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第四章
危険な提案
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「どうも。日頃、閣下の話はよく聞いている。議会で顔を合わせることはあっても、社交の場ではあまり見かけないね。そろそろ、腰を落ち着けて話してみたいと思っていたところだ。わざわざ我が家までお越し頂けるとは、幸甚《こうじん》の極み」
先触れもなく訪れたガウェインに対し、ジュディの父・リンゼイ伯爵は応接室《ドローイングルーム》にて顔を合わせ、落ち着き払った態度で手を差し出した。
「歓迎頂きまして、ありがとうございます。私も、リンゼイ伯爵とはこういう形で話す機会があればと願っておりました。今日はお会いできて良かったです」
しっかりと手を握り返しながら、ガウェインが誠実そうな声音で告げる。
対面の前に、自分で器用に枯れ草色の髪を後頭部でハーフアップにさっと結んでいた。いつもの眼鏡をかけているが、綺麗な顔のラインをさらしているとまた印象が変わる。
(やっぱり、普段はあの整ったお顔立ちを意図的に目立たなく演出しているのではないかしら。父の前で素顔に近い装いなのは、自分には何も隠すことなどないと態度で示しているような……)
「娘を家まで送り届けてくれたようで、どうもありがとう。目立つね、ジュール侯爵家の馬車は」
ガウェインを連れてきた手前、ジュディはリンゼイ伯爵が顔を見せるまで、一緒に応接室で待っていた。ガウェインが立ち上がったときには、その背後につく立ち位置になったが、父の冗談めかした言い方を耳にしその顔を見て、表情を強張らせる。
“まったく隠すこともなく馬車で家に乗り付けられては、早晩噂になるだろう。どういうつもりだ?”
明らかにプレッシャーをかけている。答え方如何によっては、こちらも考えがあると言わんばかりに。
その圧は理解しているだろうに、ガウェインは笑顔に一切のくもりも見せずに答えた。
「急な移動が重なりまして、連絡が行き届かず失礼しました。お嬢様の身の安全に関して私には責任があります。お屋敷まで送り届けるのも、私の役目と心得ております」
ジュディは笑顔で、息を止めた。
飄々とやり過ごすことなく、受けて立っている。これは当然「閣下自らそのようになさる必要は」などと父は言うだろう、とジュディは伯爵の出方をうかがう。
「なるほど。最後まで責任を持つというその心意気、実に恐れ入る。さすが侯爵閣下」
伯爵の一言ひとことには、重みがあった。何か含むところがあるなら、言うのは今のうちだが? とでも言わんばかりだ。実質言っている。
ガウェインは、語調を和らげて告げた。
「公式の場ではありませんので、堅苦しい呼び名でなくて構いません。ぜひガウェインとお呼びください」
「ジュール卿。お掛けください。立ち話は落ち着きません」
若干呼び方を崩したが、ガウェインの提案は跳ね除けた。
二人とも笑顔で話しているというのに、ひたすら緊迫感がある。ジュディなど、おいそれと口を挟めない空気だ。
(お父様、宰相閣下とやり合うなんてやめればいいのに。裏を探るような話し方をしても、この方は顔色も変えないですよ……!)
彼は食えないやり手の政治家であり、隙あらば話術で相手を籠絡する人たらしである。さすがにジュディも、そのくらいのことは理解している。
もっとも、対するリンゼイ伯爵はとえいば、地主としての経営手腕もさることながら、海千山千の投資家として名を馳せている。ガウェインにひけをとるつもりはないだろう。それだけに、この後の会話が恐ろしい。
伯爵が姿を見せたことで、侍女たちがさっとお茶を取り替える。その退室を待って、伯爵が話し始めた。
「ずいぶん娘を買ってくれているようで、痛み入る。王宮での勤めを得てから、生活に張りがあるようで、見違えるように生き生きとしている。離婚からこの方、ぼんやりとしているように見えたものでね。こちらとしても、願ったりかなったりというところだ」
退室を促されなかったのを良いことに、ジュディも部屋に残っていた。ガウェインと並んで座ろうとして「お前はそちらではないだろう」と父に指摘されて気付き、現在は伯爵と並んでソファに腰掛けている。まったくその通りで、自然にガウェインの横に行きかけた自分にひやっとした。
