「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート

ハル*

文字の大きさ
上 下
83 / 96

久遠 4 ♯ルート:Sf

しおりを挟む


~シファル視点~


アレクのどこか楽しげな表情にムッとしつつも、その後にもう一つの頼み事についての相談をし、退室。

「さー…て、と。次に行くか…」

アレクのところで結構な時間を費やし、すこしだけ肩が凝ったななんて思いながら首をコキコキ鳴らしつつ廊下を歩いていく。

カルの部屋に今日中に行くことは伝えたけど、すぐに行くとは言っていない。

(カルの部屋に行くのは、どうせなら遅い時間の方がいい。今日の終わりに、アイツが安心して眠れるように…)

なんて、過去には一時抱けなかった感情を、今は素直に認められるようになった。

今回ひなの世界に行ってみて、自分が手にしてきたいろんな知識と能力を、弟のカルにも活かせるものが多い気がしてちゃんと話をしたいと思った。そして、俺が知っている…どこか考えが幼かったカルを成長させられるような気もしている。

俺たちが浄化に関してのメンバーに選ばれたのは、未来を見据えてのことだったんじゃないかと思えるほど偶然にしては出来過ぎたメンバーなんだと、今更だけどそう思えてならない。

本人がこの場にいないから思うけど、シューヤがこうなるように導いたんじゃないかと思える。冗談抜きで。

ひながこっちに来ることになるのも、予め先見していたようだったから、そうなった時にこの場所のためだけじゃなくひなのためにも必要なメンバーを彼の能力で見極めたんじゃないかと。

(……って考えれば考えるだけ、彼の存在がまるで神か何かのような感じになってしまうな)

ひなが育った世界で、いつまでも繰り返される時間を過ごしていれば本来ならば気が狂ってしまってもおかしくないはずなのに、彼は自らその時間を過ごし続けている。

ひながいつ戻ってきても離れていた時間なんかなかったかのように、きっと彼はいつものようにひなに言うんだろう。

『おかえり、ひな』

って。

彼がしていることを自分に置き換えてみるけれど、何度考えてみたっておかしくならない方が難しい世界じゃないか。

ひなにはひな自身がいなくなった後の自分がいた世界の話を、どこまで話そうか。……という悩みへの正解が、いまだに導き出せないでいる。

あっちに戻れるよと話すことすら、散々悩んでためらって。それでも口が滑っていったのに合わせて、言える範囲の話をして、ひなが気持ちを落ち着けたい時に向かい場所へと背中を押して。

俺がいた場所への、ほんのちょっとヒントを置いて部屋を出て。

きっと困惑も混乱もしているとわかっているけど、ひなの中で俺が土産として渡した言葉についてちゃんと向き合うキッカケを手渡したかった。

泣かしちゃっただけじゃなく、俺が口にしたことが現実味を帯びているということに目を向けてほしかった。

スタスタと足を速めて、長い廊下を歩き続けていく。

「さすがに腹減ってきたな」

長いこと話してただけに、腹の虫がクゥ…と鳴っている。

「厨房に寄って、軽食でも作ってもらって……。それ持って、ジークんとこに行くかな」

行きかけていたジークの部屋への曲がり道を逆に向かい、さっきよりも足を速めた。

なるべく今日中に全員と話した方がいいということくらい、わかってるんだ。……ただ、一人一人と話す内容が多いやら濃いやらで、最後にしようと思っているカルのところに行くのが日付を跨ぎそうな勢いで。

