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第五章 もつれあう前世の因縁
泣いてないよ
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「とりあえず」
クライスは声に出して言った。
落ち込んでいる場合でも傷ついている場合でもない。
現れたカインの後ろにざっと二十名ほどの兵の姿があるのを見とめて、クライスは身に着けていたローブを勢いよくばさっと脱いだ。
シャツ一枚に裸足の乙女に歩み寄り、肩にかけるように羽織らせ、胸の前で合わせ目を手でおさえる。
華奢に見えたのに、近づくとわずかに相手の方が背が高い事実に多少驚きつつ、気を強く持とうと自分に言い聞かせて目を覗き込む。
「着てよね!? あなたのそんな恰好は他の人には見せられないんだけど」
「そんな恰好?」
まともに見たら目が潰れるんじゃないかという美女が、ルーク・シルヴァそのものの、のんびりとした調子で呟いて首を傾げた。
「こんなの、見慣れている。レティはいつも俺の前ではこんなもんだったが」
瞬間的にぶわっと髪の毛が逆立つ錯覚をしたクライスだったが、叫び出すのは堪えた。
後ろの方で「ばかー、あほー!」とロイドが芸の無い罵声を上げていた。
「美形兄妹のばか……もういやだ。靴も履いてない」
胸の前でおさえたローブの合わせ目を「自分で持ってよ」とルーク・シルヴァに握らせて、クライスは潤んだ瞳を瞬いた。忙しない動きで、涙をしまい込もうとしていた。
「さすがに今のはどうかと思うんですけど」
クロノスが溜息とともに近寄り、失礼、と断りを入れて美女の背後に回り込んで両腕で抱き上げる。
「あなたのあられもない姿を人に見せたくないというのと、素足で歩かせるわけにはいかないというクライスの意見には同意します。大人しく俺に抱かれていてください。いいね」
一語一語にやけに力強く、押し付けるような物言いだった。
クライスは歯を食いしばった横顔を見せて、さっと背を向けて歩き出す。
ルーク・シルヴァは目をしばたいて、クロノスを見上げた。
「なんだ、機嫌が悪いのか」
「すごいですね。当たってますよ。俺、あんまり顔に出ないと思うんですけど」
「嘘だな。わかりやすいよお前、俺に怒っているのか」
面白そうに笑いながら、クロノスの頬に手を伸ばす。鬱陶しそうに顎を逸らしてかわしながら、ひどく低い声で呟いた。
「嫌なんですよ。あいつをいじめられるの。これ、理屈じゃない。本能」
「本能?」
クロノスは腕の中の美女を見下ろした。
「わざと傷つけているでしょう。根性悪」
本気で責められていると気付いた美女は、そっぽを向く。
「浮気を疑った罰だ。なんであいつは俺を信じないんだ。そんなによそ見して欲しいなら望みのままにしてやるよ。勝手に傷つけ。いちいち疑われている俺だって傷ついてんだよ」
絶世の美女が可憐な声で管を巻くのを、クロノスは憐れみ切った目で見下ろした。
「だっさ。想像の百倍ださい理由で開いた口がふさがらない。ガキすぎ」
「痴話げんかに首つっこむお前が悪い」
痴話ねぇ……とわざとらしく呟いてから、目を合わせずにクロノスは呟いた。
「おっかないお兄さん、いっそ本気であいつに嫌われてしまえ。それならそれでオレにもやりようがある」
* * *
クライスは倒れているイカロスへと歩み寄った。
ちょうど、兵を展開して周りを包囲させたカインもそこに着く。
「『イカロス王子』……」
呟いて、クライスはその場に片膝を立ててしゃがみこむ。白い少年に手を伸ばそうとして、見守っている同僚に目を向けた。
「死亡の確認をしようと思ったけど、カインに任せた方がいいのか」
「それが無難だな。とはいっても、オレもついさっき来たばかりだ。血が出ているようにも見えないんだが……。何があった?」
「カインは誰の命令で動いている? イカロス王子が死ぬんじゃないかと言ったのは誰だ?」
質問をしたはずが、質問で返されたカインは戸惑いの目でクライスを見返した。それを見て、クライスは素早く立ち上がる。
「悪い。言えないならいい。イカロス王子の死は自然死というのかな……。病死のようなものだと思うけど、どこかで申し開きをする必要があるなら行くよ。ずいぶん兵も連れてきたみたいだけど、抵抗する気はない」
「クライス……」
それはいつも彼が小柄な同僚に対してごく自然にしていた仕草。
その時も当たり前のようにカインはクライスに手を伸ばして、腰を軽く抱き寄せた。近い位置から、小声で囁くためだった。
