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序章〜旅立ち〜

テンプレ生活を始めたい

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しばらく黙っていたがダメ元で聞いてみた

「元の世界には?」
「戻れませんね、すみません」

知ってた。それほどショックではないし
まあいいか
それよりも…
俺が気になるのは…

「転生っていうのは…?」

心臓がバクバクしている
いや死んでるんだけどね
出来たらどれだけ嬉しいか
頼む!

アイルはゆっくりと口を開け

「出来ますよ」

そう言った瞬間俺の中で喜びがこみ上げてきた
ここまでの事故は幸運だったのだ!

「ありがとうございます!アイル様!」
「えっ?え?あ、はい…」

不意をつかれ、びっくりした顔をしているアイルを側に俺は喜びを噛み締めていた。


少しして俺はアイルに転生の物語が好きなことなど喜んだ理由を伝えた。
アイルも気が少し楽になったみたいだ。
なお嬉しい。

「ならマコトさんにはこの剣と魔法の世界がいいかもしれないですね」
「それがいいです!」

うん!テンプレだ!
そんな夢の世界があるのなら今すぐ行きたい!

「今すぐ行かせてください!」
「それは構いませんが…スキルとかはいいのですか?」

おっと興奮しすぎて大事なことを忘れていた。
チートなスキルが欲しいなぁ…

「あなたの行く世界は『ヘルム』という場所です。魔法はありますが戦闘は剣がメインのようですね。」

なるほど。魔法はあまり使われてないのか。

「そしてスキルのことなんですが剣のスキルはどれだけ剣と共に戦ったかで手に入るものなのです。」

熟練度的な感じか?

「よって一般的な剣のスキルを渡すことは出来ませんが、唯一譲渡出来る神系統のスキルを差し上げましょう。」
「ほんとうですか!?ありがとうございます!


さすが神様だ!チートだよな多分!

「といっても私がしてあげられるのは神系統のスキルの解放と第1スキルの取得までです。」
「それだけでもありがたいです。」

神のスキルが手に入るんだ。
それだけでもでかいだろう。

「あとは私、アイルの加護と魔法も多少使えるようにしておきます。」
「ありがとうございます。」



それから少し時間が経ち

「それじゃあ…いってきます!」
「どうか…お気をつけて」

アイルが笑顔で送ってくれた。
可愛いなぁ。流石神様ってところだな。
ところでどうやってヘルムに行くんだ?




そう思った時にはもう空を飛んでいた。



「おちるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
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