こじらせ騎士と王子と灰色の魔導士

有沢真尋

文字の大きさ
上 下
35 / 122
第四章 腹黒王子と付き合いの良い魔族たち

店の中には

しおりを挟む
 女性になりましょうといわれたので、なってみました。
 その結果、今現在クライスにドン引きされています。

「女性の着替えを見るわけにはいかないので!」

 と言って部屋を出て行ったクライスを、変化して女性用の服を着て「もう入っていいぞー」と呼び戻したのは三十秒ほど前。
 入ってきて、目が合って、全身を眺めてから、クライスは「うっわ……」と言いつつ背をドアに張り付かせて固まってしまった。

「どういう反応なんだろう」

 ロイドは苦笑してさらりと肩にこぼれた髪を後ろに払う。
 その仕草を見ていたクライスが、喉をごくりと鳴らしてようやく言った。

「ロイドさん……?」
「そうだけど。オレの場合、女性型でいることが多かったから、こっちの方が年齢高めに出るんだよね」

 男性のときは短髪だったが、女性型になると好みで長めの髪にしてしまう。その髪を手で掴んで「傷んでないかなー」とのんびり言いながらみていると、クライスが「あの」と声をかけてきた。

「どうした?」
「美女過ぎ! 女装して恥ずかしいの、本当に僕だけじゃないですか……。なんでそんなにスタイル抜群美人なんですかあああああ」

 女性型のロイドは、外見年齢二十代後半くらい。身長は男性型とあまり変わらないが、身体にメリハリが出る。荷物になるのを嫌って、普段は女性用の服はごく薄いキャミソールドレス一揃えしか持ち歩いていない。そのため、クライスが目にしたのは胸や腰のラインがくっきりとしたドレス姿。
 ロイドは小さく頷きながら、クライスに微笑みかけた。

「クライス可愛いよ? 女装、恥ずかしくないからね?」
「やめてくださいよおおおお、そんな美人に言われたら余計恥ずかしいじゃないですか!!」

 クライスの絶叫が、ふつりと途絶えた。
 どうしたのだろうとロイドは小首を傾げた。その視線の先で、表情をうかがわせないほど俯いたクライスが呟いた。

「ロイドさん、女性型でいることが多かったというのはつまり、男性型のルーク・シルヴァといるときに女性型をとることが多かったということですか」
「うん」

 特に含むところもないので、ロイドは平淡な調子で肯定した。

「そうですか……。へえ」

 声が低く、不穏。そのままずぶずぶと地にめりこみそうな勢いでしゃがみこんでしまう。

「ん……!? なに……!?」

 普通の沈み方ではない。焦って駆け寄り、肩に手をかける。
 すると、もはや泣き出す一歩手前のクライスにうるっとした上目遣いで見られた。

「ごめんなさい。自覚はあるんですけど、僕、かなり嫉妬深いんです……」
「嫉妬!? オレ!?」

 何で!? と焦るロイドをさておき、落ち込み切った様子でクライスは続けた。

「美人過ぎるんです。ルーク・シルヴァと超お似合いじゃないですか。想像したくないけどしちゃった、いっぱいしちゃった……」
「いっぱいって何!? この短時間に!? ちょっとやめて、オレはあいつとはお友達だからね!?」
「それ、『今は』とか『男性型のときは』とか見えない注釈ついていませんか?」
「すごい思い込みだね!? 落ち着いて!? 妄想激し過ぎだよ!」

 クライスは意を決したようにすくっと立ち上がり、視線を真っ向からロイドに叩き付けて堂々たる態度で言った。

「美人を前にしたら普通いけない妄想の一つや二つ三つするでしょう!! 男をなんだと思ってるんですか!?」
「いや、君女の子でしょ!? 女の子が妄想しちゃいけないとは言わないけど、そこまで清々しく男じゃなくても良くない!?」

 オレは今何を言い切られたんだ!? と焦るロイドの手をとり、見た目は可憐な美少女であるクライスは熱っぽい眼差しで言った。

「ロイドさんやばい超可愛い」
「間違えてるよ!? オレ別に可愛くないし、君は今オレとあいつの仲を疑ってなんか嫉妬してたよね? ……してたよね……?」
「嫉妬はしましたけど、それはそれとして可愛いものは可愛いんです。美人で可愛いって最強」

