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4:53 p.m. 5※注釈あり

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~水無瀬side~※悠有と一葉のカコバナ含むので、すこし辛いシーンがあります。



緊張しているのに、緊張しきれない。

(どっちかっていうと男は母親に似るって聞くけど、その典型的な例だな)

俺は母親よりも父親の祖母の顔に似ていて。

悠有と母親に二人で並んでキッチンに立たれた時には、顔の筋肉がぴくぴくして口を開くのすら結構警戒してた。

油断したら吹き出しかねなかった、多分。

ここに来る前の話だけでいえば、答え合わせなんてものをわざわざしなくても答えは目の前にある。

淹れてもらったコーヒーを飲み、小林家のレシピでかつ悠有が好む具材で作られたグラタンをいただく。

大したものじゃないと俺に話してくる悠有の母親は、キッチンの方から悠有が背中を向けているからか、俺だけにスーパーでよく見かけるグラタンのソースの素の箱を掲げて見せていた。

その明るくて朗らかな感じも、どこか悠有に似ている。というか順番だけでいえば、悠有が母親に顔も性格もどこか似ているんだろう。

目の前の悠有と、すこし離れた場所でこっちを見ている悠有の母親との対比に、また吹き出しそうになるのを堪える。

そんな俺の顔をグラタンをパクつきながら、不思議そうに見てきては何とも言えない顔をする。

合間には悠有の母親が来て、親子らしい会話をして悠有に追い返されたりしていなくなる。

再婚する前もきっとこんな感じで二人で過ごしていたんだろうと、安易なほど想像できてしまう。

帰宅してきた義父は、細身なのにどこか風格のある人で。何とも言えない威圧というのか、そういう雰囲気を持った義父だった。

義弟と話している様子を遠巻きに眺めていたけど、男同士の親子なんてそんなもんかってくらいの距離感。

それでもパソコンのことで息子に相談してくるってことは、それなりに仲は悪くなさそうだ。

二人の様子を見つつ、悠有と話していたことを思い出す。

義弟くんが悠有に使っていた薬関係が、義父が無関係か関係あるのか。というかそもそもで、どうやって手に入れたのかもだし、悠有の体のことを考えれば使う量の調整だって必要だろう。

(悠有の体のことをおかまいなしなら、多少きつくしたっていいんだろうけど。話を聞いていた限り、そこまでの内容には感じられなかった。依存性もなさそうだったしな)

その手の薬は依存しがちな話を多く聞く。けれど、悠有がその薬の影響で多少体がダルくなることはあっても、その薬をまた欲しいと思ったことはなかったと聞いた。

グラタンを半分以上ほど手をつけた頃に、義弟くんが近づいてきて言葉をかけていく。

「悠有にい。先に二階に行ってるね」

と、だけ。

こっちは行くとも行かないとも言ってない。スプーンを握る悠有の手に力がこもって、瞳が不安げに揺れた。

その手に触れて、小さな声で声をかける。

「食べちゃおう。…で、部屋に行こう」

笑顔でそう声をかけると、ためらいながらも「……うん」とだけ返してきた悠有。

この場所を選んでから考えていたのは、悠有の部屋じゃなくてあえて相手の懐に入るってことで義弟くんの部屋に行くっていうことだ。

アイテムを何かしら部屋に保持しているかもしれないけど、悠有がいた時と変わらないのであれば悠有の部屋に何かしらを仕掛けたままなのかもしれない。

(それと、ちょっとした誤算もある)

マイナスの方じゃない誤算が、ここに来てから起きている。

(そのことに今の状態の悠有が気づけているとは思っていないから、俺の方で上手いこと誘導しなきゃだな)

食べ終わってから、二人そろってキッチンへと食器を下げに行く。

「ごちそうさまでした。美味しかったです。……これ、本当にその市販のソースの素で作ったんですよね?」

さっき悠有の母親が見せてきていた箱をさして、聞きなおす。

「そうよー。バターだの小麦粉だの牛乳だの…って、コストばっかりかかりそうだし、上手く出来る自信ないんだもの。そういう時は無理しないで、市販品に頼れる時は頼っちゃうの。…有難いことにそれでいいよって言ってもらえているから、それで作ってるけどねぇ」

