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20『……ああ。そうだな。またな!』
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ぼくの言葉に、ユウは照れくさそうに笑ってくれた。
桃香ちゃんがぼくの隣に立って、ぼくの手を握る。
「『本当に、久しぶり』」
「……!」
ユウの言葉を通訳してくれてるんだ。
ありがとう。
その気持ちを込めて桃香ちゃんの手を握り返す。
すると今度は反対の手を琥珀くんに握られた。
「悪霊のにおいがなくなって気づいたけど、この甘いにおい……最近若葉の近くにずっといた奴だろ?」
「え……」
「『そうだよ。気づいてたんだ。すげーじゃんお前』」
「ふふん。オレの鼻は簡単には誤魔化せないぜ」
二人は笑い合ってるけど……ちょっと待って。
そういえば、音楽室の幽霊に出会った日も、琥珀くんは甘いにおいがするって言ってたっけ。
あのときも側にいたの? 見えなかったけど?
穴が開きそうなほど見つめるぼくの視線に気づいたユウが、照れたように頬をかく。
「『あやめを助けたとき……力を使いすぎてさ。形を保てなくなったんだ。だから若葉にも見えなくなっちゃったんだと思う』」
「そんな……」
「『でもオレ、ずっと近くにいたよ。若葉にもぜんぜん気づいてもらえないし、弱っちいし、何もできなかったけど。若葉のこと、心配してたんだぜ』」
ユウが鼻の下をこする。
ぼくは言葉が出ない。
何だよ、それ。
……ぼくは、ユウがあやめちゃんを傷つけてしまったんじゃないかって、疑ってすらいたのに。
そんなひどいぼくのことを、見守ってくれていたっていうの?
藍里さんがぼくの肩に手を置く。
手袋越しなのに、不思議と温かい気がする。
「もしかしてだけど……わたしを天内くんのところに引っ張っていったのもあなたなのかしら」
「『おう。若葉が困ってると思って応援を呼ぼうとしたんだ。……逆効果だったみたいだけど』」
「……どうして?」
ぼくの声は少しだけ震えていた。
だけど止まらない。
言葉が溢れてたまらない。
「ユウ。何でそこまでしてくれたの? あやめちゃんのことも、ぼくを見守ってくれていたことも、どうして……」
「『そんなの。ダチだからに決まってんじゃん』」
「――!」
目を見開く。息が止まる。
ユウが近づいてぼくの目をのぞき込んできた。
ユウはニカッと笑う。
「『あやめがケガしたら、若葉、悲しむだろ』」
「……うん」
「『そりゃあ、オレと遊ぶ時間が減った気がしてさびしかったのも本音だぜ? でも、若葉は大事なダチだからな。若葉が悲しいのは、オレもイヤだよ』」
「……ユウ……」
茜くんが、ぼくの背中にポンと手を添えた。
「……天内くん。天内くんは、オレの言葉を最後まで聞かないで早合点して逃げ出したよね?」
「え!?」
い、今またそれを蒸し返すの!?
たしかにぼくが悪かったけど……!
あわてたぼくに茜くんがクツクツと笑う。
ああ、茜くんにしてはちょっと意地悪な笑い方だ。
「すまない。責めるつもりはないよ。……ただ、五感が通じ合えるオレとでさえ、簡単にすれ違ってしまうんだ。言葉のやり取りもできない彼とでは余計に、ちょっとしたことですれ違ってしまうことがあるだろうさ。気持ちをどれだけ尽くしてもね」
だからこそできる限りに尽くすべきでもあるんだろうけれど……と茜くんはつぶやく。
……そっか。
ユウとすれ違ってしまったことを、あまり責めるべきじゃない。
だけど、だからこそ、お互いにわかり合う努力はたくさん必要だ……って、そういうこと、だよね?
