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ダレン外伝 祖国④
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昼頃宿屋に来たので、もう10時間は経つだろうが、ミアは目を覚まさない。
規則正しい寝息だけを、呆然と見ていた。
定期的に女将が覗きに来るが、声をかけることもなくドアを閉めていった。
ミアが起きたら、何て言えば良いのだろうか……。
置き去りにしてごめん?
君は妊娠している?
相手の男は誰だ?
産む覚悟はあるのか……。
衰弱している人間に何てことを言うんだ……。
「……ん」
ミアが……目を覚ました。
「……ダ、レン?」
「ここにいる」
「ここは……?」
「宿屋だ」
「……お金……」
「大丈夫だ」
「……よかった」
彼女の安心した顔が、何故か不気味に思えた。
『よかった』は何に対しての言葉なんだ?
「お腹すいた……」
「もう夜遅い。女将がリンゴをーー」
「いや。そんなの食べない。こんな宿屋も嫌よ。もっと綺麗なところにして」
ミアの言葉に驚く。
何を言い出すんだ……。
「知ってるのよ、ダレン。高ランク冒険者パーティーに入ったんでしょ?お金ならあるんでしょ?私の借金を一括で支払っちゃうんだもの。冒険者って儲かるのね。何でこんな安宿に来たのよ。本当に気が利かないわね」
「ミア?」
彼女の笑顔が、まるで悪魔のようだ。
「新しいドレスが欲しいの。それに似合う宝石も。ねぇ、ダレン。明日買い物に行きましょう」
「ミア、俺の貯金はミアの借金で殆んど失くなった。パーティーも解散して、今はフリーだ。今後どうなるかもわからない。贅沢なんて出来ない」
俺の言葉に、今まで薄気味悪い笑顔を浮かべていた顔から、表情が抜け落ちるように無へと変わった。
「ど……どうするのよ。これから……どうすれば……。やだ……やだ!あんな生活、やだ、やだ、やだやだやだ……」
彼女の体はガクガク震えている。
とても痛ましい……。
肩に触れると、ビクッ!と肩が跳ねた。
「落ち着くんだ。お腹の子にさわる」
彼女の顔が一瞬で青ざめた。
「はぁ?」
「……医者に見てもらった。君は妊娠してる」
「……ウソよ。私に子供?何で?神様に赤ちゃん下さいなんて、お願いしてないんだけど。え?え…?わっ、わからない……。知らない、知らないわ。私……どうなるの……。怖い……」
思わず頭が沸騰しそうになった。
交際期間中、ミアの体を暴いた事はないし、結婚後すぐ家を出たから、閨を共にしたことはない。
『閨の事は結婚後旦那様に教わる』
それが一般常識だ。
だが、大抵は初潮になったとき母親から『子供作りの成り立ち』を習うそうだ。
男爵夫妻の事だ、まともな話をしていなかったのかも知れない。
無防備な彼女を騙し、体を暴くのはさぞ簡単だっただろう……。
男爵の溺愛は有名だったから、恐らく男爵達が亡くなるまでは無体な事はしなかっただろう。男爵は落ちぶれても貴族だ。
貴族に恨まれる事はしたくなかっただろうし……。
「ダレ、ン。ダレン、独りにしないで。独りは嫌なの。何でもする、何でもするわ。お願い……」
ダメだ……。
頭がぐちゃぐちゃだ……。
「ミア、君は今とても衰弱しているんだ。大丈夫、まずはゆっくり体を休めないと」
声が震えないように、己を律し、出来るだけ優しく頭を撫でる。
「夜遅いけど、何か無いか聞いてくる」
「やだ!行かないで……」
俺は懐にある冒険者証明書を渡した。
「必ず戻る。この証明書がないと、俺は冒険者を続けられない。この意味、わかるな?」
