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第四章
大人の男女の駆け引き
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駅に着くと、馬車が二台待ち構えていた。ステファンがてきぱきと動き「殿下のご安全は自分が」と、フィリップスと同じ馬車に乗り込んで、さっさと立ち去る。
残されたジュディとガウェインは、ジュール侯爵家の馬車でリンゼイ家のタウンハウスへと向かうことになった。
「ジュディ、手を」
馬車に乗るときに、当然のようにガウェインにエスコートされる。強がって断るところでもないので、素直に身を任せて先に車内に足を踏み入れると、後から乗り込んできたガウェインが隣に腰を下ろした。さほど内部が広くないこともあり、少しでも揺れると肩が触れそうな距離であったが、ジュディはあえて座り直したりはしない。毅然としていよう、と自分に言い聞かせる。
(「近い」と話題にしてしまえば、意識しているとお伝えするようなものよね。二人きりのときに話すのは、際《きわ》どすぎるわ。男女の問題になってしまう)
ただでさえ、ジュディは疑われているのだ。ステファンは確信している節すらある。つまり、本当のところジュディには男女経験などないのではないか、ということについて。困ったことに、事実だ。
あの見透かすような水色の瞳は、少し怖い。警戒しておくに越したことはない。
ぎゅ、と我知らず拳を握りしめる。そのとき、横から声がかかった。
「お疲れですよね。二日間、どうもありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございます。どれも貴重な経験ばかりで。公爵閣下にお目通りがかないましたし、パレスに滞在もできました。鉄道の特別車両も素晴らしかったですね。全部楽しかったです!」
思いついた順に並べて告げると、ガウェインは眼鏡の奥の瞳を優しげに細めて穏やかに頷いていた。ジュディが言い終わったところで、すっと表情を引き締めると、さりげない口ぶりで切り出してくる。
「怖い思いも、たくさんさせてしまいました。子爵とあなたの関係を見極めるため、万が一にも連絡を取り合われないようにと、事前にお話しすることもできず、強引に移動願ったところから、です。あなたに疑わしきところがないことは明らかになりましたが、そのままあんな事件に巻き込んでしまって、本当に申し訳なく思います」
言われてみれば、たしかに不快なことも恐ろしいこともあった。だが、その点に関しても、ジュディはことさら騒ぎ立てる必要性を感じていない。
ほとんど無意識に、自分の手を持ち上げて、ガウェインの膝に置かれた手に軽く重ねる。
「私、震えたり、血の気を失ったりしていませんでしょう? もしかしたら、この先少しくらい悪夢にうなされるかもしれませんけど、今のところは生活に支障があるほど落ち込んでませんの。ですから、気になさらないでください」
そこではじめて、狭い場所に二人きりで、自分から彼に触れたことに気づき、手を引こうとする。ぱし、と素早い仕草で、引っ込めかけた手を掴まれた。あ、と唇から小さく声がもれる。骨ばっていて大きく、乾いた手のひらに手を重ねられて、彼の足の上にとどめられた。
「普段から、悪夢を見ることがあるんですか?」
「そ、そうですね。たまにですけど。落ち込んだまま寝た日は、そのときの心配事とか、過去の悪いことをたくさん思い出すみたいで、変な夢を見ることがあります」
痛いほど力を込められているわけではないのに、手を抜くことがかなわない。手のひらには硬い腿の感触、手の甲には長い指の力強さが伝わってきて、心臓がどきどきと忙《せわ》しなく鳴り始める。
(落ち着きましょう、深い意味はないわ。先に触ってしまったのは私だもの、同じことを返されているだけよ)
ふ、とガウェインが小さく息を吐き出した。頭の中で警告が聞こえるのに、ジュディは思わず顔を上げて彼の顔を見てしまった。目が合った。
甘く、心を溶かすような囁き声。
「それはとてもお辛そうですね。俺が隣にいたら、あなたを起こしてあげるのに」
ガタン、と馬車が鳴った。その拍子に、ジュディはぱっと手を引き抜いて、壁際ぎりぎりまで身を引いた。