茜くんなりの励ましと応援なんだ。
ぼくはまたユウに向き直る。
うつむきそうになる顔を上げて。
笑う。
「ユウ。ありがとう。たくさん助けてくれて」
「『いいって』」
「でも」
「『言ったろ。ダチなんだから』」
「うん……ユウは、最高の友達だよ!」
言うと、ユウは顔をくしゃくしゃにさせて笑った。
ポゥ……とユウの身体が淡く光り始める。身体が浮いていく。
「ユウ?」
「『若葉が心配で見守ってたけど、もう大丈夫そうだな』」
「え……」
「『友達、できたんだろ』」
ユウの視線の先には、ゴースト・ギバーのみんな。
ぼくはじわりと浮かんできた涙をムリヤリぬぐった。
ぎゅ、と桃香ちゃんと琥珀くんの手を強く握り返す。
ふは、と琥珀くんが笑い声を漏らした。
「ユウ、だっけ。お前、甘いけど、爽やかなにおいもするな。柑橘系っつーのかな。周りが元気になるにおいだ」
「ユウくんの声、力強くて頼もしいね。ももかたちを導いてくれたときもすごく真っ直ぐ届く声だったよ」
「……手はそんなに大きくないみたいね。でも力は強かったし、温かかったわ。子供体温なのかしら」
「ふふ。『子供体温は余計だっ』だって」
琥珀くん、桃香ちゃん、藍里さんが、それぞれわかることを教えてくれる。
ぼくでは知ることができなかったユウの姿。
……みんながいてくれたおかげで知ることができた、ユウの姿だ。
「オレから言える情報はなくて申し訳ないね」
「『いーよ。食われるのはオレもごめんだからな』」
「はは、たしかに。……代わりにというわけじゃないが、天内くんのことは任せてくれ。オレたちゴースト・ギバーにね」
「『ああ。……頼んだ』」
ニヤリと笑ったユウが、ぼくに大きく手を振る。
「『じゃあな、若葉!』」
「……! また。またね、ユウ!」
「『……ああ。そうだな。またな!』」
じゃあな、じゃなくて。また。
またいつか。きっと。
……また。
光はどんどん強くなって、ユウの姿が見えなくなる。
光が空高く昇っていく。
キラキラ、キラキラ。
目に痛いほど真っ白になった光の粒は……徐々にうっすらと、細く、糸のようになって。
余韻だけを静かに残して消えていった。
まぶしいくらいの、きれいで、だけどどこかさみしい夕焼け空。
ぼくはこの光景を、ずっと忘れないだろう。
桃香ちゃんがぼくの隣に立って、ぼくの手を握る。
「『本当に、久しぶり』」
「……!」
ユウの言葉を通訳してくれてるんだ。
ありがとう。
その気持ちを込めて桃香ちゃんの手を握り返す。
すると今度は反対の手を琥珀くんに握られた。
「悪霊のにおいがなくなって気づいたけど、この甘いにおい……最近若葉の近くにずっといた奴だろ?」
「え……」
「『そうだよ。気づいてたんだ。すげーじゃんお前』」
「ふふん。オレの鼻は簡単には誤魔化せないぜ」
二人は笑い合ってるけど……ちょっと待って。
そういえば、音楽室の幽霊に出会った日も、琥珀くんは甘いにおいがするって言ってたっけ。
あのときも側にいたの? 見えなかったけど?
穴が開きそうなほど見つめるぼくの視線に気づいたユウが、照れたように頬をかく。
「『あやめを助けたとき……力を使いすぎてさ。形を保てなくなったんだ。だから若葉にも見えなくなっちゃったんだと思う』」
「そんな……」
「『でもオレ、ずっと近くにいたよ。若葉にもぜんぜん気づいてもらえないし、弱っちいし、何もできなかったけど。若葉のこと、心配してたんだぜ』」
ユウが鼻の下をこする。
ぼくは言葉が出ない。
何だよ、それ。
……ぼくは、ユウがあやめちゃんを傷つけてしまったんじゃないかって、疑ってすらいたのに。
そんなひどいぼくのことを、見守ってくれていたっていうの?
