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27話 サイラスVSブラント(サイラス視点)
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ずっと渡せなかった指輪を、お互いに左手の薬指に着けている。イエルゴート王国の文化を知っている者なら、私たちが恋人同士であることが一目瞭然だ。
あの男も指輪の意味を理解しているのだろう。
建国記念祭で来訪して、遠目からエスメローラを見たヤツは、明らかに動揺していた。
隣に立つ私に殺気立った視線をぶつけてきたが、鼻で笑ってやった。
この愚か者め。
あの男は建国記念祭の式典や催しの最中、どうにかエスメローラと話せないか画策していた。城に仕える使用人を買収しようと大胆な行動も見受けられたが、全てこちらの手の中だ。
敵の本拠地で戦いを挑むのは愚者の行動だ。
まぁ、獲物のエスメローラがイエルゴート王国(敵の本拠地)を出る事はないから、アイツが付け入る隙を与えるつもりはないがな。
お前にエスメローラの前に立つ資格はないんだ。
×××
「いつまでコソコソ隠れているつもりだ」
エスメローラをマチルダ様の元に向かわせてから、出入口の物陰を睨みながら告げる。
隠れているそいつが、少しビクつくのを感じた。
「エヴァンス公子」
その男は観念したように、ゆっくりと物陰から姿を表した。
「……彼女と……話をさせて欲しい。アルデバイン公子」
「断る。何度もそう言ってるでしょう。いい加減、諦めたらどうですか?」
エヴァンス公子を冷めた目で見る。
いつまでもフラれた女性に未練がましい。
この男の狙いは何なんだ……。
「ぼっ、私にとってエスメ――」
「ゴホンっ!」
「っ!!」
不快な男から彼女の名前が飛び出しそうになり、不機嫌に咳払いをした。
お前が気安く名前を呼ぶなと睨むと、相手は無様に口を閉ざした。
エスメローラと彼の関係はもう断たれているのだ。しかも、婚約者の私の前で名前を呼ぶなど、私から決闘を申し込まれても仕方がない所業だ。
全く礼儀がなってない。
オルトハット王国は礼儀のなってない、野蛮な国と宣伝するようなものだ。国同士のパワーバランスを考えれば、最悪な悪手だ。
「彼女はようやく前を向いて歩き出したんだ。彼女の顔を曇らす貴方に、会わせるわけがないだろう。貴方も一人の大人として、潔く身を引き、彼女の幸せを願ったらどうだ」
「……彼女の憂いを払ってやれるのは私だけだ……」
「は?」
何を言い出すんだ?
「彼女と別れて二年。彼女はずっと私の迎えを待っている。それは、私への愛が消えていないからだ!」
「愛?何を言ってるんだ……。彼女は貴方のことを鬱陶しと思っていたぞ」
「そんなことはない!現に、愛のこもった花束を受け取ってくれていた」
「あぁ。その花束が迷惑だと言っていたな。強制的に送られてくる花束を受け取りはしていたが、貴方の愛を受け取っていたのではない。優しい彼女は、もし自分が受け取らなければ、誰にも愛でられないで枯れていく花が可哀想だと、城で働く人にあげていたんだ。それに、花束を受け取らなかった場合、貴方が次にどんな行動をするか怖いとも言っていた。だから、貴方の送っていたものは、愛ではなく、恐怖を送っていたんだ」
「それは違うな。彼女が花を城の人間に配っていたのは、幸せを分けてあげるためだ」
エヴァンス公子は大真面目な顔をしている。本気でそう思っていると伺える。
正直、面倒になってきたな。
「はぁ……。貴方が花束を贈ってくる姑息な意味を、彼女がわからないと思うのか?」
「……」
「貴方はわかっていたんだ。花束なら、彼女は受け取り拒否しないと。現に、宝石やドレスは一度も贈ってきていない。それは、受け取らないとわかっていたからだ。だから毎回、花束にしていたんだ」
「……だったらなんだと言うんだ。少しでも愛を伝えたいと思って何が悪い!私達は些細なすれ違いで、関係を拗らせてしまったに過ぎん。傷ついてしまった彼女の心を癒すことが出来るのは私だけだ。もう一度やり直せば、彼女の傷も癒え、私達は幸せを取り戻せるんだ」
ぶっ飛んだ理論だな。
はぁ、頭が痛い……。
