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枯らされた友情
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せめて睨みつけようと思った。
だが、すぐに目を逸らした。
「あれ? ちゃんと見なよ」
震えが背中を走る。
認めたくない。
クチャリ。
類沢が自分の頬に付いた白い液体を掬い取る。
「教師の顔汚したんだからさ」
有り得ない。
信じたくない。
類沢はそれを首筋に塗りたくった。
ヌルヌルとした感触と共に快感が押し寄せてくる。
「ふッ……んん」
しつこく首を撫でられ、耳を甘咬みされる。
また自分のものが熱を帯びてくるのを感じた。
ピチャ。
「嫌で堪らない? 親友と同じ目に合ってるってのがさ」
鼻の先で舌なめずりをする類沢を殺したくて仕方が無かった。
だが、快感がその思いを許さない。
一瞬、彼の後ろの時計が目に入る。
六時十五分。
嘘だろ。
まだ、五分しか経ってないのか。
震える膝を何とか抑える。
「いきなり怯えてどうした?」
ガリっと太腿を引っ掻かれる。
「がッッ」
全身が仰け反った。
「まだまだなのにね」
だが、すぐに目を逸らした。
「あれ? ちゃんと見なよ」
震えが背中を走る。
認めたくない。
クチャリ。
類沢が自分の頬に付いた白い液体を掬い取る。
「教師の顔汚したんだからさ」
有り得ない。
信じたくない。
類沢はそれを首筋に塗りたくった。
ヌルヌルとした感触と共に快感が押し寄せてくる。
「ふッ……んん」
しつこく首を撫でられ、耳を甘咬みされる。
また自分のものが熱を帯びてくるのを感じた。
ピチャ。
「嫌で堪らない? 親友と同じ目に合ってるってのがさ」
鼻の先で舌なめずりをする類沢を殺したくて仕方が無かった。
だが、快感がその思いを許さない。
一瞬、彼の後ろの時計が目に入る。
六時十五分。
嘘だろ。
まだ、五分しか経ってないのか。
震える膝を何とか抑える。
「いきなり怯えてどうした?」
ガリっと太腿を引っ掻かれる。
「がッッ」
全身が仰け反った。
「まだまだなのにね」
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