おさがしの方は、誰でしょう?~心と髪色は、うつろいやすいのです~

ハル*

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ここはどこ、俺は誰?

襲撃

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その日は、突然やってくる。

叔母さんの店先で、いきなり召喚された時のように、俺の気持ちにも状況にもおかまいなしに。

『警戒! 警戒! 結界の強化を! 決して出ませんよう!』

俺を守る謎システムからの知らせが、いつもよりも激しく大きな音で頭の中に鳴り響く。

俺はさっきまで眠ってて、昨日は飲み過ぎたかもななんて思いながらのっそりと起き上がったばかりで。

「あの後、二人は帰ったのかな」

なんて言いながら。

気づけば寝室のベッドで眠っていた俺。服はそのまま。他に部屋の様子でおかしそうな感じはない。

寝ぼけた頭で、のんびりと昨夜を思い出していただけだったのに。

ゾクゾクッと背筋を走る寒気。恐怖感。焦燥感。

数秒後に、誰が来るかの一覧が表示された。

「…あの時のローブじじいと、その後に来ていた奴ばっかじゃん。…魔法課の奴しかいない…。何のリベンジだよ」

あわてて玄関へ向かい、急いで魔方陣を構築していく。

あの時で三枚掛けくらいだったっけ。その後も強化はしたけど、もっと…ってことだろ?

普通の結界だけじゃなく、結界への攻撃や解除に対して反射をさせたり、攻撃をしたりとか…そういうのが必要? 

「でも…でも……誰かを攻撃なんて…出来ればしたくない。俺は…攻撃なんか…っ」

なんとか傷つけずに去って欲しい。

それだけで頭がいっぱいになっていく俺。

「何事ですか! 水兎さん!」

「な、なんすか! なにかあったすか」

なんでか知らないけど、二人は家に泊まっていったよう。あの部屋から出てきた。

「何かあったんですか?」

俺は今、どんな顔をしてるんだろう。動揺が激しくて、どこを見ればいいのかわからないほどになっている。

「結界…強化しなきゃ……攻撃…したくない! 嫌だ!」

あと3分という警告音が鳴っている。さっき警戒を知らせてきたばかりなのに、もう…そこまで?

「水兎さん! 落ち着いて! 俺たちに説明を!」

イチさんが声をかけてくれてるのは聞こえるのに、返事をする暇があれば結界への重ね掛けのことだけでいっぱいだ。

「魔方陣に、物理攻撃には風で追い返す…と、魔法攻撃だと反射なら…えー…っと光魔法? あと…相手の口元狙って水魔法? 溺れさせる? いや…それはダメだ…解除…えっと…他に…闇魔法……影を縛る? 天気…微妙…解除……いっそのこと収納魔法で一時的に異空間に全員転移……違う…そんなんじゃ」

検索を間に挟みながらやるもんだから、なおのことなかなか魔方陣の構築が進まない。攻撃をしたくない気持ちを優先すればするだけ、魔方陣の方向性が決まりきらない。何を使えば傷つけるかわかるのに、何を使えば傷つけずに去ってもらえるのかがわからない。

「水兎さん!」

「来るな! 来るな! 来ないでくれ!! 攻撃したくないんだ!」

誰かを傷つけて生きるのは、あそこでもここでも…イヤだ!

『あと30秒で魔法攻撃を受けます。迎撃を』

「やめてくれ! どうして穏便に話し合えないんだ! どうして…っ」

「水兎さん!」

「誰か来るんですか? 水兎さん!」

二人がずっと声をかけてくれていることには、意味があるはずなのに。聞こえてるのに!!!

「二人とも! 守るから!」

こんな俺に声をかけてくれる彼らに俺が出来るのは、結界を張るだけ。認識不要の仕様で。

そして、構える。玄関へ手を向けて、攻撃に耐えるための攻撃をするために。

攻撃は最大の防御というのは聞いたことがあった。そんなの、いつだっけな。小学校? 中学? 

