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好きだよ 3
しおりを挟む~水無瀬side~
悠有から少し遅れた時間に、眠たげに出勤する俺。
打刻をしに行けば、店長がすぐそばを通っていくのが見えた。
「店長!」
「お」
「おはようございます」
「ん。…来たね、彼」
「はい。…彼からは?」
「あったよ、挨拶。…ほんと、真面目だよね。水無瀬くんに分けてやってほしいくらい」
「酷くないですか? 俺、意外とお客さんには真面目な水無瀬くんで通ってるんですけどね」
「それは…詐欺だな。ちょっとした」
「店長にそこまで言われる俺って、普段どんな仕事してるんですか。…まあ、小林くんと比べたら、たしかに不真面目かもしれませんけど」
「…だろ? 自分でも思うところが、ない訳じゃないんだな? はは。…彼はホールの方にいるよ」
昨日、すこーし店長をイジメたかもしれなかったから、仕返しだな。コレ。
「了解です。今日もよろしくお願いしますね、店長」
「はいよー。…あ、今日のPOPのこと。小林くんに話してなかったのかい? 話したら、変な顔をされたんだけどね。言ってなかったの?」
POPのことか。
悠有の体調がよければ、とも思ったし、体調が悪ければ裏でそれを教えても…とも思った俺。
どっちのタイミングでそうなるかわからないなと考えすぎたか、話すか悩んだままで忘れてた。
「俺が指導する話はしたんですか?」
「え? いや? 水無瀬くんが話していないなら、他の誰かに回すのかとも思ったからね。誰だっけな? って濁してある」
「…了解です。じゃあ、俺も準備ができ次第、表に出ますね」
「ん」
昨日の今日って感じの会話をし、ロッカールームへ。
準備が出来たら打刻っていうのがベターだけど、支度によほど時間がかかるんじゃなきゃと結構ゆるい感じで打刻が先でもいいとされているうちの店。
だから、俺もさっさと荷物をロッカーに片して、エプロンを着け。
「メガネを拭いて…っと」
鏡を見ながらメガネをかけ直して、ロッカールームを出る。
素知らぬ顔で悠有に声をかければ、かすかに耳が赤い。
(ああ…可愛い。うちの彼氏が、キスしたくなるくらいに可愛い)
一生懸命に顔を作っているんだろうけど、まだまだだな。
耳の赤さと、一瞬見えたホッとしたような顔。俺もその顔を見てホッとして、開店準備のサポートに回る。
それとなくPOPの話を振られたけれど、知らぬふりを貫く。俺が指導する場にいたって、怒りはしないでしょ?
やがて訪れた開店時間に、悠有は外の手動ドアの片側を固定したままで反対側を外側に開ける作業。
今日は風があまり吹いていないから、そのままで開きっぱなしでもいい。
今のご時世、適度な換気は必要だからね。多少は開け放しててもいいんだ。中にも自動ドアとはいえ、一枚のドアで店内の冷気はある程度…保たれているからさ。
というか、この時期はまだそこまでクーラーをつける感じでもないしね。
ふんふんとうなずきつつ、入り口そばにあるレンタルコーナーへの返却ボックスへと手を伸ばそうとした時だ。
背後で誰かの「いらっしゃいませー」という間延びした声がして、俺もと振り返った瞬間。
最初に目に入ったのは、相手の口元。口角が上がって笑んでいるとわかるそれを一瞬見た後に、視線を感じて目を上へ動かした。
「…は? おとーとくん?」
反射的に出た。
つい最近見たばかりの顔。いなくなったはずの顔。悠有の義父が、物理的に追いやったはずの顔。
俺の声と義弟の姿に悠有は固まって、目を見開いている。
まるで、あの後のことがなかったみたいに、至極当然といわんばかりに「おはよ、悠有にい」と俺が目の前の光景を疑ったセリフを言ったのにかぶせてきた。ごく、自然に。普通の家族同士の挨拶っぽく。
悠有の動きを目で追うと、自分で自分の腕を握っている。
彼の名を呼びかけそうになり、口をハク…と動かしただけで飲みこむ。
…と俺がためらう間に、悠有の口から小さな声で「…夢?」と震える声が聞こえ、握っていただけの腕を彼の指先が真っ白になるほどに強くつねっていた。
