「俺の子じゃない」と言われました

「オギャア、オギャア!」
 朝日が昇る頃、長く苦しい時間をへて、私は心待ちにしていた愛しい娘の声を聞いた。
 愛する旦那様が部屋に訪れた。
 喜んでもらえると思っていたのに、彼は娘の姿を見て「やっぱり……」と言葉を残して出ていってしまった。

 彼が再度訪れたのは一週間後。
「それは俺の子じゃない」と、親子鑑定書を私に突きつけた。

 何を言っているの?
 この子は正真正銘、貴方の子なのに?
 
 彼は話しも聞かず、私を屋敷から追い出した。
 そして、私を追い出すよう命令された専属侍女から、「私、妊娠しているの。旦那様の子よ」と告げられた。
 愛し、愛されて結婚したのに、彼は私を裏切っていた……。

 途方にくれる私だったが、顔を真っ赤にして泣く娘を見て「私が守らなきゃ」と立ち上がった。
 
 不実な男なんか、こっちから捨ててやる!
 この子は私が立派に育てるわ!


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 プロローグ+43話+エピローグの全45話です。
 執筆は完了していますので、手直しが終わり次第順次投稿致します。

 設定はゆるいです。
 楽しんでいただければ幸いです。
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