(きっと授業かもしれないけど、本当の意味での攻撃だけは…しない)

ドォーーーーーン! と派手な音とともに家が揺れる。

全体に結界を張った上で玄関だけに重ね掛けされた魔法だったのに、物理攻撃かってくらいの勢いで立て続けに魔法を撃ってくる。反発する力を仕込んでいるだけに、家の揺れ方も大きい。攻撃が大きければ大きいほど、反発も大きくなるからだ。

俺の結界の中に仕込んだものが作動して、吹っ飛んでいく人もいる。その様子がモニターに現れるけど、誰かが吹っ飛んでても数だけはいるから、魔法攻撃は休むことなく俺の家を揺らしていく。

「…ひっ…、ひっ……っ、俺が…何したって…いう、んだっっ……勝手に…勝手に召喚したくせに!!」

怖い…。

怖い……っ。

助けて…! 誰でもいいから、こんな俺でもいいって…誰か…っ。

と泣きながら思っていた俺の脳裏に、この言葉が浮かんだ。

『お前の味方になるやつなんか、どこにいるって? まわりを見てみろよ』

中途半端な引継ぎの尻拭いを新人の俺にさせておき、いくら声をあげても一緒に向き合ってくれる人はいなかった。あの会社には。

あの時同様で、知り合いなんかいない場所で、どこに味方が?

「うわぁーーーーーっっ!!」

したくない。攻撃なんて、攻撃なんて。

「攻撃なんか、したくないんだ!!!」

でも、死ぬのは怖い。

また詠唱をさせないようにすればいい? でも、この状態の中、相手の目の前に出て魔法を行使する度胸も勇気もない。

直接誰かに刃を向けることはしたくない。

俺はそんな世界に生きていなかったんだから、いきなりそんな世界観の場所で敵対心むきだしで向かってこないで!

詠唱をすると魔法っぽいななんていうファンタジーさに浸る余裕なんか、どこにもない。

ひときわ大きくドーーーーーン! と爆音が鳴り家が揺れたと同時に、一瞬で俺を取り囲んだローブを着た5人の魔法課の連中。

「…行くぞ」

淡い水色の光がまるでロープみたいに俺の体にグルグル巻きつき、その先を握っている奴がそれをグイッと引っ張っただけで俺の体はよろけて床に倒れ込む。

「痛っ!」

「水兎さん!」

「お前ら、許可は得ているのか!」

二人の声が聞こえるけど、床に寝転んでいる俺からは何も見えない。

倒れ込んだタイミングから、俺の下には見覚えのある魔方陣が広がっていく。

「貴様らの許可を得る必要など、どこにある」

会話だけが聞こえる。

恐怖のせいで、今、自分に巻きついているものの分析も何も出来ない。

(それでも…なにか……なにか…っ)

魔法課の連中が何をしようとしているのかわからない。

自分が傷つけられそうなのに、それでも甘かろうとも相手を傷つけずに解決したくて俺は。

自分の真下に広がっていく転移の魔方陣に、自分の魔力を混ぜ込んで魔法の主導権を奪って。範囲を自分だけにして、ある場所を思い浮かべる。

(始まりの場所へ!!!)

逃げよう。今できるのは、それだけ。

展開途中の転移の魔方陣は、きっと俺が乗っていた部分だけ空白のようになって不発になるはずだ。

「水兎さん!」

「逃がさん!」

イチさんの声とローブじじいの声が転移で消える際に聞こえた気がする。

「…ごめん」

グルグル巻きにされながら魔法を行使しつつ、頭にあったのは…二人とした楽しかった食事のこと。認識阻害の魔法で笑ってくれたこと。久しぶりに誰かと一緒にいた時間の楽しさを思い出したこと。

このまま、消えたい。

昨日の思い出だけで、十分だ。

勝手に涙があふれて、転移先の洞窟前の地面がすこしずつ濡れていく。

慌てなきゃ、これくらいの魔力の魔法は解除するのは可能だったのにな…と思いつつ、体に巻きついている光の紐を消す。

その魔法の残滓も残さないように、完全に。

追跡とかされる可能性は、一つでも消そう。俺が持っていたあの時計や数枚のカード。あのあたりにも、俺の居場所を知らせる機能があったのかもしれない。あの状態だっただけに、何も持てずに出てきた俺。ある意味、それは正解だったのかもしれなくて。