「顔が泣いてる。どうした」
「泣いてないよ。涙なんか出てないでしょ」
「いや、実際ひどい顔だよ。いっそ泣いてすっきりした方がいい。オレの胸なら貸すが」
クライスは失笑めいた笑みをもらして、カインの胸に小さな拳を叩き込んだ。
「何言ってんだよ。仕事中だろ?」
「そうなんだけど。意外とオレはお前優先なんだな」
「ばか。仕事しろよ」
くすくすと笑ったクライスを、カインはたとえようもない優しい顔で見下ろしつつ、指を伸ばして形の良い鼻をつまむ。
「カイン。なんだよ。ふざけてる場合じゃないだろ」
逃れるように身を捩って、クライスが明るい声で言った。
その光景を、美女を抱きかかえたままクロノスは注視していたが。
腕の中で美女が目を怒らせているのに気付いて、堪えきれない笑いをもらした。
「そんなに悔しいなら、その綺麗な姿で今度はあの男を誘惑してこいよ、お姫様」
「うるせーな。呪うぞ」
「どうぞ。徹底的に俺を呪って、俺だけに溺れてみませんか」
「お前嫌いだ」
「ありがとう。俺はそんなあなたが大好き」
かみ合わない会話にふてくされる美女に対し、クロノスは上機嫌に言った。もちろん相手がさほど嬉しくないのを見越した嫌がらせの一種であった。
* * *
「ずいぶん手回しがいいねえ。何かはめられた感じがする」
周囲に展開された兵の様子を見ながら、ロイドが唇の端を持ち上げて笑った。
「面倒事の予感……」
アゼルがげんなりした様子で呟く。
ロイドがすうっと視線を流した。
「逃げておく?」
「ええ? やればできそうだけど、さらに面倒なことにならない?」
今のところ、兵を率いていた指揮官と、クライスは穏やかな会話をしているように見える。だが、仲間とみなされるであろう自分たちが変なことをしたら、事態はややこしくこじれないだろうか。
人間世界での生活の長いアゼルは、まずもって常識的な意見を言ってしまう。
ロイドは悪戯っぽく片目を瞑ると、アゼルの手を引いた。
「変だなって思ったから。さっき展開した魔力を解放するときに身隠しの魔法に転じておいた。オレとアゼルはいま向こうから認識されていない。この包囲を突破できる」
小声で言って、囲っている兵たちの間を口をつぐんで歩いた。
誰の目も自分たちには向けられない。
(ほんとにここで離脱するの……!?)
あの人たち置いてきていいの!? と思いつつも、結局他に献上する策もなく、アゼルはロイドについたまま教会裏の墓地まで出てきてしまった。
「どうするの?」
「どうするも何も。放っておいてもいいんだけど、一応後をつけてみるかな。たぶん行先は王宮でしょ。アゼルはどうするの。『救国の英雄』がふらふら出て行って大丈夫? 誰か知り合いに会うかもよ」
教会の壁にもたれかかったロイドに淀みなく言われて、アゼルは言葉に詰まる。
たしかに、全員で捕まるよりは自由に動ける人がいた方がいい。
せっかく自由なら何かあったときに助けられる位置にいたい。
王宮に知り合いといえば……。
「王妃は私のこと、覚えているかも。年齢的なことを考えると、英雄の娘のふりか、いっそ男性型をとっておいた方が良いかな」
「ああ、いいんじゃない。オレの場合は男性型で出入りしたことがあるから、女性型で行こうかな」
素早く、作戦とも言えない程度の方針を固める。
「クロノス王子もいるし、指揮官も変な感じじゃなかったから、そんなに心配はしてないんだけど。なんかちょっと嫌な感じなんだよねえ……」
ロイドは曖昧に呟いて、空を見上げた。つられて少しの間見上げてから、アゼルはロイドの横顔に目を向けた。
「さっきの、女性型。先代魔王……? 私はよく知らないんだけど」
「知らなくていいよ。レティはもう死んでいる。だいぶ前にね」
「だけど。もしさっきの話が本当なら、先の大戦に至るまでの双方のこじれは……、きっかけを作ったのは人間側にあったってこと? 人間が先代魔王を殺し、魔族のうらみをかった?」
ロイドはもたれた壁に全身を預けるように脱力しながら「さてどうでしょう」と言った。それから、億劫そうに付け加えた。
「何にせよ、過去は過去。誰がどんな形できっかけを作ったのだとしても、戦争は起こり、すでに終わっている。そして今は平和な世界だ。オレたちが今すべきなのは過去の恨みを晴らすことじゃなくて、未来への対話」
「それは、そうね」
嫌になるくらい見透かされている。
正義と悪の構図で、理解しようとした自分。それでもなお、非は魔族にないか、同族殺しを正当化する為に粗さがしをしようとしかけていた。
どこから見ても隙なく綺麗なロイドを見て居られずに、アゼルは俯いてしまった。