ばくばく、と先ほどより激しく心臓が鳴っている。その胸元を手でぎゅっとおさえながら、闇雲に早口でまくしたてた。
「閣下、寝起きが良いんですか!?」
馬鹿な質問をした。
ガウェインは呆れたそぶりも見せずに、にこりと笑う。
「良かったでしょう? 一晩一緒に過ごして、今朝はあなたに声をかけられたタイミングで、すぐに目覚めたはずです」
「ああ~、そうですね。そうでした。はい……」
事実しか言われていないのに、猛烈に緊張する。何しろジュディは、夜間の記憶がほぼ無い。一緒に過ごした時間の大半はミイラだ。そう信じているのだが、下手に茶化すと何を言われるかわからない、という危機感がひしひしとある。
どうもジュディの目には、ガウェインが滴るほどの色気を漂わせているように見えるのだが、錯覚に違いない。そんなものを自分に向けても、露ほどの意味もないのだから。
(そうそう、ステファンさんには効果あったみたいですけどね。閣下に心酔しているのが、よーく伝わってきましたもの)
劣勢にある古王国の王子様は、よほど宰相閣下に恩義があるに違いない、と妄想で二人の関係を補完しておく。実際に、バードランドの公爵家の人間を、身元をごまかして王宮に引き込んでいる時点で、ガウェインは相当危ない橋を渡っている。それがステファンのためだというのなら、彼がガウェインに向けるあの忠義も頷けるというもの。
「……ジュディは、あまりひとを疑わないみたいですね。本当に寝ていたんですか、とは聞かないんですか?」
「どういう意味ですか?」
不思議なことを聞かれて、素で聞き返す。ガウェインは、じっとジュディを見つめて、真面目くさった顔で言った。
「一晩中、俺がずっとあなたの寝顔を見ていたかもしれないとは、考えないんですか」
「なぜ見ますか」
「言って良いですか?」
なぜ許可をとるのですか。聞いたらまずいことを言うつもりですか。
喉元までせりあがってきている疑問を押し殺して、ジュディは笑顔で虚勢を張ってみせた。
「どうぞ。なんなりと。何を言うつもりですか?」
「可愛いなと思って」
蕩けるような笑みを向けられた瞬間、混ぜっ返すことができずに、ジュディは無言になった。かーっと顔に血が上ってきたのがわかる。頬が熱い。頭の中で、そのたった一言がガンガンと鳴り響く。自分の人生にはこれまでまったく縁がなかった、褒め言葉らしきものが。
「ごめんなさい……。いま無理……です」
か細い声でかろうじて告げて、ジュディは壁の方を向く。まともに、ガウェインを見ていることができない。その目が、口以上にものを言っていることに気づいてしまったので。あなたは可愛いです、と。
(感性が摩訶不思議すぎでは!? 大人の男女の会話ではないのではなくて!?)
可愛いというのは、愛らしい猫だとか、幼い子どもに向けて使う言葉ではないか。成人女性に向かって言うことではないはずだ。だから、事前に許可を取ったのか。許可を出してしまった以上、この辱めには耐えねばならないのか。
顔から火が出ているかもしれない。完全に茹だっている。
何か意趣返しをしなければ、とジュディは決意をし、熱っぽさに潤みだした目を瞬きながらそっと振り返る。
「閣下も……。眼鏡を取ったお顔が新鮮で、ずっと見ていたくなります」
よし。余裕のある女のセリフはこれで間違いない、とジュディは自分を鼓舞する。
ガウェインは軽く目を見開いた後、「ああ」と相づちを打ち、やにわに顔から眼鏡を剥ぎ取った。
香気漂う金色の瞳が、すっと細められる。
「無い方が好みですか?」
あってもいい。似合っている。
ただ、無いときはそれはそれで、破壊力がすごい。
完全に滅多打ちにされた敗北感で、息も絶え絶えにジュディは答えた。
「どちらも素敵です……」
「ほめてくれてありがとう。ジュディにそう言われると、すごく嬉しいです」
かふ、とジュディは変な息を吐き出した。
(スマートすぎる……!! 私もそれで良かったじゃない!! これが大人の男女の駆け引きよ、間違いなく)
ステファンどころか、フィリップスにさえ何かしらバレている気配はあるが、ガウェイン相手ならまだ経験豊富な女のふりは続けられるはずなのだ。侮られないためにも、ここは完璧な淑女の振る舞いで勝たねば。
いつから勝負になったのかは定かではないが、断固たる決意のもとにジュディは告げた。
「私も、閣下におほめ頂き光栄です。とても嬉しかったです」