(閣下が平然としているのだから、私が気にしても仕方ないのに、どうしてもこの父にひとりで立ち向かうのを心配してしまって)
心の距離が近くなりすぎていて、心情的にガウェインの味方になっていたが、ジュディはれっきとした伯爵家の人間だ。ジュール侯爵の側に立つのは道理に合わない。
ガウェインは秀麗な面差しに笑みを絶やさず、伯爵をまっすぐに見つめている。
「これは一切の世辞ではなく申し上げますが、私の裁量で考えられる限り最上の仕事に引き抜いている時点で、私が彼女をどう評価しているかはご理解頂けるかと思います。優秀な女性です。王宮にお迎えできて良かった」
伯爵の横で、ジュディもにこにことしていたが、頭の中は真っ白だった。面と向かってそこまで褒められた経験が、人生において無いのである。初夜に「お前を愛することはない」と打ち明けられるよりも、ある意味で試されている感がある。
「それは何より。娘は結婚早々から、どういうわけか離婚を見据えていたようで、自分で勉強を進めていたらしい。いずれ私の事業の片腕にと考えないでもなかったが、王宮での顔つなぎも足場固めも大切だ。殿下のご様子は?」
「大変お気に召されているようです。どのような質問をしても打てば響くように返し、ご自身の教えも都度省みて必要とあらば修正を加える柔軟さもあると。あの殿下がここまで心を寄せている教育係は、お嬢様が初めてではないかと」
その殿下とは、どこの誰のことですか? 心を寄せているってなんですか? と、ジュディとしては言いたいことが山ほどある。しかし立場をわきまえているので、ひたすらにこにことしているだけである。
ほぅ、とリンゼイ伯爵が息をついた。
「殿下といえば、幼少の頃はお体が弱いとのことで数年お姿を見せることがなく、その後もなにかと不可解な噂のある方だ。取り替えられた子、なんて口さがない連中は言うね。最近では落ち着いたと聞くが、なんでも下町に姿を見せることもあると、嘘か真かわからぬ話もある。なかなかやんちゃなのかな」
お父様、とジュディは頭を抱えたくなった。
(どうしてその話を、先に教えてくれなかったんですか。いますごく大切なことを言いませんでしたか!?)
ガウェインの表情は変わらなかったが、それは変えないように注意を払っていたようにジュディには見えた。取り替えられた子、その噂は一体どこからなのか。伏せられていても、フィリップスがさらわれて、東地区に放り込まれていた件が漏れているのではないだろうか。
そして、戻ってきたときには別人になっていた、と。
「さすが、伯爵は世情をよくご存知です。仰る通り、私は社交の場に顔を出しているとは言い難く、知らぬことも多いでしょう。ぜひ、今後とも折に触れてこのように親しくお話する機会を頂けたらと願っております」
個別の内容に触れることなく、ガウェインは如才ない態度で答える。
伯爵はほんの少し前のめりになり、探るように言った。
「今日の用事は本当にそれだけなのか? なにか具体的な用件でもあるのかと思っていたのだが」
空気が、張り詰めたものになる。
(お父様……?)
知らず、ジュディも息を潜めて二人をうかがう。
くす、とガウェインがかすかに笑った気配があった。
「実はある土地の買収を計画しています。伯爵にもその話、乗って頂けないかと」
「なるほど? どういう計画なんだ?」
速やかに聞き返した伯爵に対し、ガウェインは眼鏡の奥の金色の瞳を炯々と輝かせて、続けた。
「オールド・フォートの地です。歴史ある土地で、かつては司教座《カテドラル》が置かれ、賑わっていました。しかし最近ではニュー・フォートへと司教座が移されたことにより、すっかり寂れてひとがほとんどいません」
数秒、間があった。伯爵が地図を頭に広げながら、ガウェインの意図を推し量る間だ。
やがて伯爵は深く息を吐きだして、「そこがどう使えると?」とガウェインに先を促した。
「住むひとがほとんどいなくなった後も、さすが由緒正しき地であるだけに、議員定数二名の議席が守られています。調べたところ、現在の有権者は十名にも満たない。ここから二名の議員が出るんです。選挙法改正の前に土地を買収して、その議席を確保します」
二名分の議席。
(まさか、殿下とステファンさんを、そこから議会に送り込むおつもりで!?)