 言いながら再び何かを思い出したようにうなだれる。
 まさかの嫉妬再来? まさか。と思ったものの、何かぶつぶつ言っているのに耳を澄ませた限り、どうもルーク・シルヴァへの恨み言が炸裂している。

(え……えええ何この子面倒くさい……)
 
 あの元魔王の心を射止めているからどれだけの人物なのか、何か計り知れない美徳がどこかに隠されているに違いないと無邪気に信じこもうとしていたのに、不安になってくる。普通に面倒くさい。

「ま……、いいや。どうせ一日は戻れないし。君も少し休んで落ち着いただろうから、このまま晩飯にでも行こう」

 この子、疲れて少し情緒不安定なだけだよな。そう納得することにして、精一杯微笑んでみせた。

 * * *

 大きな町ということもあり、日が暮れてから賑わう店もあるせいか、通りには行き交う人の姿も多い。
 大胆なドレスの美女ロイドと、可愛い系美少女であるところのクライスは、それぞれ杖や剣で武装しているのだが、単純に注目を集めるようで、果敢に声をかけてくる男もそれなりにいた。

(一応オレが保護者だよね)

 ルーク・シルヴァからの厳命もあるし。
 その思いから、「前衛は僕が」と申し出てきたクライスを後ろにかばって、ナンパ男はロイドが軽くいなした。穏やかな普段の顔は余所行きのようなもので、その気になれば強烈な眼光だけで人間の男などいくらでも蹴散らせる。

「前衛が全キルしてる……」

 まったく手を出す隙すら見いだせないクライスが、後ろでぼやいていた。

「面倒だからその辺の店に入ろう」

 目当ての店があったわけでもないので、通りから入りやすい店に決め、二人で連れ立って入口をくぐる。
 店内はさほどの広さではなかったが、奥に野外席があるらしい。季節的にちょうど夜風が気持ちよく、そちらに行こうとした。だが、今日は込み合っていて満席で、と店員に説明を受けて屋内の席に落ち着いた。
 野外席から死角になる隅の席で、薄暗いこともありあまり目立たない。
 人に見られての食事も落ち着かないので、これはこれで、と納得した。

 ロイドがメニューを眺めて、適当に注文する。
 クライスは酒は飲まないので、酒はロイドだけ、クライスは蜂蜜入りのミルクを頼んで、二人で杯をぶつけて乾杯した。

「それにしてもロイドさん、失礼な男性の扱い、手際よかったですねー。こんな美女と歩くことなんてないから、僕が守るつもりだったのに。手も足も出なかった」

 妙に落ち込んでいるクライスに、ロイドはくすくすと声を立てて笑った。

「自覚ないみたいだけど、君こそ可愛いよ。変な虫が近づこうものなら、オレが全部追い払ってあげる」
「ロイドさんカッコイイ。僕もそういうセリフ言いたい……。今度女性の要人を護衛する仕事のときに言おう」
「なんだそれ」
 ロイドは遠慮なく噴き出した。

 食事は和やかに進んだ。
 話題は自然と尽きることがなかった。
 宿での様子をみる限り、絶対気にしているだろうに、クライスはロイドやルーク・シルヴァの過去や関係を詮索するようなことは一切なかった。

(聞かれたら、言える範囲で答えるつもりだったのに)

 そう思いつつ、意外なほどに控えめな話しぶりに、ロイドは純粋に心地よさを覚えていた。こうしている限り、クライスは全然「面倒な子」ではない。
 あらかた食事を終えた頃、ふとクライスの視線が店内をさまよった。

「どうした?」
「見たことある人がいたような……」

(あ、女の子の恰好をしているからか)

 見られたらそれなりにまずい相手らしい、と気付いてロイドはさりげなく椅子をずらす。クライスを身体でかばいつつ「どの辺にいる?」と視線を店内に投げる。

「あの亜麻色の髪の……。うん。気のせいじゃない。いつもと髪型が違うけど、あの人第三王子付きのアンジェラだ」
「第三王子……? ああ、そうか。王宮で見たのか。オレも見覚えがあるはずだ。彼女、同じ宿に泊まってるみたいだぞ」

 クライスの視線の先にいる女性を見て、ロイドは小声で呟く。

「やっぱりそうか。たぶんさっき宿でもすれ違った。一瞬だからよくわからなかったけど……」
 唇を噛みしめて渋面になったクライス。「いつ?」とロイドが聞くと「温泉。といってもお互い入るところまでは見てないからギリギリ大丈夫かも」と自分に言い聞かせる様子で答える。