勇者とともに戦った頃に、彼ともっと話していれば良かった、と。
今になって鈍い痛みとともに後悔した。
クライスは声に出して言った。
落ち込んでいる場合でも傷ついている場合でもない。
現れたカインの後ろにざっと二十名ほどの兵の姿があるのを見とめて、クライスは身に着けていたローブを勢いよくばさっと脱いだ。
シャツ一枚に裸足の乙女に歩み寄り、肩にかけるように羽織らせ、胸の前で合わせ目を手でおさえる。
華奢に見えたのに、近づくとわずかに相手の方が背が高い事実に多少驚きつつ、気を強く持とうと自分に言い聞かせて目を覗き込む。
「着てよね!? あなたのそんな恰好は他の人には見せられないんだけど」
「そんな恰好?」
まともに見たら目が潰れるんじゃないかという美女が、ルーク・シルヴァそのものの、のんびりとした調子で呟いて首を傾げた。
「こんなの、見慣れている。レティはいつも俺の前ではこんなもんだったが」
瞬間的にぶわっと髪の毛が逆立つ錯覚をしたクライスだったが、叫び出すのは堪えた。
後ろの方で「ばかー、あほー!」とロイドが芸の無い罵声を上げていた。
「美形兄妹のばか……もういやだ。靴も履いてない」
胸の前でおさえたローブの合わせ目を「自分で持ってよ」とルーク・シルヴァに握らせて、クライスは潤んだ瞳を瞬いた。忙しない動きで、涙をしまい込もうとしていた。
「さすがに今のはどうかと思うんですけど」
クロノスが溜息とともに近寄り、失礼、と断りを入れて美女の背後に回り込んで両腕で抱き上げる。
「あなたのあられもない姿を人に見せたくないというのと、素足で歩かせるわけにはいかないというクライスの意見には同意します。大人しく俺に抱かれていてください。いいね」
一語一語にやけに力強く、押し付けるような物言いだった。
クライスは歯を食いしばった横顔を見せて、さっと背を向けて歩き出す。
ルーク・シルヴァは目をしばたいて、クロノスを見上げた。
「なんだ、機嫌が悪いのか」
「すごいですね。当たってますよ。俺、あんまり顔に出ないと思うんですけど」
「嘘だな。わかりやすいよお前、俺に怒っているのか」
面白そうに笑いながら、クロノスの頬に手を伸ばす。鬱陶しそうに顎を逸らしてかわしながら、ひどく低い声で呟いた。
「嫌なんですよ。あいつをいじめられるの。これ、理屈じゃない。本能」
「本能?」
クロノスは腕の中の美女を見下ろした。
「わざと傷つけているでしょう。根性悪」
本気で責められていると気付いた美女は、そっぽを向く。
「浮気を疑った罰だ。なんであいつは俺を信じないんだ。そんなによそ見して欲しいなら望みのままにしてやるよ。勝手に傷つけ。いちいち疑われている俺だって傷ついてんだよ」
絶世の美女が可憐な声で管を巻くのを、クロノスは憐れみ切った目で見下ろした。
「だっさ。想像の百倍ださい理由で開いた口がふさがらない。ガキすぎ」
「痴話げんかに首つっこむお前が悪い」
痴話ねぇ……とわざとらしく呟いてから、目を合わせずにクロノスは呟いた。
「おっかないお兄さん、いっそ本気であいつに嫌われてしまえ。それならそれでオレにもやりようがある」
* * *
クライスは倒れているイカロスへと歩み寄った。
ちょうど、兵を展開して周りを包囲させたカインもそこに着く。
「『イカロス王子』……」
呟いて、クライスはその場に片膝を立ててしゃがみこむ。白い少年に手を伸ばそうとして、見守っている同僚に目を向けた。
「死亡の確認をしようと思ったけど、カインに任せた方がいいのか」
「それが無難だな。とはいっても、オレもついさっき来たばかりだ。血が出ているようにも見えないんだが……。何があった?」
「カインは誰の命令で動いている? イカロス王子が死ぬんじゃないかと言ったのは誰だ?」
質問をしたはずが、質問で返されたカインは戸惑いの目でクライスを見返した。それを見て、クライスは素早く立ち上がる。
「悪い。言えないならいい。イカロス王子の死は自然死というのかな……。病死のようなものだと思うけど、どこかで申し開きをする必要があるなら行くよ。ずいぶん兵も連れてきたみたいだけど、抵抗する気はない」
「クライス……」
それはいつも彼が小柄な同僚に対してごく自然にしていた仕草。
その時も当たり前のようにカインはクライスに手を伸ばして、腰を軽く抱き寄せた。近い位置から、小声で囁くためだった。
「顔が泣いてる。どうした」
「泣いてないよ。涙なんか出てないでしょ」
「いや、実際ひどい顔だよ。いっそ泣いてすっきりした方がいい。オレの胸なら貸すが」