ミアは迷っていたが、小さく頷いた。
「良い子だ。すぐ戻る」
ミアを残して、俺は部屋を出た。
宿屋の食堂はさすがにやっていなかったが、近くの酒場は開いていたので、そちらで野菜がたっぷり入ったスープを注文してカウンターで待った。
「ミアは逃げたんだろ?」
「店にも家にも居なかったよ」
「もうちょっと搾れると思ったのにな」
「あいつの稼ぎの2%がもらえる手はずだったのに、けっ!あのクソ女」
男二人が近くのテーブルで酒を飲んでいる。
「貧相な体のくせに、体には触るなって息巻いてたもんな」
「あんな体に欲情するわけ無いだろ。バカだよな~。まぁ、金があったから遊ぶのには楽しかったけどな」
下品な笑いを浮かべる男たちの席に、俺は酒を持って近づき、座った。
「楽しそうな話してるな。俺にも教えてくれよ」
腹が煮えくりかえしていたが、人の良さそうな笑顔を張り付けた。
×××
「たっ……たすけ……」
「許してくれ……ゆる」
男(ハーパーという男)が言い終わる前に、その薄汚い顔を殴り気絶させた。
騒がれると面倒なので、布を口に噛ませ、手足を拘束して俺達の家の支柱に縛り付けた。
「おっ、俺達は、頼まれたんだ!頼まれただけなんだ!」
男(マイクという男)の首を片手で掴む。
握り潰したい気持ちを抑え、低く唸る。
「静かにしろ。近所迷惑だろ」
男は小刻みに首を縦に振っている。
「指示書と契約書はどこだ」
「だ、台所の引き出しの下に、張り付けて、ある」
それを聞いて、男の首を軽く締め上げ気絶させた。
先程の男と同じように口に布を噛ませ、手足を拘束し、支柱に縛り付けた。
ランプを片手に台所に行き、引き出しを手当たり次第引き出し、目当ての物を探した。
一番下の引き出し裏、封筒に入っていた。
中身を確認し、懐にしまい、その場を後にした。
今が夜中で良かった……。
きっと、俺の顔は殺人者の様に凶悪な顔をしているだろう。
見られたら、通報されかねないな……。
規則正しい寝息だけを、呆然と見ていた。
定期的に女将が覗きに来るが、声をかけることもなくドアを閉めていった。
ミアが起きたら、何て言えば良いのだろうか……。
置き去りにしてごめん?
君は妊娠している?
相手の男は誰だ?
産む覚悟はあるのか……。
衰弱している人間に何てことを言うんだ……。
「……ん」
ミアが……目を覚ました。
「……ダ、レン?」
「ここにいる」
「ここは……?」
「宿屋だ」
「……お金……」
「大丈夫だ」
「……よかった」
彼女の安心した顔が、何故か不気味に思えた。
『よかった』は何に対しての言葉なんだ?
「お腹すいた……」
「もう夜遅い。女将がリンゴをーー」
「いや。そんなの食べない。こんな宿屋も嫌よ。もっと綺麗なところにして」
ミアの言葉に驚く。
何を言い出すんだ……。
「知ってるのよ、ダレン。高ランク冒険者パーティーに入ったんでしょ?お金ならあるんでしょ?私の借金を一括で支払っちゃうんだもの。冒険者って儲かるのね。何でこんな安宿に来たのよ。本当に気が利かないわね」
「ミア?」
彼女の笑顔が、まるで悪魔のようだ。
「新しいドレスが欲しいの。それに似合う宝石も。ねぇ、ダレン。明日買い物に行きましょう」
「ミア、俺の貯金はミアの借金で殆んど失くなった。パーティーも解散して、今はフリーだ。今後どうなるかもわからない。贅沢なんて出来ない」
俺の言葉に、今まで薄気味悪い笑顔を浮かべていた顔から、表情が抜け落ちるように無へと変わった。
「ど……どうするのよ。これから……どうすれば……。やだ……やだ!あんな生活、やだ、やだ、やだやだやだ……」
彼女の体はガクガク震えている。