この計画、リンゼイ家が噛んでも良いのだろうか? ジュディは素早く頭をめぐらせる。自分ひとりであるならばどうとでもなるが、順風満帆で名士として名を馳せる父や兄を巻き込んでも良いものだろうか。
次代の王たるフィリップスの教育係を指名し、その裏でバードランドの王族筋であるステファンを麾下《きか》に加えて王宮に引き込んでいるガウェインは、いかなる展望を持っているのか。危ない橋を渡る勝負師であり、宮中においては独特の存在であるはずだ。その動向も注目されているはず。
しかも、今回のパレスにおけるイベントで、詐欺行為に手を染めていたアリンガム子爵を人知れず失脚させた。情報を伏せてもいずれ噂は出回り、その界隈をおおいに敵に回すはず。
ジュディにとっては敬愛する恩人であるが、非常に危険な存在であるのは間違いない。迂闊に父に渡りをつけても良かったのだろうか? と頭を悩ませる。
そのジュディの横で、リンゼイ伯爵は朗らかな笑い声を響かせた。
「なるほど、面白い話だね。ぜひ考えさせてもらおう、その投資が持つ意味を」
先触れもなく訪れたガウェインに対し、ジュディの父・リンゼイ伯爵は応接室《ドローイングルーム》にて顔を合わせ、落ち着き払った態度で手を差し出した。
「歓迎頂きまして、ありがとうございます。私も、リンゼイ伯爵とはこういう形で話す機会があればと願っておりました。今日はお会いできて良かったです」
しっかりと手を握り返しながら、ガウェインが誠実そうな声音で告げる。
対面の前に、自分で器用に枯れ草色の髪を後頭部でハーフアップにさっと結んでいた。いつもの眼鏡をかけているが、綺麗な顔のラインをさらしているとまた印象が変わる。
(やっぱり、普段はあの整ったお顔立ちを意図的に目立たなく演出しているのではないかしら。父の前で素顔に近い装いなのは、自分には何も隠すことなどないと態度で示しているような……)
「娘を家まで送り届けてくれたようで、どうもありがとう。目立つね、ジュール侯爵家の馬車は」
ガウェインを連れてきた手前、ジュディはリンゼイ伯爵が顔を見せるまで、一緒に応接室で待っていた。ガウェインが立ち上がったときには、その背後につく立ち位置になったが、父の冗談めかした言い方を耳にしその顔を見て、表情を強張らせる。
“まったく隠すこともなく馬車で家に乗り付けられては、早晩噂になるだろう。どういうつもりだ?”
明らかにプレッシャーをかけている。答え方如何によっては、こちらも考えがあると言わんばかりに。
その圧は理解しているだろうに、ガウェインは笑顔に一切のくもりも見せずに答えた。
「急な移動が重なりまして、連絡が行き届かず失礼しました。お嬢様の身の安全に関して私には責任があります。お屋敷まで送り届けるのも、私の役目と心得ております」
ジュディは笑顔で、息を止めた。
飄々とやり過ごすことなく、受けて立っている。これは当然「閣下自らそのようになさる必要は」などと父は言うだろう、とジュディは伯爵の出方をうかがう。
「なるほど。最後まで責任を持つというその心意気、実に恐れ入る。さすが侯爵閣下」
伯爵の一言ひとことには、重みがあった。何か含むところがあるなら、言うのは今のうちだが? とでも言わんばかりだ。実質言っている。
ガウェインは、語調を和らげて告げた。
「公式の場ではありませんので、堅苦しい呼び名でなくて構いません。ぜひガウェインとお呼びください」
「ジュール卿。お掛けください。立ち話は落ち着きません」
若干呼び方を崩したが、ガウェインの提案は跳ね除けた。
二人とも笑顔で話しているというのに、ひたすら緊迫感がある。ジュディなど、おいそれと口を挟めない空気だ。
(お父様、宰相閣下とやり合うなんてやめればいいのに。裏を探るような話し方をしても、この方は顔色も変えないですよ……!)
彼は食えないやり手の政治家であり、隙あらば話術で相手を籠絡する人たらしである。さすがにジュディも、そのくらいのことは理解している。
もっとも、対するリンゼイ伯爵はとえいば、地主としての経営手腕もさることながら、海千山千の投資家として名を馳せている。ガウェインにひけをとるつもりはないだろう。それだけに、この後の会話が恐ろしい。
伯爵が姿を見せたことで、侍女たちがさっとお茶を取り替える。その退室を待って、伯爵が話し始めた。
「ずいぶん娘を買ってくれているようで、痛み入る。王宮での勤めを得てから、生活に張りがあるようで、見違えるように生き生きとしている。離婚からこの方、ぼんやりとしているように見えたものでね。こちらとしても、願ったりかなったりというところだ」
退室を促されなかったのを良いことに、ジュディも部屋に残っていた。ガウェインと並んで座ろうとして「お前はそちらではないだろう」と父に指摘されて気付き、現在は伯爵と並んでソファに腰掛けている。まったくその通りで、自然にガウェインの横に行きかけた自分にひやっとした。
(閣下が平然としているのだから、私が気にしても仕方ないのに、どうしてもこの父にひとりで立ち向かうのを心配してしまって)
心の距離が近くなりすぎていて、心情的にガウェインの味方になっていたが、ジュディはれっきとした伯爵家の人間だ。ジュール侯爵の側に立つのは道理に合わない。