と話す悠有の母親の顔が、一瞬だけ曇った気がする。過去にそれをダメだとでも言われた時期があったのかと、心配をしてしまうほど。

「美味けりゃいいんですし、楽しく作れりゃいいんじゃないですかね。俺もちょっとだけ料理はしますけど、基本的に楽しんでやってます。その方が倍くらい美味い気がして」

「……そう? それは素敵ね。普段何を作ってるの?」

「ホットサンドメーカーがあるんで、どの具材が当たりかといろいろやってみてます。時々、くっそマズいのが出来ても、自己責任で凹みながら食べるだけだし」

すこし口汚くそう言えば、悠有と同じ顔がふわりと微笑んだ。

「くっそマズいって、どんな組み合わせだったのかしら。…ふふ。そういう冒険や実験みたいなのも、たまにはいいわね」

「たまには、ですけど」

「たまに、ね」

「そうです」

互いに何を想像したのかは、互いに知る由もない。けれど、なんだか楽しくて肩を揺らして笑ってしまう。

「ん、もう。なんだか仲がよくて嫌なんだけど」

悠有が不機嫌そうなのすら、ホッとできてしまう。この二人というか親子は、ずっとこうして仲良く過ごしていてほしいなと心底思う。

(だから、一葉って義弟のことは、逆にそっとしておくわけにはいかない。悠有だけがいろいろ飲み込んで、ハイおしまい! とは出来ない)