彼の方へと距離を詰めて、目の前の義弟から隠したくなる。けど、今はそれは出来ない。悠有も俺も。
抱きしめる代わりの言葉を何かと思いめぐらす俺をあざ笑うかのように、義弟が笑みを深めて告げた。
「ざーんねーん。現実でしたぁ」
残酷な現実を、明確に。
「いたらいいなって思って来たけど、まさか開店早々で会えるって思ってなかった。…会いたかったよ、悠有にい」
さすがにマズイと思って、間に割り込む。
そして、超・営業スマイルを作り、ニッコリと微笑んで告げる俺。
「申し訳ありませんが、小林は見てお分かりのように仕事がありますので…ゆっくりと兄弟で会話を…という訳にはいかないんですよねー。…その辺り、ご理解いただけますよね? 大事な義兄の仕事の邪魔をするような義弟じゃ…ないですもんね?」
と告げてから、顔を少しだけ近づけて囁くほどの声で伝える。
「これ以上、嫌われるような行動は得策じゃないと思うけど? いいの?」
悠有のことをまだ好意的に想っていると想定した上でのみ、有効な言葉を。
「…っっ!」
息を飲むのがわかり、内心ホッとする。目の前の彼には悪いけど、その感情を有効活用しなきゃ、この場を乗り切れない。
「ということで、小林くん。早速レジが混んできているから、レジの方に入ってくれる?」
実際、こんなやりとりをしている向こうでは、すこしだけレジに人が並び始めている。
「今日…あの本の発売日だしね」
人気コミックスの入荷日だってことは、今朝の散歩中にあらかじめ話してあったわけで。
「あー…はい。了解です」
悠有が、目を伏せながら体を右へと動かす。
「じゃ、お願いね」
「…はい」
「レジが落ち着いたら、裏でPOPの指導だから」
そう言いつつ、”俺が、ね”と言葉に出さずに指先で示すと、一瞬驚いた顔をしてから「わかりました」とぎこちなく笑んでレジの方へと早足で向かっていった。
(ギリギリまで内緒にする気だったのにな)
それでも、悠有がかすかに笑ってくれたなら結果オーライ。
「それで? 朝からここに来て、彼が帰る時間まで粘るつもりで? …どこぞの海外に連行されたんじゃなかったんですか? おとーとくん」
近くの本を正すフリをしつつ、話しかける。
(悠有から、義弟くんの居場所を明確にってメモをもらっていたのに、調べるだけの時間が足りなかったな)
結果、後手後手だ。思いきり舌打ちをしたい気分だ。
だからって、それを顔に出しているようじゃ悠有を守ることは出来ない。
「どういうつもりで、職場にまで顔を出しに?」
笑顔でそう問いかけて、まるで店内を案内しているように見える風に、義弟を店の奥まった場所にあるコミック棚の方へ誘導する。
「わあ…ー。こんな場所に誘いこんで、俺に何をするつもり? 店員さん」
棒読みっぽく呟く義弟くんに、ため息をこぼしてから言い返す。
「お前の方が、悠有に何かをしようとしてるんだろ? 残念なことに、悠有を傷つけることは出来ても、一生かけても悠有を喜ばせることは出来ないよ? お前には。…よかったな」
嫌味を込めて、事実を伝えてやる。
「よかったなぁ? 悠有の心に残ることが出来て。まさかお前が、ここまで徹底的に悠有に傷を残そうとするとは思ってなかったからさ。俺。…好きな相手に笑ってもらった方が嬉しいはずなのに、悠有がお前の顔を見たら顔が強張ってたよな? …なあ、どんな気分? 嬉しい?」
俺がそう言うと、義弟くんは顔を真っ赤にしてプルプル震えながら、泣くのをこらえている。
「そういうとこ、ガキだろ。……いい加減にしたら? 悠有にもお前にも、なーんもいいことなかっただろ」
やれやれと言わんばかりに一瞥するだけで、素っ気なく呟くと義弟くんは。
「いいこと…あったもん」
また、子どものような口調で愚痴りながらうつむいた。
義弟くん。悠有。義父。悠有の母親。この四人の関係を、悠有の実家で見たまま素直につなげてみることにする。
おかしな思い込みとかなくして、よくあるベタなつながり方だったら? と想定してみる。
実の父親をアナタと呼び、悠有という新しく出来た義兄に執着するこの子。執着の矛先。
