上 下
5 / 18

5◆エリオット視点

しおりを挟む
今日は俺っちの料理当番の日なんだぜ。

まずは、その辺にいたドラゴンから尻尾と玉子を奪い、オムライスの材料にする。

ドラゴンはデカイトカゲみたいなものだから、きっと尻尾はまた生える!……はず。

皆よく食べるから、全員大盛なんだぜ。

「ご飯できたぞ!」

俺っちは皆に呼びかける。

遊んでいたオリオンと、お祈りしていたクライシスと、俺っちをずっとみていたユリアスは、嬉しそうに席についた。

「わぁーい!オムライスだ!」

「いっぱい食べて大きくおなり」

オリオンの無邪気な笑顔が、めちゃくちゃ可愛いんだ。

弟にしたいぐらいだぜ!

「エリオットの料理に、私への愛を感じます」

「気のせいなんだぜ?」

いつものことだけど、クライシスは何にでも俺っちの愛を感じる変わった奴だ。

溢れでる神秘的なオーラが眩しいんだぜ………。

「エリオットの玉子……はぁはぁ」

「ドラゴンの玉子なんだぜ!?」

俺っちは玉子産んだりしないからな!?

ユリアスの変態は、食事の時は引っ込めてほしいのは俺っちだけかな?



オムライスは、大好評で皆おかわりもしっかり平らげて、俺っちとっても嬉しいぜ!
しおりを挟む

処理中です...