とても痛ましい……。
肩に触れると、ビクッ!と肩が跳ねた。
「落ち着くんだ。お腹の子にさわる」
彼女の顔が一瞬で青ざめた。
「はぁ?」
「……医者に見てもらった。君は妊娠してる」
「……ウソよ。私に子供?何で?神様に赤ちゃん下さいなんて、お願いしてないんだけど。え?え…?わっ、わからない……。知らない、知らないわ。私……どうなるの……。怖い……」
思わず頭が沸騰しそうになった。
交際期間中、ミアの体を暴いた事はないし、結婚後すぐ家を出たから、閨を共にしたことはない。
『閨の事は結婚後旦那様に教わる』
それが一般常識だ。
だが、大抵は初潮になったとき母親から『子供作りの成り立ち』を習うそうだ。
男爵夫妻の事だ、まともな話をしていなかったのかも知れない。
無防備な彼女を騙し、体を暴くのはさぞ簡単だっただろう……。
男爵の溺愛は有名だったから、恐らく男爵達が亡くなるまでは無体な事はしなかっただろう。男爵は落ちぶれても貴族だ。
貴族に恨まれる事はしたくなかっただろうし……。
「ダレ、ン。ダレン、独りにしないで。独りは嫌なの。何でもする、何でもするわ。お願い……」
ダメだ……。
頭がぐちゃぐちゃだ……。
「ミア、君は今とても衰弱しているんだ。大丈夫、まずはゆっくり体を休めないと」
声が震えないように、己を律し、出来るだけ優しく頭を撫でる。
「夜遅いけど、何か無いか聞いてくる」
「やだ!行かないで……」
俺は懐にある冒険者証明書を渡した。
「必ず戻る。この証明書がないと、俺は冒険者を続けられない。この意味、わかるな?」
ミアは迷っていたが、小さく頷いた。
「良い子だ。すぐ戻る」
ミアを残して、俺は部屋を出た。
宿屋の食堂はさすがにやっていなかったが、近くの酒場は開いていたので、そちらで野菜がたっぷり入ったスープを注文してカウンターで待った。
「ミアは逃げたんだろ?」
「店にも家にも居なかったよ」
「もうちょっと搾れると思ったのにな」
「あいつの稼ぎの2%がもらえる手はずだったのに、けっ!あのクソ女」
男二人が近くのテーブルで酒を飲んでいる。
「貧相な体のくせに、体には触るなって息巻いてたもんな」
「あんな体に欲情するわけ無いだろ。バカだよな~。まぁ、金があったから遊ぶのには楽しかったけどな」
下品な笑いを浮かべる男たちの席に、俺は酒を持って近づき、座った。
「楽しそうな話してるな。俺にも教えてくれよ」
腹が煮えくりかえしていたが、人の良さそうな笑顔を張り付けた。
×××
「たっ……たすけ……」
「許してくれ……ゆる」
男(ハーパーという男)が言い終わる前に、その薄汚い顔を殴り気絶させた。
騒がれると面倒なので、布を口に噛ませ、手足を拘束して俺達の家の支柱に縛り付けた。
「おっ、俺達は、頼まれたんだ!頼まれただけなんだ!」
男(マイクという男)の首を片手で掴む。
握り潰したい気持ちを抑え、低く唸る。
「静かにしろ。近所迷惑だろ」
男は小刻みに首を縦に振っている。
「指示書と契約書はどこだ」
「だ、台所の引き出しの下に、張り付けて、ある」
それを聞いて、男の首を軽く締め上げ気絶させた。
先程の男と同じように口に布を噛ませ、手足を拘束し、支柱に縛り付けた。
ランプを片手に台所に行き、引き出しを手当たり次第引き出し、目当ての物を探した。
一番下の引き出し裏、封筒に入っていた。
中身を確認し、懐にしまい、その場を後にした。
今が夜中で良かった……。
きっと、俺の顔は殺人者の様に凶悪な顔をしているだろう。
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