完璧。これでよし。
ここから巻き返せる。胸を撫で下ろすジュディに対し、ガウェインは追い打ちをかけるといった素振りすら見せず、ただ鮮やかに微笑んでごく自然に言葉を紡いだ。
「それは結構なことです。つまり、俺とあなたは両思いということですね」
所詮、自分の勝てる相手ではない、とジュディは敗北を認めざるを得なかった。
残されたジュディとガウェインは、ジュール侯爵家の馬車でリンゼイ家のタウンハウスへと向かうことになった。
「ジュディ、手を」
馬車に乗るときに、当然のようにガウェインにエスコートされる。強がって断るところでもないので、素直に身を任せて先に車内に足を踏み入れると、後から乗り込んできたガウェインが隣に腰を下ろした。さほど内部が広くないこともあり、少しでも揺れると肩が触れそうな距離であったが、ジュディはあえて座り直したりはしない。毅然としていよう、と自分に言い聞かせる。
(「近い」と話題にしてしまえば、意識しているとお伝えするようなものよね。二人きりのときに話すのは、際《きわ》どすぎるわ。男女の問題になってしまう)
ただでさえ、ジュディは疑われているのだ。ステファンは確信している節すらある。つまり、本当のところジュディには男女経験などないのではないか、ということについて。困ったことに、事実だ。
あの見透かすような水色の瞳は、少し怖い。警戒しておくに越したことはない。
ぎゅ、と我知らず拳を握りしめる。そのとき、横から声がかかった。
「お疲れですよね。二日間、どうもありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございます。どれも貴重な経験ばかりで。公爵閣下にお目通りがかないましたし、パレスに滞在もできました。鉄道の特別車両も素晴らしかったですね。全部楽しかったです!」
思いついた順に並べて告げると、ガウェインは眼鏡の奥の瞳を優しげに細めて穏やかに頷いていた。ジュディが言い終わったところで、すっと表情を引き締めると、さりげない口ぶりで切り出してくる。
「怖い思いも、たくさんさせてしまいました。子爵とあなたの関係を見極めるため、万が一にも連絡を取り合われないようにと、事前にお話しすることもできず、強引に移動願ったところから、です。あなたに疑わしきところがないことは明らかになりましたが、そのままあんな事件に巻き込んでしまって、本当に申し訳なく思います」
言われてみれば、たしかに不快なことも恐ろしいこともあった。だが、その点に関しても、ジュディはことさら騒ぎ立てる必要性を感じていない。
ほとんど無意識に、自分の手を持ち上げて、ガウェインの膝に置かれた手に軽く重ねる。
「私、震えたり、血の気を失ったりしていませんでしょう? もしかしたら、この先少しくらい悪夢にうなされるかもしれませんけど、今のところは生活に支障があるほど落ち込んでませんの。ですから、気になさらないでください」
そこではじめて、狭い場所に二人きりで、自分から彼に触れたことに気づき、手を引こうとする。ぱし、と素早い仕草で、引っ込めかけた手を掴まれた。あ、と唇から小さく声がもれる。骨ばっていて大きく、乾いた手のひらに手を重ねられて、彼の足の上にとどめられた。
「普段から、悪夢を見ることがあるんですか?」
「そ、そうですね。たまにですけど。落ち込んだまま寝た日は、そのときの心配事とか、過去の悪いことをたくさん思い出すみたいで、変な夢を見ることがあります」
痛いほど力を込められているわけではないのに、手を抜くことがかなわない。手のひらには硬い腿の感触、手の甲には長い指の力強さが伝わってきて、心臓がどきどきと忙《せわ》しなく鳴り始める。
(落ち着きましょう、深い意味はないわ。先に触ってしまったのは私だもの、同じことを返されているだけよ)
ふ、とガウェインが小さく息を吐き出した。頭の中で警告が聞こえるのに、ジュディは思わず顔を上げて彼の顔を見てしまった。目が合った。
甘く、心を溶かすような囁き声。
「それはとてもお辛そうですね。俺が隣にいたら、あなたを起こしてあげるのに」
ガタン、と馬車が鳴った。その拍子に、ジュディはぱっと手を引き抜いて、壁際ぎりぎりまで身を引いた。
ばくばく、と先ほどより激しく心臓が鳴っている。その胸元を手でぎゅっとおさえながら、闇雲に早口でまくしたてた。