クライスは失笑めいた笑みをもらして、カインの胸に小さな拳を叩き込んだ。
「何言ってんだよ。仕事中だろ?」
「そうなんだけど。意外とオレはお前優先なんだな」
「ばか。仕事しろよ」
くすくすと笑ったクライスを、カインはたとえようもない優しい顔で見下ろしつつ、指を伸ばして形の良い鼻をつまむ。
「カイン。なんだよ。ふざけてる場合じゃないだろ」
逃れるように身を捩って、クライスが明るい声で言った。
その光景を、美女を抱きかかえたままクロノスは注視していたが。
腕の中で美女が目を怒らせているのに気付いて、堪えきれない笑いをもらした。
「そんなに悔しいなら、その綺麗な姿で今度はあの男を誘惑してこいよ、お姫様」
「うるせーな。呪うぞ」
「どうぞ。徹底的に俺を呪って、俺だけに溺れてみませんか」
「お前嫌いだ」
「ありがとう。俺はそんなあなたが大好き」
かみ合わない会話にふてくされる美女に対し、クロノスは上機嫌に言った。もちろん相手がさほど嬉しくないのを見越した嫌がらせの一種であった。
* * *
「ずいぶん手回しがいいねえ。何かはめられた感じがする」
周囲に展開された兵の様子を見ながら、ロイドが唇の端を持ち上げて笑った。
「面倒事の予感……」
アゼルがげんなりした様子で呟く。
ロイドがすうっと視線を流した。
「逃げておく?」
「ええ? やればできそうだけど、さらに面倒なことにならない?」
今のところ、兵を率いていた指揮官と、クライスは穏やかな会話をしているように見える。だが、仲間とみなされるであろう自分たちが変なことをしたら、事態はややこしくこじれないだろうか。
人間世界での生活の長いアゼルは、まずもって常識的な意見を言ってしまう。
ロイドは悪戯っぽく片目を瞑ると、アゼルの手を引いた。
「変だなって思ったから。さっき展開した魔力を解放するときに身隠しの魔法に転じておいた。オレとアゼルはいま向こうから認識されていない。この包囲を突破できる」
小声で言って、囲っている兵たちの間を口をつぐんで歩いた。
誰の目も自分たちには向けられない。
(ほんとにここで離脱するの……!?)
あの人たち置いてきていいの!? と思いつつも、結局他に献上する策もなく、アゼルはロイドについたまま教会裏の墓地まで出てきてしまった。
「どうするの?」
「どうするも何も。放っておいてもいいんだけど、一応後をつけてみるかな。たぶん行先は王宮でしょ。アゼルはどうするの。『救国の英雄』がふらふら出て行って大丈夫? 誰か知り合いに会うかもよ」
教会の壁にもたれかかったロイドに淀みなく言われて、アゼルは言葉に詰まる。
たしかに、全員で捕まるよりは自由に動ける人がいた方がいい。
せっかく自由なら何かあったときに助けられる位置にいたい。
王宮に知り合いといえば……。
「王妃は私のこと、覚えているかも。年齢的なことを考えると、英雄の娘のふりか、いっそ男性型をとっておいた方が良いかな」
「ああ、いいんじゃない。オレの場合は男性型で出入りしたことがあるから、女性型で行こうかな」
素早く、作戦とも言えない程度の方針を固める。
「クロノス王子もいるし、指揮官も変な感じじゃなかったから、そんなに心配はしてないんだけど。なんかちょっと嫌な感じなんだよねえ……」
ロイドは曖昧に呟いて、空を見上げた。つられて少しの間見上げてから、アゼルはロイドの横顔に目を向けた。
「さっきの、女性型。先代魔王……? 私はよく知らないんだけど」
「知らなくていいよ。レティはもう死んでいる。だいぶ前にね」
「だけど。もしさっきの話が本当なら、先の大戦に至るまでの双方のこじれは……、きっかけを作ったのは人間側にあったってこと? 人間が先代魔王を殺し、魔族のうらみをかった?」
ロイドはもたれた壁に全身を預けるように脱力しながら「さてどうでしょう」と言った。それから、億劫そうに付け加えた。
「何にせよ、過去は過去。誰がどんな形できっかけを作ったのだとしても、戦争は起こり、すでに終わっている。そして今は平和な世界だ。オレたちが今すべきなのは過去の恨みを晴らすことじゃなくて、未来への対話」
「それは、そうね」
嫌になるくらい見透かされている。
正義と悪の構図で、理解しようとした自分。それでもなお、非は魔族にないか、同族殺しを正当化する為に粗さがしをしようとしかけていた。
どこから見ても隙なく綺麗なロイドを見て居られずに、アゼルは俯いてしまった。
勇者とともに戦った頃に、彼ともっと話していれば良かった、と。
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