「なにもかもを俺一人で伝えなきゃいけないっていうのがな」

そのサポート的な意味合いで渡されたのが、シューヤからの手紙だった。その手紙があってもそれでも時間は結構かかるだろう。

もうすぐで厨房に辿りつくと思った手前で、ドアから見慣れた顔が出てきた。

「……ジーク?」

その手には、左にサンドウィッチが数種類、右にチョコケーキか何かかな。

「それは?」

どこかに持っていくのかと思って聞けば、三年経っても変わらぬ食えない笑顔で俺を見てうなずく。

「次は俺…だろ? 腹減ってるだろうなって思ってね。薬草茶じゃない茶葉も受け取ってきたから、部屋で一緒に食おう」

みんなのところに行くとは言ったけど、その順番なんか一切ハッキリしていなかった俺。

というか、アレクと話をして、ジークとも早めに話をした方がいいなという結論が出た。だから、次はナーヴかと考えていたのをやめて、ジークを先にしたんだ。

「……よくわかってるね。さすがジークって言った方がいい?」

なんて嫌味も込めて言えば、目を瞬かせてから「あったりまえでしょ?」とか返してきた。

スキルで見たのか、それともジークの気づかいか。

なんにしても軽食を頼む手間も、ジークに自室と執務室のどっちがいいのか聞く手間も省ける。

ほんのすこし気楽になった気がして、ジークの隣に並んでから手を差し出す。

「片方持つよ」

そう言えば、右手のチョコケーキを手渡してきた。

「…うん。いい匂い」

匂いが体内に入ると、体が素直に反応して低い振動音のような音を立てた。

「ぷっ。……そんなに腹減ってたの? シファル」

からかうような声で問われて、「うるせぇ」と返す俺の話し方は、まるでナーヴみたいな感じで。

「くっくっくっくっ。…いいんじゃない? シファル。そういう感じのシファル、俺は好きだよ」

それを肯定してくれたのが嬉しくて、二人で見合って同時に笑って。

浄化の前にはなかった関係に近づけた気がしたのが、心底嬉しいんだ。

「手紙に書かれていたことについての話だと思うんだけどさ、先にこっちから質問ってあり? なし?」

まもなく執務室の方にたどり着くだろうあたりで、ジークから質問をされる。

「別に構わないよ、俺は。現段階で話せるだけのことは話すつもりだったし」

と俺が返せば、ふわりとやわらかく微笑んで「よかった」と言いながら執務室のドアを開けた。

「鍵閉めとく」

さっきのアレクとのやりとりを思い出して、カチャリと鍵をかける。

ジークはうなずき、テーブルにトレイを置くとカーテンを閉めた。

「紅茶淹れるまでの間、俺に渡された手紙でも読む?」

手紙に関しては、大体の内容は知っていても読んではいない。必要ならば、読みながらの話を…とは言われていただけで。

「ジークがいいなら、読ませてもらおうかな」

「どうぞー。…はい、これね」

封筒から取り出して、テーブルの上にポンと置かれた手紙。

アレクの手紙には、あのスキルについての話もあったけど、王族二人の手紙にだけは今後のひなの選択肢次第では頼みたいことがあるっていうのがメインだったりした。

聖女召喚そのものを行なったのは教会の連中だったけれど、率先して召喚までの準備を進めたのもメンバーを選抜したのも国王その他諸々で。

イコールそれ自体を推し進めたのは、王族……ってことで責任者なんだから、ひなのことをよろしくねという感じの内容。

この二人の内容は、他の二人と比べると気が楽な方かもしれない。

(――ただし、責任は重大だけどな)

なんてったって、託されるのが元とはいえ聖女なのだから。

「……はい。お待たせ。シファルがいなかった三年で、淹れられるようになったんだよねぇ。カルナークばっかり役に立つのが、なーんか腹立たしくって」

愚痴のようなそれを耳にしながら、ジークが淹れてくれた紅茶に口をつける。

ふう……と長く息を吐けば、そんな俺を口角を上げて眺めていたらしいジークと視線が合った。

「…なに」

意味ありげな視線にチラッと横目で一瞬視線だけ投げて、サンドウィッチを手にする。

パクッと大きく一口かぶりついたら、ジークも同じようにかぶりつきながら呟いた。

「なんかさ、いろんな意味で大人になって帰ってきちゃったなぁって気持ちで見てただけだよ」

って。

「大人に? ……どこがだよ。俺がいなくなって三年経過したって聞いているけど、俺自身の方は三日しか経過してなかったからな。成長も減ったくれもなかったっての」

指の腹についた白いソースを舌先でペロッと舐めてから、チョコケーキを取り分けてフォークで一口に切り分ける。

一口食べて、ジークが淹れた紅茶を一口。

「はー……、めちゃくちゃ胃にしみる」

頭を使い続けているのもあってか、糖分チョコケーキがものすごく美味く感じる。

「それはよかったね」

ジークは俺が読み終えた手紙を折りたたみ、封筒に戻してテーブルにポンと放った。

「…で、さっき言っていたけど、質問って?」

二つめのチョコケーキを皿に乗せ、紅茶を半分ほどまで一気に飲んでから声をかけた。

「あ。…もう、話をしても大丈夫? 空腹を埋めきってからでもいいんだけど」

ジークなりに気を使ってくれていたようで、さっきの腹の音を思い出すと顔が熱くなる。

「悪いな? 気を使わせたようで」

そう返しながら、二つめのケーキの残りを大きく切り分けて口へ。

「ぷっ…。そこまで甘いもの好きだったっけ? ほんと、ちょっと合わないうちに俺の知らないシファルになっちゃったなぁ」

「むぐ……ん、ゴク……ゴクッ…。ぷは。え? 俺、昔っから甘いものは嫌いじゃないけど?」

「いや、ほら…ひながここに来た時に一番食べていたのがカルナークだった印象が大きくって、他に誰か手をつけていたかって記憶がね」

「あの時はなんていうか…様子見していたところもあったし」

「まあ、みんなそうだったよね。……って、なんか懐かしいね。ひなの食べっぷりがよかったのを憶えてる?」

「……ふっ。憶えてる、憶えてる。マカロンだったか? こっちのご令嬢がさもお上品に食べている姿のイメージしかなかったからな。まるで子どものように無邪気な様子は、今でもすぐに思い出せる」

