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超絶マッハでヤバい状況です
超絶マッハでヤバい状況です22
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俺は少し飲み過ぎて、夜風に当たりに席を立った。
冷たい空気に晒される。
店の周りは閑散としていた。
歌舞伎町でも奥まった場所だ。
フラツきながら、壁に背中を預けて空を見上げる。
曇った空。
もう煙は見えない。
鎮火したんだろうか。
ガサッ。
なにかビニールが擦れる音がした。
同時に視界が無くなる。
地面に頭を着いたとき、誰かに組み伏せられたのだと悟った。
痛みが後から襲ってくる。
「……若い新入りだな?」
誰だ。
顔を上げたいのに動かない。
取り忘れていたイヤホンが外れ、転がっている。
そうだ。
俺は見知らぬ男が次の行動に移る前に、ボタンマイクに早口で伝えた。
「超絶マッハでヤバい状況です」
肩を掴まれ起こされると、口をガーゼで塞がれた。
匂いを嗅いだ途端意識が遠くなる。
顎を持ち上げられ、無理やり吸わされる。
肺を犯す香りに、全身から力が抜けていく。
パタンと手の甲が腿に当たった。
「るい……」
口も満足に開かない。
路地に引きずりこまれる。
車があった。
灰色の外車。
二人の男が車から降りてくる。
「シエラの奴は仕込んでるからな」
そう言って服を脱がせる。
トランクに無造作に入れられた。
これで連絡手段は失った。
携帯も。
後部座席に横たわり、ドアが閉められる。
さっきまで、あんなに騒がしかったのに。
エンジン音だけが支配する。
怖い。
怖い。
どこに行くんだ。
若い新入りと言っていた。
ってことは始めから俺を狙っての行動だ。
なんで。
シャツと下着姿で震える。
寒いっての。
スッと太腿を手が触る。
冷え切っていたせいか、凄く熱く感じた。
「おい」
運転していた男が呼びかける。
「悪戯はするな」
「はいはい」
手が離れた。
でも、俺は恐怖に震えが止まらなかった。
悪戯?
こいつら、なにをする気なんだ。
「傷が付くと使い物にならない」
「それもそうだな」
息が荒くなる。
さっきの匂いのせいか。
脚を摺り合わせる。
ハッハッと呼吸が辛くなる。
「こいつ上玉だな…」
何の話なんだ。
類沢さん。
誰か助けてくれないのか。
そこで気づいた。
イヤホン……
みんな外してなかったか?
絶望が押し寄せる。
なんで、外に出ちゃったんだ。
冷たい空気に晒される。
店の周りは閑散としていた。
歌舞伎町でも奥まった場所だ。
フラツきながら、壁に背中を預けて空を見上げる。
曇った空。
もう煙は見えない。
鎮火したんだろうか。
ガサッ。
なにかビニールが擦れる音がした。
同時に視界が無くなる。
地面に頭を着いたとき、誰かに組み伏せられたのだと悟った。
痛みが後から襲ってくる。
「……若い新入りだな?」
誰だ。
顔を上げたいのに動かない。
取り忘れていたイヤホンが外れ、転がっている。
そうだ。
俺は見知らぬ男が次の行動に移る前に、ボタンマイクに早口で伝えた。
「超絶マッハでヤバい状況です」
肩を掴まれ起こされると、口をガーゼで塞がれた。
匂いを嗅いだ途端意識が遠くなる。
顎を持ち上げられ、無理やり吸わされる。
肺を犯す香りに、全身から力が抜けていく。
パタンと手の甲が腿に当たった。
「るい……」
口も満足に開かない。
路地に引きずりこまれる。
車があった。
灰色の外車。
二人の男が車から降りてくる。
「シエラの奴は仕込んでるからな」
そう言って服を脱がせる。
トランクに無造作に入れられた。
これで連絡手段は失った。
携帯も。
後部座席に横たわり、ドアが閉められる。
さっきまで、あんなに騒がしかったのに。
エンジン音だけが支配する。
怖い。
怖い。
どこに行くんだ。
若い新入りと言っていた。
ってことは始めから俺を狙っての行動だ。
なんで。
シャツと下着姿で震える。
寒いっての。
スッと太腿を手が触る。
冷え切っていたせいか、凄く熱く感じた。
「おい」
運転していた男が呼びかける。
「悪戯はするな」
「はいはい」
手が離れた。
でも、俺は恐怖に震えが止まらなかった。
悪戯?
こいつら、なにをする気なんだ。
「傷が付くと使い物にならない」
「それもそうだな」
息が荒くなる。
さっきの匂いのせいか。
脚を摺り合わせる。
ハッハッと呼吸が辛くなる。
「こいつ上玉だな…」
何の話なんだ。
類沢さん。
誰か助けてくれないのか。
そこで気づいた。
イヤホン……
みんな外してなかったか?
絶望が押し寄せる。
なんで、外に出ちゃったんだ。
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