会話でエスメローラを諦めさせることは無理か……。
「アルデバイン公子。私と彼女は心で繋がっているんだ。どうか彼女を返して欲しい!」
「はぁ……。聞くに耐えないな。エヴァンス公子。貴方は何を勘違いしているんだ。エスメローラは貴方の事など待っていないし、むしろ嫌っている」
睨み付けると、彼は一瞬たじろいだが、負けじとこちらを睨んでくる。
「エヴァンス公子。貴方は何もわかっていない。貴方はエスメローラを愛していない」
「はっ!馬鹿馬鹿しい。貴方に、私の何がわかると言うのだ」
「今まで貴方が言ったのは全て『エヴァンス公子が幸せになる為に、彼女が必要だ』と言う内容だ。エスメローラの幸せなど微塵も考えていない」
「私の幸せが彼女の幸せだ!オルトハット王国に帰れば何不自由ない暮らしを約束する。二度と寂しい思いはさせない。誰かに仕えることもしなくて良い。望むものは何でもしてやれる」
狂ってるな。
「今まで彼女が努力して積み重ねた功績、居場所、やりがいのある仕事を奪う事が、彼女の幸せだと思っているのなら、貴方はどうしようもない自己中心的な男性だ。それでよく『彼女を愛している』と言えるものだな」
「私と共に居ることが、彼女の幸せだ!」
「はぁ……。何故彼女に執着する」
「執着ではない。愛だ」
「いや、醜悪な自己愛だ。……あぁ、そういうことか」
不意に理解出来た。
エヴァンス公子がエスメローラに執着する本当の理由が。
「今まで自分が支配し、コントロールしていた存在が自分の手から離れたことが許せないんだ。自分が捨てるのではなく、相手に捨てられた事に自尊心を傷つけられた。その傷を癒す為に、彼女が必要なんだ。彼女がまた盲目的に貴方を愛してくれれば、貴方の男としての虚栄心が満たされる。ハハハ、醜悪だな。貴方はエスメローラを取り戻したいんじゃない。彼女に愛される自分を取り戻したいんだ」
「違う!!」
彼が叫んだ。
動揺しているのが見える。
これ以上彼に煩わされたくない。
この場で引導を渡してやる!
「何が違うんです?貴方のちっぽけな自尊心を満足させる為だけに、彼女を取り戻したいと素直に認めたらどうです?」
「言いがかりは止めてもらおう!」
「図星でしょ」
「何を根拠に僕を侮辱するんだ!失礼極まりない!」
僕?
一人称が変化した。
どうやら取り繕う余裕もなくなったようだな。
「根拠ならありますよ」
私は懐から映像記憶水晶を取り出し、再生した。
そこにはヘンリー王いや、ヘンリー王太子と側近が執務室で談笑する姿が映っていた。
『彼女は自分を狂信的に愛しているから、多少、女遊びの噂が流れたところで、彼女は文句なんか言わないよ。僕の指示には何でも従うからね。フフフ、君の美しさを知っているのは僕だけであって欲しいって言ったら、地味な装いをするようになったしな。本当、可愛いだろ?』
映像に出てくるエヴァンス公子は、見るに耐えないくらい、醜悪な顔をしている。
『僕の気持ちが離れていかないか不安に思って、泣いてしまうかも知れないがな!あぁ……想像するだけで愛しくてたまらないよ。不安気に僕にすがる様な瞳が、最高に綺麗でソソルんだよ。守ってあげなきゃってさ!』
記録映像内の彼は楽しげに笑っているが、それを見ている彼は顔面蒼白でいた。
「最低ですね。意図的に愛する人を悲しませる神経が、私にはわかりませんし、わかりたくありません。自己満足の愛は他の方と育んで下さい。二度と私たちの前に現れるな。あっ、そうそう」
私は懐から豪華な装飾が施された短剣を取り出し、エヴァンス公子に手渡した。
「なっ!!」
彼は面白いくらい驚いている。
それもそうだろう。
その短剣はエヴァンス公爵家に代々伝わる家宝で、初代オルトハット国王から譲り受けた物だった。普段は一番厳重な金庫に納められている代物だ。それを何故私が持っているか――。
「警備はもっと厳重にしないと、安心して寝れないんじゃないか?ずいぶんとずさんな守りで、正直、本当に公爵家なのかと心配に思ったほどだ。その短剣は返すよ。あと、お父上に『裏帳簿は写し終わったら元の場所に戻しておくから安心して欲しい』と、伝言を頼めるかな?」
もちろん、盗んだのだ。
堂々とエヴァンス公爵家に侵入し、誰にも気づかれずに。
おや?