ガウェインは秀麗な面差しに笑みを絶やさず、伯爵をまっすぐに見つめている。
「これは一切の世辞ではなく申し上げますが、私の裁量で考えられる限り最上の仕事に引き抜いている時点で、私が彼女をどう評価しているかはご理解頂けるかと思います。優秀な女性です。王宮にお迎えできて良かった」
伯爵の横で、ジュディもにこにことしていたが、頭の中は真っ白だった。面と向かってそこまで褒められた経験が、人生において無いのである。初夜に「お前を愛することはない」と打ち明けられるよりも、ある意味で試されている感がある。
「それは何より。娘は結婚早々から、どういうわけか離婚を見据えていたようで、自分で勉強を進めていたらしい。いずれ私の事業の片腕にと考えないでもなかったが、王宮での顔つなぎも足場固めも大切だ。殿下のご様子は?」
「大変お気に召されているようです。どのような質問をしても打てば響くように返し、ご自身の教えも都度省みて必要とあらば修正を加える柔軟さもあると。あの殿下がここまで心を寄せている教育係は、お嬢様が初めてではないかと」
その殿下とは、どこの誰のことですか? 心を寄せているってなんですか? と、ジュディとしては言いたいことが山ほどある。しかし立場をわきまえているので、ひたすらにこにことしているだけである。
ほぅ、とリンゼイ伯爵が息をついた。
「殿下といえば、幼少の頃はお体が弱いとのことで数年お姿を見せることがなく、その後もなにかと不可解な噂のある方だ。取り替えられた子、なんて口さがない連中は言うね。最近では落ち着いたと聞くが、なんでも下町に姿を見せることもあると、嘘か真かわからぬ話もある。なかなかやんちゃなのかな」
お父様、とジュディは頭を抱えたくなった。
(どうしてその話を、先に教えてくれなかったんですか。いますごく大切なことを言いませんでしたか!?)
ガウェインの表情は変わらなかったが、それは変えないように注意を払っていたようにジュディには見えた。取り替えられた子、その噂は一体どこからなのか。伏せられていても、フィリップスがさらわれて、東地区に放り込まれていた件が漏れているのではないだろうか。
そして、戻ってきたときには別人になっていた、と。
「さすが、伯爵は世情をよくご存知です。仰る通り、私は社交の場に顔を出しているとは言い難く、知らぬことも多いでしょう。ぜひ、今後とも折に触れてこのように親しくお話する機会を頂けたらと願っております」
個別の内容に触れることなく、ガウェインは如才ない態度で答える。
伯爵はほんの少し前のめりになり、探るように言った。
「今日の用事は本当にそれだけなのか? なにか具体的な用件でもあるのかと思っていたのだが」
空気が、張り詰めたものになる。
(お父様……?)
知らず、ジュディも息を潜めて二人をうかがう。
くす、とガウェインがかすかに笑った気配があった。
「実はある土地の買収を計画しています。伯爵にもその話、乗って頂けないかと」
「なるほど? どういう計画なんだ?」
速やかに聞き返した伯爵に対し、ガウェインは眼鏡の奥の金色の瞳を炯々と輝かせて、続けた。
「オールド・フォートの地です。歴史ある土地で、かつては司教座《カテドラル》が置かれ、賑わっていました。しかし最近ではニュー・フォートへと司教座が移されたことにより、すっかり寂れてひとがほとんどいません」
数秒、間があった。伯爵が地図を頭に広げながら、ガウェインの意図を推し量る間だ。
やがて伯爵は深く息を吐きだして、「そこがどう使えると?」とガウェインに先を促した。
「住むひとがほとんどいなくなった後も、さすが由緒正しき地であるだけに、議員定数二名の議席が守られています。調べたところ、現在の有権者は十名にも満たない。ここから二名の議員が出るんです。選挙法改正の前に土地を買収して、その議席を確保します」
二名分の議席。
(まさか、殿下とステファンさんを、そこから議会に送り込むおつもりで!?)
この計画、リンゼイ家が噛んでも良いのだろうか? ジュディは素早く頭をめぐらせる。自分ひとりであるならばどうとでもなるが、順風満帆で名士として名を馳せる父や兄を巻き込んでも良いものだろうか。
次代の王たるフィリップスの教育係を指名し、その裏でバードランドの王族筋であるステファンを麾下《きか》に加えて王宮に引き込んでいるガウェインは、いかなる展望を持っているのか。危ない橋を渡る勝負師であり、宮中においては独特の存在であるはずだ。その動向も注目されているはず。
しかも、今回のパレスにおけるイベントで、詐欺行為に手を染めていたアリンガム子爵を人知れず失脚させた。情報を伏せてもいずれ噂は出回り、その界隈をおおいに敵に回すはず。
ジュディにとっては敬愛する恩人であるが、非常に危険な存在であるのは間違いない。迂闊に父に渡りをつけても良かったのだろうか? と頭を悩ませる。
そのジュディの横で、リンゼイ伯爵は朗らかな笑い声を響かせた。
「なるほど、面白い話だね。ぜひ考えさせてもらおう、その投資が持つ意味を」
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