(ファザコンこじらせて、ブラコンに転じたって展開かね。…悠有はなんだかんだ言いながらも、家を出るまでは突き放すことも出来ずに受け入れていたようだし。それを、片方にだけ都合よく決めつけて考えれば、父親の分も自分を見てくれる相手が出来た…と。再婚早々はさすがに複雑な感情ばっかだったとしても、早かれ遅かれそうなったってことだろうな。誰に目を向けたら…って思うのか、は。義兄の母親=義母は、実の父親が執着して手に入れたってのを知っていたようだったし。自分を見てほしいと甘えても、父親との距離は開く一方になりかねん…って感じかね)
目の前にいるのは、本当にまだまだ幼い子供みたいだ。
「なあ、おとーとくん」
なんて声をかけながら、最近会う機会がめっきり減った妹のことを思い出す。
母親が亡くなった後、父親と一緒に暮らして高校までを過ごし、大学への進学と同時に寮へと出ていってしまい。ちっとも俺や父親に甘えることもなく、大学卒業後に就職した先で出会った相手と近々入籍する妹。
同性の母親に甘えるのとは訳が違って、年頃の女の子が甘えるには甘えにくい環境だったろうなと今なら分かる。
恥ずかしくて言えないこともあっただろうし、時々叔母の家に泊まりに行ってたこともあったのは、もしかしたらそういうことだったのか? と過去の俺なら気づけなかったことに…今、気づけたかもしれない。
(どうせ、今になって甘えてもいいぞと言ったところで、煙たがられるんだろうな。それに、アイツにはもう…甘えられる相手が出来たんだしな)
あの頃の妹の表情をまともに見ようともしていなかった俺を思い出し、目の前の彼をジッと見る。
「俺のこと、お兄さまって呼んでもいいけど?」
俺の言葉がよほど意外だったようで、「は?」とだけ言って固まった。
「まあ、薬を盛られるのは好きじゃないからさ。普通の兄弟みたいな付き合いで…どう?」
残酷なことを口にしているのかもしれないと思う反面、これで悠有に向く目が少しでも逸れればとも思うわけで。
チラッとレジの方を盗み見てから、固まったままの義弟くんの手の上に最近悠有がよかったと言っていたBLコミックをポンとのせて。
「本屋に来たんなら、本でも買っていけば?」
悠有がレジにいないから言えるんだけどねと内心思いつつ、「今日は、それ持って帰りな」と頭をポンと一回だけ手のひらで叩きレジの方へと向かった。
「大原くん。こっち、すこしの間まかせといても大丈夫でしょ。一旦落ち着いたみたいだし」
「あはは。さすがにあの本の入荷日って感じでしたね。何かあったら、声かけますね」
「いいよー。…あ、そういえばさ、こっちの定期購読のなんだけどさ」
とか言いながら、大原くんと肩を組み頼みたいことをいくつか指示しておく。
「時間見て、連絡してみて。そんな感じで。…いい?」
「わーかりましたって、もう。水無瀬さんの頼み方、結構強引ですよね。まあ、仕事なんでやりますけど」
「だよね? 大原くんならやってくれるって思ってるからさー」
「飴と鞭の飴の方、今度こそお願いしますね」
「あー…了解。近々、本の受け取りに来るって言ってたから、その時に聞いてみるよ」
「よろしくです」
「はいはい」
大学を休学中の大原くんも、あの子…神田くんと同じで高校の時からバイトに入ってる子で。
趣味が手芸で、定期購読者のお客さんが開いている教室に通いたいっていうのが、いわゆる飴と鞭の飴。俺に仲介してほしいらしいんだけど、なかなかタイミングが合わなくて話が出来ずにいたことをツッコまれたのが今。
「後期に入ったら、復学なんだよね」
「はい」
「…ん。がんばれよ? 学生」
「がんばります」
肩をポンと叩いてレジの裏の方へと行こうとした俺に、なにやら視線を感じて振り返った。
「おとーとくん。お会計する? 俺がやろうか?」
さっき俺が手渡した本以外にも、数冊の雑誌を手にして俺を睨みつけて立っていて。
「別にアンタじゃなくなくてもいいってば」
「…そ? じゃ、大原くんお願いね」
「あ、はい。…いらっしゃいませ」「あ、ちょ…っ」
二人の声が聞こえたのは、ほぼ同時。
「ん? 何か言った? おとーとくん」
気になって顔だけ振り向き、声をかける俺に。