「仲がいいのはいいことだろ?」

「そうよー」

初めて会ったと思えないほどに、会話の空気感がいい。悠有の持つ空気感と似ているのもあるんだろうな。

「…もう、いいよ。ちょっと二階に行ってくるから、ゆっくり食べなよ? 火傷しないようにね?」

「はいはい、わかったわよ。悠有こそ、母親をいくつ扱いするんだか。…いつもこうなのよ? 悠有は」

そう言ってから、俺の方へと同意を求めるように「ね?」と小首をかしげる。

「いいんじゃないですか? 小林くんはお母さんに甘いってことだけは伝わったんで、優しい息子はいい息子ってことで」

と、同意をしてから、一歩先にドアへと向かう悠有の後を追う。

「それじゃ、一旦失礼しますね」

悠有の母親に軽く頭を下げて、すこし離れた場所にいる義父と目が合った瞬間に別で頭を下げた。

階段を上がって視線を左右に振って。

「思ったよりも部屋数多いな」

「部屋数だけは多い。で、俺の部屋は右行って、奥から二つ目」

そう言いつつ、悠有が左へと曲がっていく。

小声で、一葉の部屋はこっちと指さしながら教えてくれる。

うなずいて、悠有の後をついていく。

部屋の前にたどりつき、悠有が手をこぶしにしてノックしようとしたと同時に、中へとドアが開かれた。

「なんでこっち…っ!?」

その顔には驚きの表情が浮かんでいる。

「別に俺の部屋でって話はしてないはずだけど」

悠有がゆっくりと、低めの声で義弟くんに言い返す。

「たしかにそう…だけど、でも…」

「でも、なに? 自分の部屋だと都合が悪いの?」

自然と握ってしまうんだろうな、手を。悠有の手にそっと触れ、包み込むように重ねてから俺が言い返す。

「…なっっ!」

俺が割って入るのが意外だったのか、目が見開かれる。

「ね、このままここで話をしててもおかしいからさ。部屋の中に入れてよ、おとーとくん」

そう言ってから、悠有にあえてくっつきつつ。

「悠有もそうしたいよね?」

確かめるための言葉を放つ。

「…うん」

チラッと俺と目を合わせてから、義弟くんの方を向きなおしてうなずく悠有。

部屋の入り口で互いに無言で目を合わすだけの状態になり、悠有のこぶしに力がこもるのがわかる。

それに合わせて、俺が重ねている手にも力を込めた。

かすかに震えていたこぶしは、時間をかけて静かになり、そして冷えていた手も温く感じるほどまでは温度を戻していた。

どれくらいそうしていただろうか。

「…わか、った」

先に視線を外して、拒むように入り口をふさいでいた義弟くんが避ける。

「じゃ、おっ邪魔しまーす」

悠有よりも先に俺が入り、俺に手を引かれた格好で悠有が入ってくる。

「ほんっとに邪魔なんだけど、アンタ」

あからさまなほどに悪意のこもった目で、義弟くんが俺を睨みつけてきた。

「そう? 俺はそうでもないけどね」

意に介さないといわんばかりな態度で返す俺に、小さく舌打ちしたのが耳に入る。

なんつーか、猫っぽいな。懐かない猫だ、うん。

「なんか飲む? 部屋に備えつけの冷蔵庫あるけど」

とか言われたけど、俺たちがそれに同意するわけもなく。

「持ってきてるからいい」

悠有がバッグの中から、さっき買って飲ませた後に持たせていたペットボトルを取り出す。

義弟くんは、さっき悠有が車に乗らないと言い返した時同様の表情を浮かべてから、さも俺が悪いかのように睨みつけてくる。

内心「はいはい」と言いつつ、口角を上げる。

面白いくらい感情が駄々もれだからだ。

「悠有にい、冷たくなったね。そんなに嫌いなの? ここにいた時にいいって言ったこと、ひとっつも叶えてくれないじゃない」

義弟くんがそう言った瞬間、悠有の顔が堪えきれなかったんだろう。眉間に寄せたしわは深く、顔がこわばった。

「……ふざけんな」

重く、低い声で吐き出すように呟かれたそれは、悠有の本音以外の何物でもないんだろう。

いろんなこれまでのことへの気持ちを伝える、一番言いたかった気持ち。そんな気がした。

「…え」

悠有のその態度に、俺からしたらまさかの反応。

自分のお願いを必ず叶えてくれるって、信じて疑わずに生きていたのか? コイツ。

「悠有にい?」

震える声で名を呼び、一歩近づき手を伸ばしてくる。

その二人の間に俺が入り、その手を跳ねのけた。

「……舐めてんの? おとーとくん」

俺より少し低い彼を見下ろし、睨みつける。

「俺ね、悠有から聞いてるよ。……お前が悠有に何をしてきたか。どんなことをして、傷つけてきたか。どんな裏切りをしてきたか。義理の弟って大義名分を掲げて、甘えて、傷つけて、脅して、心にも体にも負担をかけまくって。……そうして、お前がいる場所では何も飲むことも食うことも出来なくなったことも」

悠有とコイツの間に起きたことを言葉にして明確化させることは、悠有が忘れたかった傷を開くことでもある。

「は? そんなん知らないし」

その言葉ですら、きっと悠有を傷つけるだろう。

「いっとくけどな、義理の弟ってのは大義名分なんてもんにならねぇよ。正当な理由でも何でもなく、ただのお前のワガママだ。悠有への好意を伝えるには、身勝手で一方的すぎる。お前が悠有にしてきたことが、結果としてこの家を離れることにつながったとか思えないのか? お前にだけ伝えられなかった職場と引っ越し先。それが如実に現れた。今、お前が味わってることそのものが、お前がしてきたことの結果なんだろ?」

知らないしと言い返してきたけど、あの電話の様子からいえば、悠有が義弟にされたことを繰り返されるのを怖がっていたってわかってて、なおも繰り返していたことになる。

「知らないしって今言ったけど、なら…あの時の電話に矛盾が生じる。あの夜を繰り返してもいいのかって、半ば脅し文句みたいに聞こえたんだけど」

一つ一つを形にしながら、二人に認識させていく。二人の間に何があって、それぞれにそのことへどんな気持ちを抱いているのか。

「おにーちゃんに甘えてたんだもんな? お前は。おにーちゃんなら、かぁわいいおとーとのお願い、なんでも聞いてくれるって、断らないってさ。たとえ、薬を使うことで悠有が体に負担があったって…自分の願いだけが叶えばいいんだもんなぁ。…ほんと、よく出来たおとーとくんだ」

ここまでは俺の想定内。

(問題は、ここから先だ)

息を吸い、口を開きかけた時。悠有が「お義父さんは」と切り出した。

俺がこれからしようとした話題を察したかのように。

(動揺して話せる状態じゃないかと思っていたけど、そればっかりじゃないってことか?)

