

怪盗♂変態紳士仮面!!

ターゲットは『ショタの脱ぎたてパンツ』一択だ!!

ショタの皆さん、逃げてー!!

さぁ、今宵もショタの脱ぎたてパンツを奪いに現れるぜ!



被害者ショタ1。

彼の名はココナ君(6歳)。

今から入浴するから、服を脱ぐところだ。

パンツを脱いだその瞬間、ココナ君を白いマントと黒いブーツと黒いブーメランパンツを穿いた仮面姿の男が突如現れてココナ君に迫った!!

ちなみに、マントには黒い文字で『ショタパン命!』と書かれている。

「キャーっ!!」

ショタの悲鳴が家の中に響き、ココナ君の両親が急ぎやって来たが、怪盗はすでにいなくなっていた。

ショタの脱ぎたてパンツと共に………。



被害者ショタ2。

彼の名はアイル君(9歳)。

夜道を、ちょっと近くの飲み屋で飲んでいる父親を迎えに行く途中だった。

そんな彼に、怪盗の魔の手が忍び寄る!!

アイル君が、後ろに気配を感じて振り向けば、そこには誰もいなかった。

誰もいなかったことに安心をして、視線を前に戻すと………そこには、怪盗の姿があった!!

「キャーっ!!」

驚きと、恐怖と、突然自分のズボンの中に感じた違和感に、アイル君は悲鳴を出した。

悲鳴を聞いて、飲み屋にいた父親も出てきてアイル君を心配している。

アイル君は………ズボンの中の違和感を確かめてみた結果、穿いていたパンツが無くなっていた。

怪盗は、ズボンを脱がせないまま素早くパンツだけを抜き盗ったんだ!

そして、やはり怪盗の姿はすでにないのだった。



「また、怪盗が出たんですか?怖いですね」

憂い顔の美しい青年が、溜め息をついた。

「まったく、ショタの脱ぎたてパンツばっかり狙う変態野郎だな!」

「そうですね。早く捕まってほしいですね」

青年は、お客さんの注文である紅茶とケーキを出した。

ここは、青年が一人で切り盛りしている喫茶店だ。

青年は、お客さんと世の中を騒がせている怪盗の話をしている。

「あぁ、そういえば新作のケーキを作ってみたんです。良かったら、試食しませんか?」

「おっ!いいのかい?じゃあ、ぜひ食べてみようか!」

青年は、とても気のいい性格で優しい人だ。

誰もが恋人にしたくて口説くが、誰もがスルーされている。



「ふふ、本当に怖いですねぇ」

部屋で一人になった青年は、独り言を呟いた。

誰も聞いていないし、誰も今の青年の表情をみていない。

青年は、微笑みながらソレの匂いを嗅いで、頬擦りして、味わう。

青年の目の前には、青年の宝物でいっぱいだ。



………ショタの脱ぎたてパンツという、宝物がいっぱいだ。
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