「別にっ」
バッグから財布を取り出しながら、ブツブツ言っていた。
「…そ?」
そのまま俺は裏の方へ入って行き、悠有が待っているんだろう場所へと急ぐ。
かすかにドアが開いてはいるものの、いきなり声をかけるんじゃなくドアをノックしてから…っと。
コンコンコンッ。「水無瀬だけど、入っても大丈夫かな?」と、一応それらしく声をかけた。
「あ、はい。どうぞ」
入ると店長が準備をしてくれていて、俺の顔を見て口角を上げた。
「やっぱり水無瀬くんがやるのかい」
「まあ、そうですね。一応、教育係だったのと、この時間帯で教えるなら…と」
「じゃあ、適度に時間使って作業してね。パソコン使うなら、こっち使ってね? 水無瀬くん」
「了解です。店長はこの後は?」
「えー…っと、今日は人数いるしさ。早めの昼休憩入って、行ってきてもいいかい」
店長がこう言う時は、家族の病院絡みかな。
「じゃあ、ついでに用事頼んでもいいです?」
「…なに。悪い予感しかないんだけどね」
「俺、弁当買い忘れたんで…美味いの、よろしくです」
「…じゃあ、何か買ってくるよ」
「野菜多めので」
「頼んでおいて、注文つけるのか? 水無瀬くん」
「まあ、まあ。…その分、ゆっくりどうぞ。何か用事あったら、連絡しますね」
「水無瀬くんの方で、なんとかしといてよ」
「嫌ですよ、めんどくさい」
「……聞いたかい? 小林くん。水無瀬くんはね、この店に入ってからずっとこんな感じなんだよ。俺の扱いが…」
悠有に泣きつく店長の手を引いて、「さっさと行ってきてください」と追いやる俺。
「店長、気をつけて」
悠有がドア近くの店長に声をかけると、「ほら、これだよ! 水無瀬くん」と俺を指さす店長。
「小林くんの態度を見習いなよ」
ため息まじりにそう言った店長に、感情がちっともこもっていない声で。
「あははははは。…そうですねー」
そう言いながら、店長の背をグイグイと押して追いやった。
「いってらっしゃーい。カウンターの方にも、声かけてから行ってくださいね」
念のためで、釘を刺してから。
パタンとドアを閉め、大股で三歩ほど歩いてイスに腰かけている悠有を抱きしめる。
「ちょ…み、水無瀬さ…ん」
悠有のふわふわした髪に、ちゅ…っとキスをしてから呟く。
「さっきよりも顔色戻ってきたね。…よかった」
と。
俺がそう呟くと、俺の腰に悠有が抱き返す腕が回る。
「ビックリしたね」
ポツリと呟かれたそれに、「本当にな」と同意する。抱きしめる腕をゆるめ、悠有から離れる際で頬にキスをする。
「…んふふ」
あ、これは悠有が本当に嬉しい時の笑い方だ。気持ちが義弟くんのことだけになってないって感じがして、ホッとする。
「悠有のあの義父がさ、海外に留学させたみたいな言い方してたんだけどね。…とりあえず、本屋に来たんなら本買いなって言ったら、さっき買っていったよ」
「あ、そう…なんだ」
「それとね、一つ…事後承諾になるんだけど…さ。その…思いつきで……俺のことお兄さまって呼んでもいいよって言ってみた」
あの義弟くんが相手なら、遅かれ早かれ俺がそう話しかけたことはバラされるだろう。
なら、変な誤解を生む前にバラした方がいい。
「な…っ!」
悠有が驚き、目を瞠ったものの…何か様子がおかしい。
「後で詳しく話すけど、ひとまず言ってみた…ものの、反応は何とも言えず。この後、どうしてるかはわからないままだけど、今日は俺一緒に上がれるから。何かあっても対応可能! 一人だけで考え込まないでね?」
軽く笑みながら説明をしている俺を見る悠有の視線が、これまで見たことがない感じで。
「…どうかした?」
首をかしげてそう問いかけるけど、さっき見たばかりの義弟くんの表情と似ている気がした。
「…別に」
返す言葉まで似てるのが、義理の兄弟なのに面白いなと思いながらも。
「…そ?」
義弟くんに返した言葉と同じ言葉を返して、俺は悠有に教えるPOPの指導の準備を始めていた。
そんな俺の姿を、悠有がどんな目で追っていたかなんて気づきもせずに。
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