味わった恐怖の時間は、俺の中に小さな棘を残した。きっとずっと俺の中にい続けるんだろう。

殺されるのかもしれない。俺の意思なんか無視して使い潰されたのかもしれない。俺を人として見もしないで、研究対象にでもされたかもしれない。

全部…全部、俺の想像で妄想でしかないそれは、あの連中ならありえたのかもしれない。

「…逃げよう。もしかしたら、逃げられるかもしれない」

金を使えばいいんですと言われていても、こんな賑やかすぎる日常で笑ってなんか過ごせない。あの日記の表紙に書かれたような、心と体を癒すことなんか不可能だ。

最初にするのは、認識阻害魔法だ。

まだ心臓がバクついてて、上手くイメージが出来ない。

とりあえずの姿でいいんだから、いつか見た誰かでもいい。

金髪は、この世界に意外と普通にいた。映画館で見かけた同年代くらいの男性でいいかな。

髪の長さは前髪長めでストレートの耳と肩の間あたりの長さでいいか。それと、服装は黒ベースのセットアップ。体型もごまかせそうだし、動きやすい。万が一、逃げなきゃいけない時に動きやすい服はいいはずだ。

目の色は、茶色あたりで。

『イリュージョン』

呪文を頭の中で唱えて、姿を変える。髪色を変えたから、次は声も変えて…っと。

少し高めの、甘い感じの声になってしまった。

「…ナナさんが聞いたら、喜んでくれそうなのに」

もう…きっと、会うことはない。会いに行けない。

小さくため息を吐きながら、泉の方へ行き、覗きこむ。思ったよりも優男っぽいな。普段の俺のイメージとはかけ離れているし、悪くないんじゃないか。

三日以上同じ姿だとまた阻害系の魔法をかけられなくなるから、時間が近くなったらわかるようにタイマーのようなものを仕込む。ステータスの方にも出るようにした。

それと…俺の魔力も気づかれないように、阻害用のアクセサリーを作れないかな。

なんだっけ、そういうのって錬金術とかいうの? それとも職人系? なに、なんだっけ。

魔法の一覧にはその内容はなかった。

「他に打てる手はないかな。…えっと、俺には魔法以外に何か…」

と、ステータス画面に所有スキルという項目があったのに今更気づく。

「俺ってスキル持ちだったのか」

そこにあったスキルの中に、錬成スキルのレベルがMaxと書かれている。

「本気でチート過ぎんだろ、俺」

だからなんだろ? 俺があのオッサンやじじいだなんだって奴らに、おかしな目を向けられたのも。どこまで俺の情報が伝わってるんだろうな、マジで。

魔法と錬成は別物で、『錬成スキルLv.Max』と書かれたところを指先で触れる。すると、別のパネルが浮いて右角が白く丸く光っている。

そこをまた指先で触れると、ポン! と実験の時に聞いた記憶があるような音と煙が出て。

「わ…っ」

赤い分厚い本が宙に浮いていた。

両手で受け取ると、思いのほか軽くて。

表紙を開き、ページをめくる。

目次があって、指先でそこをなぞりながら調べていく。

「…………これ、応用できないかな。魔石…魔石を媒体にしなきゃダメなのか。…魔石……まずは魔石を錬成するとことから始めなきゃで…魔石を作るためには…」

順にやらなきゃいけないこと、なきゃいけない材料を記憶して、それがどこで手に入るかとかその物が手に入らない場合の…いわゆる準純正品みたいなもので代用出来ないかとかも調べていく。