と思う反面、悠有の緊張がそう簡単にとけるわけもないってわかってるんだ。

「…いや。お義父さんが、一葉に…薬をくれたの? 二人がかりで、俺のこと…こんな風になるまで追い込んだの? 俺のこと、そんなに……嫌いだったの?」

正解のようで不正解でもあって。

もしも義理の父親が絡んでいたら、自分の体のことを情報的にも一番知っているはずなのにと思わずにはいられないだろう。

「悠有にいのこと、好きだってずっと…ずっと言ってきてるじゃん。だから…心は後からでもいいから、体だけでも先にってつなげて」

義弟くんがまるで叫ぶようにそう吐き捨てようとしたのにかぶせて、悠有がさらに大きな声で怒鳴りつけた。

「それのどこが愛情だ。お前がしたのは、ただのレイ プだろ」

瞳を潤ませながら怒鳴りつけた悠有は、射貫かんばかりに義弟を睨みつける。

「媚薬に筋肉弛緩剤、他にもいろいろ薬を盛っていたよね。それで面白おかしく楽しげにしていたのは、お前だけだ。一葉」

静かに怒鳴りつける悠有の姿は、逆に恐ろしく映る。

「そのことにお義父さんも一枚噛んでいるなら、お義父さんにも話をしなきゃいけない」

自分の父親のことがあげられたからか、義弟が慌て出す。

「関係ないじゃん。話す必要なくない?」

義父をこの話題から追い出そうとする義弟に、なおも悠有が告げる。

「……死にたくないんだよ、俺。あんなに心とか体に負担が大きいもの使われて、そのうち殺されるんだろうなって思いながら生きてたんだよ。……病気が治って、出遅れたけどやっと他の人みたいに普通に生きられるって喜んだのもつかの間、身内から命の危機を感じさせられる日々を与えられるって。……どんなに苦しかったか。絶望したか。それがもしも、担当医でもある…義理とはいえ実の父親からも与えられているものだったなら…って。母親に相談したくても出来ない現実に、どれほど…打ちのめされたか」

淡々と話す悠有の瞳からは、ただ静かに涙が伝っていき引力に従うようにこぼれていく。

「だから俺は…お前のことだけじゃなく、この家にはいられないって。自分が生きるために、初めてのワガママを言ったんだ」

一人暮らしをするに至った経緯を、義弟にハッキリと教えていく。

「俺は、生きたい。――――そう願うことが許されないのか? …なあ、教えてくれよ。一葉」

話は聞いていた。いろんな薬を盛られた時のことや、その後の話も。

(けれど、本当に上っ面だったんだな。俺も)

悠有が生きることに必死になってここから逃げようとするほどに、その薬と状況がどれほどの負担になっていたのかを俺も知らされる。

悠有が教えてくれよと問いかけて、泣き出しそうな顔つきで義弟が悠有から目をそらした時だった。

「俺の知らない話があるようだな……一葉」

俺にとってはまだなじみの浅い声がして、ドアが開かれる。

誤算が違う方に転がればいいと思っていた。

さっきの会話を思い出す。パソコンのことで聞きたいことがあると話していた二人。どっちかの部屋にいずれ行くのだろうという程度で予想を立てていた俺。

時間的に、自分の息子の部屋に時間が取れるかの様子見に来るのかもしれないと思った。

親自ら部屋を訪ねるだけの親子関係かまでは把握していないから、ある意味一か八かの賭けでもあった。

(賭けに勝てるのは、義父が無関係だった場合だけどな)

悠有と義弟。二人のノドが上下して、唾を飲みこんだのが聞こえた。




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