話の通じない狂人かと思ったが、案外、話がわかる男のようだな。短剣を握りしめて、ガタガタ震え出してしまった。
各国で恐れられるイエルゴート王国の暗部が、エヴァンス公爵家に潜り込んだとわかったようだ。暗殺、毒殺、窃盗、秘密工作、目的のためなら何でも行い、知らぬ間に全て処理していく凄腕の集団だ。
まぁ、簡単に言えば『いつでも寝込みを襲えるぞ』って脅しなんだが……。
「それでは、さようなら。エヴァンス公子」
「ひっ!」
思いの外、有効だったようだ。
あの男も指輪の意味を理解しているのだろう。
建国記念祭で来訪して、遠目からエスメローラを見たヤツは、明らかに動揺していた。
隣に立つ私に殺気立った視線をぶつけてきたが、鼻で笑ってやった。
この愚か者め。
あの男は建国記念祭の式典や催しの最中、どうにかエスメローラと話せないか画策していた。城に仕える使用人を買収しようと大胆な行動も見受けられたが、全てこちらの手の中だ。
敵の本拠地で戦いを挑むのは愚者の行動だ。
まぁ、獲物のエスメローラがイエルゴート王国(敵の本拠地)を出る事はないから、アイツが付け入る隙を与えるつもりはないがな。
お前にエスメローラの前に立つ資格はないんだ。
×××
「いつまでコソコソ隠れているつもりだ」
エスメローラをマチルダ様の元に向かわせてから、出入口の物陰を睨みながら告げる。
隠れているそいつが、少しビクつくのを感じた。
「エヴァンス公子」
その男は観念したように、ゆっくりと物陰から姿を表した。
「……彼女と……話をさせて欲しい。アルデバイン公子」
「断る。何度もそう言ってるでしょう。いい加減、諦めたらどうですか?」
エヴァンス公子を冷めた目で見る。
いつまでもフラれた女性に未練がましい。
この男の狙いは何なんだ……。
「ぼっ、私にとってエスメ――」
「ゴホンっ!」
「っ!!」
不快な男から彼女の名前が飛び出しそうになり、不機嫌に咳払いをした。
お前が気安く名前を呼ぶなと睨むと、相手は無様に口を閉ざした。
エスメローラと彼の関係はもう断たれているのだ。しかも、婚約者の私の前で名前を呼ぶなど、私から決闘を申し込まれても仕方がない所業だ。
全く礼儀がなってない。
オルトハット王国は礼儀のなってない、野蛮な国と宣伝するようなものだ。国同士のパワーバランスを考えれば、最悪な悪手だ。
「彼女はようやく前を向いて歩き出したんだ。彼女の顔を曇らす貴方に、会わせるわけがないだろう。貴方も一人の大人として、潔く身を引き、彼女の幸せを願ったらどうだ」
「……彼女の憂いを払ってやれるのは私だけだ……」
「は?」
何を言い出すんだ?
「彼女と別れて二年。彼女はずっと私の迎えを待っている。それは、私への愛が消えていないからだ!」
「愛?何を言ってるんだ……。彼女は貴方のことを鬱陶しと思っていたぞ」
「そんなことはない!現に、愛のこもった花束を受け取ってくれていた」
「あぁ。その花束が迷惑だと言っていたな。強制的に送られてくる花束を受け取りはしていたが、貴方の愛を受け取っていたのではない。優しい彼女は、もし自分が受け取らなければ、誰にも愛でられないで枯れていく花が可哀想だと、城で働く人にあげていたんだ。それに、花束を受け取らなかった場合、貴方が次にどんな行動をするか怖いとも言っていた。だから、貴方の送っていたものは、愛ではなく、恐怖を送っていたんだ」
「それは違うな。彼女が花を城の人間に配っていたのは、幸せを分けてあげるためだ」
エヴァンス公子は大真面目な顔をしている。本気でそう思っていると伺える。
正直、面倒になってきたな。
「はぁ……。貴方が花束を贈ってくる姑息な意味を、彼女がわからないと思うのか?」
「……」
「貴方はわかっていたんだ。花束なら、彼女は受け取り拒否しないと。現に、宝石やドレスは一度も贈ってきていない。それは、受け取らないとわかっていたからだ。だから毎回、花束にしていたんだ」
「……だったらなんだと言うんだ。少しでも愛を伝えたいと思って何が悪い!私達は些細なすれ違いで、関係を拗らせてしまったに過ぎん。傷ついてしまった彼女の心を癒すことが出来るのは私だけだ。もう一度やり直せば、彼女の傷も癒え、私達は幸せを取り戻せるんだ」
ぶっ飛んだ理論だな。
はぁ、頭が痛い……。
会話でエスメローラを諦めさせることは無理か……。
「アルデバイン公子。私と彼女は心で繋がっているんだ。どうか彼女を返して欲しい!」
「はぁ……。聞くに耐えないな。エヴァンス公子。貴方は何を勘違いしているんだ。エスメローラは貴方の事など待っていないし、むしろ嫌っている」