「だよね。……はー…なっつかしいよねぇ」

なんてあの頃のひなを思い出して、一緒に笑いあってた俺たち。

……だったんだけどな、なんでだ。

「それはさておき。俺ね、質問っていうか……シファルに怒ってるんだよね。ずーーーーーっと」

ジークが纏う空気が一変する。部屋中がヒンヤリしている気がするほどに。

「怒って…って、俺が消えたのは俺の意思じゃなかったし、いつ戻るとかも俺がどうにか出来たわけじゃなかったんだから、そのことで怒りをぶつけられても」

ジークが怒るって言ったらそのあたりだろうと思っていた俺がそう言い返すと、ジークは何も言わずに俺を冷たい視線で見つめてくる。

「違うのか? 違うなら、ジークが怒っている理由をハッキリ言ってくれても」

アレが理由じゃなきゃ、他が浮かばない。言ってくれなきゃわからない。察するなんて無理だ。

「――アレ。なんなの? どういうつもり? というか、俺だけじゃなく…多分アレクも怒ってたはずだけど、何も言われなかった?」

「は…。アレクも怒ってた? どういうことだ。さっき話してきたけど、特にそれらしい話はされなかったぞ」

アレクと過ごした時間を思い出してそう話せば「アイツ…」と苛立った声色でもらすジーク。

「アレクから話がなかったのなら、俺がすべきということなんだろうな。……シファルは手紙の内容を読んで、俺たち二人がひなにとってどういう存在であってほしいということを書かれていたかを把握してるよね」

「…あぁ」

久々に触れた、王族独特の威圧。それに圧されたように、一瞬返事が遅れた。

「だったら今から話すことは、俺たち二人の総意と思ってほしい。……シファルはひなへの気持ちを失くして戻ってきたの?」

ひなへの気持ち? 今、する話か? それ。

「そういう話、ジークに伝える必要ある? っていうか、ひなには戻ってすぐに…一応言わなきゃなことは言えたかと思ってるけど。……ただ、どうしても俺の気持ちだけ優先させて、ひなにあるはずの選択肢を見せないのは嫌だった。…だから、ひなが戻りたいっていうなら戻る手伝いを。そうじゃないなら……ひなと添い遂げたい。そういう気持ちはあるよ。……でも、戻れる話を後出ししたから、ひなと二人っきりの時にした話は、ひなの中でどっちが本音? とか思わせているかもしれないって自覚はある」

ひなのベッドの上に送り出された格好になって、ひなに跨るようにして抱き合って伝えた気持ち。

それは俺たち二人だけのモノだって思っているから、その瞬間を見られていなかっただけに心配をかけたんだとは思うけど、父親じゃあるまいし…そこまで口出されるとかは。

「シファル。忘れないでほしいんだけど、ひながここに来てからも、浄化が終わってからも、俺とアレクはひなの保護者でもあるからね。ましてや、こうして手紙に書かれていたことに納得した俺たちは、これからも変わらずひなを害するありとあらゆるものから護っていく。だからね? シファル。……ひなが戻らない場合、結婚相手を選ぶ時に、他の誰よりも口出しもすれば手出しだってするからね」

なんて目を吊り上げているジークに、釘を刺されまくる俺。

「ジークさ」

そんなジークを見ながら、ため息まじりに呟く。

「そのうちお父さんとか言われそう。ひなに、何の気なしに」

俺のその言葉に、ジークは顔を引きつらせて。

「…………せめて兄貴がいい」

そう言ったジークの目は、すこしだけ悲しそうだった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

親友に裏切られ聖女の立場を乗っ取られたけど、私はただの聖女じゃないらしい

咲貴
ファンタジー
孤児院で暮らすニーナは、聖女が触れると光る、という聖女判定の石を光らせてしまった。 新しい聖女を捜しに来ていた捜索隊に報告しようとするが、同じ孤児院で姉妹同然に育った、親友イルザに聖女の立場を乗っ取られてしまう。 「私こそが聖女なの。惨めな孤児院生活とはおさらばして、私はお城で良い生活を送るのよ」 イルザは悪びれず私に言い放った。 でも私、どうやらただの聖女じゃないらしいよ? ※こちらの作品は『小説家になろう』にも投稿しています

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる

夕立悠理
恋愛
 ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。  しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。  しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。 ※小説家になろう様にも投稿しています ※感想をいただけると、とても嬉しいです ※著作権は放棄してません

若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!

古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。 そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は? *カクヨム様で先行掲載しております

処理中です...