どこまでも玩具

片桐瑠衣

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現れた白衣

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 ズズズ…
「ふ……ぅ」
 ズルッ。
「はぅああ!!」
「随分敏感だね」
 右手でバイブを動かし、左手で胸を弄ぶ類沢が冷笑する。
 腫れ上がったものには敢えて手を触れないため、俺は達せられない苦しさにもがくしか無かった。
 グジュ。
 ズズズ…
「……おねが…ッ」
「あぁ……飽きた?」
「ちがっ……」
「もう一つ位試す?」
 そう言って動きを止め、類沢が取り出したのは真珠のネックレスを解いたような奇妙な道具。
 相変わらずゆるゆると乳首を摘んだり、引っ張ったりするので、満足に顔も上げられない。
「ほら、見なよ」
 しかし、バイブのスイッチを入れたまま放置し、無理やり顔を上げさせる。
「アナルパールって知ってる?」
「…んだ…ソレ」
 目の前で揺らされる道具に嫌悪感が湧き出てくる。
 何に使うかなど嫌な予感しかしない。
「あはは、怖がってる」
 類沢はニコリと顔を緩ませる。
 同時に一気にバイブを引き抜いた。
「がッッ…あああ――!!!!」
 だが達せられない。
 力なく口をパクパクとさせる俺の顎を掴み、再度キスをする。
 類沢の舌が咥内を暴れ、視界が溶けてくる。
 悔しいが、類沢は相当キスが巧い。
「んん――――!?」
 グチ…。
 キスに酔いしれてた俺に鋭い圧迫感が襲いかかる。
 先ほどまでバイブが入っていた穴に今、さっきの道具が突き刺さっている。
 徐々に太くなる玉が押し広げながら進んでくる。
 息が詰まり、頭に熱が上る。
 ギュッと力を込めると激痛が走り、結局息を吐きながら受け入れるしかないと気づく。
「大丈夫、まだ八時だし」
 何が大丈夫なのか。
 類沢は満足げに笑い、パールを力づくで差し込んだ。
 悲鳴を唇で塞がれる。
 ジタバタと脚で抵抗するが、それが余計に食い込ませる。
 痛い。
 気持ち悪い。
 ボタボタ涙が零れる。
「泣くほどイい?」
 もはや首を振ることすら適わない。
 虚ろな目でソファに倒れ込む。
「あ――、壊れそう? じゃあ、目を覚まさせてあげる。まだ寝ちゃ駄目だから」
「……も、やめ」
「まだ駄目っつったよね」
 グチャグチャと音を立てながら道具を引き抜かれる。
 背筋がゾクゾク震えるが声は出ない。
「さっきの五月蝿い犬に戻してあげる」
 後孔に熱い何かが当たる。
「すぐにね」
 それは深く侵入した。
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