睨み付けると、彼は一瞬たじろいだが、負けじとこちらを睨んでくる。
「エヴァンス公子。貴方は何もわかっていない。貴方はエスメローラを愛していない」
「はっ!馬鹿馬鹿しい。貴方に、私の何がわかると言うのだ」
「今まで貴方が言ったのは全て『エヴァンス公子が幸せになる為に、彼女が必要だ』と言う内容だ。エスメローラの幸せなど微塵も考えていない」
「私の幸せが彼女の幸せだ!オルトハット王国に帰れば何不自由ない暮らしを約束する。二度と寂しい思いはさせない。誰かに仕えることもしなくて良い。望むものは何でもしてやれる」
狂ってるな。
「今まで彼女が努力して積み重ねた功績、居場所、やりがいのある仕事を奪う事が、彼女の幸せだと思っているのなら、貴方はどうしようもない自己中心的な男性だ。それでよく『彼女を愛している』と言えるものだな」
「私と共に居ることが、彼女の幸せだ!」
「はぁ……。何故彼女に執着する」
「執着ではない。愛だ」
「いや、醜悪な自己愛だ。……あぁ、そういうことか」
不意に理解出来た。
エヴァンス公子がエスメローラに執着する本当の理由が。
「今まで自分が支配し、コントロールしていた存在が自分の手から離れたことが許せないんだ。自分が捨てるのではなく、相手に捨てられた事に自尊心を傷つけられた。その傷を癒す為に、彼女が必要なんだ。彼女がまた盲目的に貴方を愛してくれれば、貴方の男としての虚栄心が満たされる。ハハハ、醜悪だな。貴方はエスメローラを取り戻したいんじゃない。彼女に愛される自分を取り戻したいんだ」
「違う!!」
彼が叫んだ。
動揺しているのが見える。
これ以上彼に煩わされたくない。
この場で引導を渡してやる!
「何が違うんです?貴方のちっぽけな自尊心を満足させる為だけに、彼女を取り戻したいと素直に認めたらどうです?」
「言いがかりは止めてもらおう!」
「図星でしょ」
「何を根拠に僕を侮辱するんだ!失礼極まりない!」
僕?
一人称が変化した。
どうやら取り繕う余裕もなくなったようだな。
「根拠ならありますよ」
私は懐から映像記憶水晶を取り出し、再生した。
そこにはヘンリー王いや、ヘンリー王太子と側近が執務室で談笑する姿が映っていた。
『彼女は自分を狂信的に愛しているから、多少、女遊びの噂が流れたところで、彼女は文句なんか言わないよ。僕の指示には何でも従うからね。フフフ、君の美しさを知っているのは僕だけであって欲しいって言ったら、地味な装いをするようになったしな。本当、可愛いだろ?』
映像に出てくるエヴァンス公子は、見るに耐えないくらい、醜悪な顔をしている。
『僕の気持ちが離れていかないか不安に思って、泣いてしまうかも知れないがな!あぁ……想像するだけで愛しくてたまらないよ。不安気に僕にすがる様な瞳が、最高に綺麗でソソルんだよ。守ってあげなきゃってさ!』
記録映像内の彼は楽しげに笑っているが、それを見ている彼は顔面蒼白でいた。
「最低ですね。意図的に愛する人を悲しませる神経が、私にはわかりませんし、わかりたくありません。自己満足の愛は他の方と育んで下さい。二度と私たちの前に現れるな。あっ、そうそう」
私は懐から豪華な装飾が施された短剣を取り出し、エヴァンス公子に手渡した。
「なっ!!」
彼は面白いくらい驚いている。
それもそうだろう。
その短剣はエヴァンス公爵家に代々伝わる家宝で、初代オルトハット国王から譲り受けた物だった。普段は一番厳重な金庫に納められている代物だ。それを何故私が持っているか――。
「警備はもっと厳重にしないと、安心して寝れないんじゃないか?ずいぶんとずさんな守りで、正直、本当に公爵家なのかと心配に思ったほどだ。その短剣は返すよ。あと、お父上に『裏帳簿は写し終わったら元の場所に戻しておくから安心して欲しい』と、伝言を頼めるかな?」
もちろん、盗んだのだ。
堂々とエヴァンス公爵家に侵入し、誰にも気づかれずに。
おや?
話の通じない狂人かと思ったが、案外、話がわかる男のようだな。短剣を握りしめて、ガタガタ震え出してしまった。
各国で恐れられるイエルゴート王国の暗部が、エヴァンス公爵家に潜り込んだとわかったようだ。暗殺、毒殺、窃盗、秘密工作、目的のためなら何でも行い、知らぬ間に全て処理していく凄腕の集団だ。
まぁ、簡単に言えば『いつでも寝込みを襲えるぞ』って脅しなんだが……。
「それでは、さようなら。エヴァンス公子」
「ひっ!」
思いの外、有効だったようだ。
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