今の俺には、一切の金がない。この身一つになってしまった。

手の震えは、まだかすかに残っている。

これからを思うと、体がブルッと震えた。

何もない状態で、ただ召喚された異界人というだけになってしまったから尚のこと。

それでも…まだあの時よりはいい。

両親が亡くなって、何も知らないわからないと立ちすくんでいたあの時よりは。

「…そうだ。元々心と体を癒せってここに召喚された部分もあったんだ。そっちに関しては、あのオッサン方の思惑とかとはなにか違うっぽいけど」

まだ、今期の決算前の漂流者についての情報はもらえていなかったけど、こんなんじゃ扱いがいいとは思えない。その恩恵をよしと思えなきゃ、受け取らなきゃいい。

働きに対しての恩賞とか褒章ってんなら、いざ知らず。

俺自身はまだなにもやってない。なら、何もしてないのに受け取ること自体、俺って人間の性格上…好むことじゃないのは分かりきってたじゃないか。

いつかその生活にストレスを感じて、いずれどうにかなっていたかもしれない。

逃げたくなるその日があったかもしれないのなら、それがたまたま早まっただけで。

「…行こう。きっと、今日がその日なんだ」

そう呟き、探索魔法を見つけて、素材を探すことにして歩き出す。

「…って、まさかの…こっち? 矢印の方向…本当に合ってる?」

『サーチ』をかけて出てきた矢印は、あの洞窟の中。

「洞窟の中にそれらしい石なんかあったっけ」

そういいながら、洞窟の中に入っていく。

「……あれ? この中って、こんなに深かった?」

歩いていくと、洞窟の奥がただ暗いだけかと思っていたはずが、その先にまだ続きがあったのか。

矢印のことだけ見て、どこまでも俺は歩いていく。

かなりな時間歩いたあたりで、この洞窟がただの洞窟じゃないことに気づく。

不安になって、自分へ対・物理と対・魔法の結界を展開して、サーチの魔法をモニターのように視認出来るようにした。

そろそろと歩いて行った先で、矢印の色が青から黄色に変わる。

色の変化に、すこしの警戒をしてわずかな音にも注意を払う。

矢印がこの先を左へという形になった瞬間、矢印の色が赤くなった。

なんだろうとそーっと左へ曲がりつつ、その先を覗きこむ俺。

「……え」

小人みたいで、耳がとがってて、体は青くて。

『ミニコボルト・魔石(小)持ち』

サーチが知らせてきた素材への案内が、まさかの魔石持ちの魔物への案内だったなんて思いもせず。

(何かを殺すなんて、本当は仕方がないけど)

人は殺せなくて、魔物は殺せるの? と頭の端っこで矛盾を指摘するような自分の声が聞こえた気がしたけど。

「殺るしか…ないんだよな」

錬成をして、あの連中から確実に逃げるためのアイテムを作るために。

もう一度、左に曲がった先のミニコボルトをよく見てから、鑑定をかけた。

『木属性持ち。火に弱い。HP…』

と、順に弱点やHPなどなど…表示されている情報から、相手に効きそうな魔法を調べてく。

「あのHPなら、ファイヤーじゃなくてファイヤアローくらい使わなきゃか。…念のため、威力上げてみようか…。それと…ここって洞窟だから、火を使うと酸素が…」

ブツブツいいつつ、初めての戦闘に備える。こんな風にのんびり調べながらなんて、毎回できないはず。

慣れていけば、魔物に対しての知識があれば、経験が増えたなら、きっと考える前に体が動くはず。

あの場所で、自分が作り上げたマニュアルで仕事が出来るようになってから、スムーズに仕事をこなせるようになった時のように。

「えー…っと、ファイヤーアローが着弾したと同時に、対象物だけのまわりに結界を展開して、火魔法の影響が出ないようにして……、っと。よし」

色々混ぜていくと、オレンジ色の魔方陣が出来た。

サイレントを自分にかけて、足音を立てないようにする。

ミニコボルトが気づいていないうちに、背後から俺は魔法を放つ。

無詠唱で魔法を使える俺だから…可能な組み合わせだ。

(ファイヤーアロー!)

魔方陣の中心へ、形だけでもと矢を射るようなポーズを取って指先をチョン…と触れさせた瞬間。

ドッゴーーーーン! と、かなりな勢いで魔法がミニコボルトを攻撃した。

結界は魔法の衝撃も土埃もその中だけで収めてくれる。

サーチの魔法の矢印が、青に戻り小さなパネルが浮かび上がる。

そこに書かれている文字は、『魔石(小)』となっていた。

結界を解除して、風魔法でつむじ風を作って別の場所に土埃を移動させた。

ぶわっと風が舞って何もなくなったように見えたそこに、淡い青色の魔石が落ちている。

「これが…魔石」

魔石を試しに鑑定してみると、魔道具に使えるとか、今日の買い取り金額だとか…いろいろ書かれている。

元いたとこの金やプラチナの買い取りみたいだななんて思いながら、これが金になるんだということに安堵した。

いろいろ魔法を使って倒せるのなら、倒してこの魔石を溜めてからどこかに売りに行けばいい。

未成年じゃダメとか、国民じゃなきゃとか、買い取りの条件にだけ気をつけていけばなんとかなるんじゃないのかな。

「俺、生きていける?」

魔石を手のひらにのせて、ぎゅっと握りこむ。

まだかすかに魔石はあたたかくて、生きていた何かからそれを得たんだと痛感する。

そっと手をあわせて、ごめんなさいと呟く。

あのミニコボルトだって、殺されるために生きていなかったはずだから。

ポコンと次の素材への矢印が現れた。

初めての魔石をインベントリに入れて、ロックをかけて。

同じ魔石をもう一度手にしてから、アイテムを作ろうと思った。

初めての魔石は、別のものに使おうと思ったんだ…。


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