「閣下、寝起きが良いんですか!?」
馬鹿な質問をした。
ガウェインは呆れたそぶりも見せずに、にこりと笑う。
「良かったでしょう? 一晩一緒に過ごして、今朝はあなたに声をかけられたタイミングで、すぐに目覚めたはずです」
「ああ~、そうですね。そうでした。はい……」
事実しか言われていないのに、猛烈に緊張する。何しろジュディは、夜間の記憶がほぼ無い。一緒に過ごした時間の大半はミイラだ。そう信じているのだが、下手に茶化すと何を言われるかわからない、という危機感がひしひしとある。
どうもジュディの目には、ガウェインが滴るほどの色気を漂わせているように見えるのだが、錯覚に違いない。そんなものを自分に向けても、露ほどの意味もないのだから。
(そうそう、ステファンさんには効果あったみたいですけどね。閣下に心酔しているのが、よーく伝わってきましたもの)
劣勢にある古王国の王子様は、よほど宰相閣下に恩義があるに違いない、と妄想で二人の関係を補完しておく。実際に、バードランドの公爵家の人間を、身元をごまかして王宮に引き込んでいる時点で、ガウェインは相当危ない橋を渡っている。それがステファンのためだというのなら、彼がガウェインに向けるあの忠義も頷けるというもの。
「……ジュディは、あまりひとを疑わないみたいですね。本当に寝ていたんですか、とは聞かないんですか?」
「どういう意味ですか?」
不思議なことを聞かれて、素で聞き返す。ガウェインは、じっとジュディを見つめて、真面目くさった顔で言った。
「一晩中、俺がずっとあなたの寝顔を見ていたかもしれないとは、考えないんですか」
「なぜ見ますか」
「言って良いですか?」
なぜ許可をとるのですか。聞いたらまずいことを言うつもりですか。
喉元までせりあがってきている疑問を押し殺して、ジュディは笑顔で虚勢を張ってみせた。
「どうぞ。なんなりと。何を言うつもりですか?」
「可愛いなと思って」
蕩けるような笑みを向けられた瞬間、混ぜっ返すことができずに、ジュディは無言になった。かーっと顔に血が上ってきたのがわかる。頬が熱い。頭の中で、そのたった一言がガンガンと鳴り響く。自分の人生にはこれまでまったく縁がなかった、褒め言葉らしきものが。
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可愛いというのは、愛らしい猫だとか、幼い子どもに向けて使う言葉ではないか。成人女性に向かって言うことではないはずだ。だから、事前に許可を取ったのか。許可を出してしまった以上、この辱めには耐えねばならないのか。
顔から火が出ているかもしれない。完全に茹だっている。
何か意趣返しをしなければ、とジュディは決意をし、熱っぽさに潤みだした目を瞬きながらそっと振り返る。
「閣下も……。眼鏡を取ったお顔が新鮮で、ずっと見ていたくなります」
よし。余裕のある女のセリフはこれで間違いない、とジュディは自分を鼓舞する。
ガウェインは軽く目を見開いた後、「ああ」と相づちを打ち、やにわに顔から眼鏡を剥ぎ取った。
香気漂う金色の瞳が、すっと細められる。
「無い方が好みですか?」
あってもいい。似合っている。
ただ、無いときはそれはそれで、破壊力がすごい。
完全に滅多打ちにされた敗北感で、息も絶え絶えにジュディは答えた。
「どちらも素敵です……」
「ほめてくれてありがとう。ジュディにそう言われると、すごく嬉しいです」
かふ、とジュディは変な息を吐き出した。
(スマートすぎる……!! 私もそれで良かったじゃない!! これが大人の男女の駆け引きよ、間違いなく)
ステファンどころか、フィリップスにさえ何かしらバレている気配はあるが、ガウェイン相手ならまだ経験豊富な女のふりは続けられるはずなのだ。侮られないためにも、ここは完璧な淑女の振る舞いで勝たねば。
いつから勝負になったのかは定かではないが、断固たる決意のもとにジュディは告げた。
「私も、閣下におほめ頂き光栄です。とても嬉しかったです」
完璧。これでよし。
ここから巻き返せる。胸を撫で下ろすジュディに対し、ガウェインは追い打ちをかけるといった素振りすら見せず、ただ鮮やかに微笑んでごく自然に言葉を紡いだ。
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