「何しているんだろう。第三王子ってひきこもりで公的な場には姿を見せないんだけど、たまに城下にはふらっと出るから警備が大変って聞いたことあるけど……それかな」
「うーん? でもあそこ王子が泊まるような宿じゃないと思うけど」
「それは、お忍びだろうし。どこか近くに王子もいるのかな」

 ロイドの影になるように、身を縮こませながらクライスが言う。

(女性型になってて良かったかも。さっき会ったオレだとは気付かないだろう)

 万が一目が合っても、知らないふりで通そう。
 そう思いつつ、ちらちらと様子を伺っていたロイドとクライスであったが。
 野外席の方から颯爽と歩いてきた二人の男を目にして同時に息を呑んだ。
 二人で、見間違えではないかと、顔を見合わせて確かめあう。
 背の高い銀髪と、毛先を遊ばせた黒髪の男。

「どういう組み合わせ……?」

 クライスは血の気のひいた顔をしている。
 あまりにも思いがけない出会いに、喜ぶよりも困惑し、ついで今の自分の服装からして絶対に会えないと思っているせいだろう。
 ロイドは会えない理由はないのだが、クライスを知人の目からかばう責務があるので動けない。
 ひとまず見送ろうと決め込んだ先で。

 銀髪の男が何かに気付いたように立ち止まった。
 まったく、鮮やかな手際で、亜麻色の髪の女性に近づくと抱き寄せる仕草をした。

「!!」

 先程とはまったく違う意味でロイドもクライスも息を呑んだ。
 ロイドとしては(ああ、これはやばいな。やばいでしょ)という意味で。
 クライスは言わずもがな。
 ただでさえ血の気のひいた顔に、絶望に染まった瞳が昏く輝いていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

ひよっこ神様異世界謳歌記

綾織 茅
ファンタジー
ある日突然、異世界に飛んできてしまったんですが。 しかも、私が神様の子供? いやいや、まさか。そんな馬鹿な。だってほら。 ……あぁ、浮けちゃったね。 ほ、保護者! 保護者の方はどちらにおいででしょうか! 精神安定のために、甘くて美味しいものを所望します! いけめん? びじょ? なにそれ、おいし ――あぁ、いるいる。 優しくて、怒りっぽくて、美味しい食べものをくれて、いつも傍に居てくれる。 そんな大好きな人達が、両手の指じゃ足りないくらい、いーっぱい。 さてさて、保護者達にお菓子ももらえたし、 今日も元気にいってみましょーか。 「ひとーつ、かみしゃまのちからはむやみにつかいません」 「ふたーつ、かってにおでかけしません」 「みーっつ、オヤツはいちにちひとつまで」 「よーっつ、おさけはぜったいにのみません!」 以上、私専用ルールでした。 (なお、基本、幼児は自分の欲に忠実です) 一人じゃ無理だけど、みんなが一緒なら大丈夫。 神様修行、頑張るから、ちゃんとそこで見ていてね。 ※エブリスタ・カクヨム・なろうにも投稿しています(2017.5.1現在)

公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)

音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。 魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。 だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。 見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。 「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

釣り合わないと言われても、婚約者と別れる予定はありません

しろねこ。
恋愛
幼馴染と婚約を結んでいるラズリーは、学園に入学してから他の令嬢達によく絡まれていた。 曰く、婚約者と釣り合っていない、身分不相応だと。 ラズリーの婚約者であるファルク=トワレ伯爵令息は、第二王子の側近で、将来護衛騎士予定の有望株だ。背も高く、見目も良いと言う事で注目を浴びている。 対してラズリー=コランダム子爵令嬢は薬草学を専攻していて、外に出る事も少なく地味な見た目で華々しさもない。 そんな二人を周囲は好奇の目で見ており、時にはラズリーから婚約者を奪おうとするものも出てくる。 おっとり令嬢ラズリーはそんな周囲の圧力に屈することはない。 「釣り合わない? そうですか。でも彼は私が良いって言ってますし」 時に優しく、時に豪胆なラズリー、平穏な日々はいつ来るやら。 ハッピーエンド、両思い、ご都合主義なストーリーです。 ゆっくり更新予定です(*´ω`*) 小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。

氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました

まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」 あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。 ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。 それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。 するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。 好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。 二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。

処理中です...