藍里さんがぼくの肩に手を置く。
手袋越しなのに、不思議と温かい気がする。
「もしかしてだけど……わたしを天内くんのところに引っ張っていったのもあなたなのかしら」
「『おう。若葉が困ってると思って応援を呼ぼうとしたんだ。……逆効果だったみたいだけど』」
「……どうして?」
ぼくの声は少しだけ震えていた。
だけど止まらない。
言葉が溢れてたまらない。
「ユウ。何でそこまでしてくれたの? あやめちゃんのことも、ぼくを見守ってくれていたことも、どうして……」
「『そんなの。ダチだからに決まってんじゃん』」
「――!」
目を見開く。息が止まる。
ユウが近づいてぼくの目をのぞき込んできた。
ユウはニカッと笑う。
「『あやめがケガしたら、若葉、悲しむだろ』」
「……うん」
「『そりゃあ、オレと遊ぶ時間が減った気がしてさびしかったのも本音だぜ? でも、若葉は大事なダチだからな。若葉が悲しいのは、オレもイヤだよ』」
「……ユウ……」
茜くんが、ぼくの背中にポンと手を添えた。
「……天内くん。天内くんは、オレの言葉を最後まで聞かないで早合点して逃げ出したよね?」
「え!?」
い、今またそれを蒸し返すの!?
たしかにぼくが悪かったけど……!
あわてたぼくに茜くんがクツクツと笑う。
ああ、茜くんにしてはちょっと意地悪な笑い方だ。
「すまない。責めるつもりはないよ。……ただ、五感が通じ合えるオレとでさえ、簡単にすれ違ってしまうんだ。言葉のやり取りもできない彼とでは余計に、ちょっとしたことですれ違ってしまうことがあるだろうさ。気持ちをどれだけ尽くしてもね」
だからこそできる限りに尽くすべきでもあるんだろうけれど……と茜くんはつぶやく。
……そっか。
ユウとすれ違ってしまったことを、あまり責めるべきじゃない。
だけど、だからこそ、お互いにわかり合う努力はたくさん必要だ……って、そういうこと、だよね?
茜くんなりの励ましと応援なんだ。
ぼくはまたユウに向き直る。
うつむきそうになる顔を上げて。
笑う。
「ユウ。ありがとう。たくさん助けてくれて」
「『いいって』」
「でも」
「『言ったろ。ダチなんだから』」
「うん……ユウは、最高の友達だよ!」
言うと、ユウは顔をくしゃくしゃにさせて笑った。
ポゥ……とユウの身体が淡く光り始める。身体が浮いていく。
「ユウ?」
「『若葉が心配で見守ってたけど、もう大丈夫そうだな』」
「え……」
「『友達、できたんだろ』」
ユウの視線の先には、ゴースト・ギバーのみんな。
ぼくはじわりと浮かんできた涙をムリヤリぬぐった。
ぎゅ、と桃香ちゃんと琥珀くんの手を強く握り返す。
ふは、と琥珀くんが笑い声を漏らした。
「ユウ、だっけ。お前、甘いけど、爽やかなにおいもするな。柑橘系っつーのかな。周りが元気になるにおいだ」
「ユウくんの声、力強くて頼もしいね。ももかたちを導いてくれたときもすごく真っ直ぐ届く声だったよ」
「……手はそんなに大きくないみたいね。でも力は強かったし、温かかったわ。子供体温なのかしら」
「ふふ。『子供体温は余計だっ』だって」
琥珀くん、桃香ちゃん、藍里さんが、それぞれわかることを教えてくれる。
ぼくでは知ることができなかったユウの姿。
……みんながいてくれたおかげで知ることができた、ユウの姿だ。
「オレから言える情報はなくて申し訳ないね」
「『いーよ。食われるのはオレもごめんだからな』」
「はは、たしかに。……代わりにというわけじゃないが、天内くんのことは任せてくれ。オレたちゴースト・ギバーにね」
「『ああ。……頼んだ』」
ニヤリと笑ったユウが、ぼくに大きく手を振る。
「『じゃあな、若葉!』」
「……! また。またね、ユウ!」
「『……ああ。そうだな。またな!』」
じゃあな、じゃなくて。また。
またいつか。きっと。
……また。
光はどんどん強くなって、ユウの姿が見えなくなる。
光が空高く昇っていく。
キラキラ、キラキラ。
目に痛いほど真っ白になった光の粒は……徐々にうっすらと、細く、糸のようになって。
余韻だけを静かに残して消えていった。
まぶしいくらいの、きれいで、だけどどこかさみしい夕焼け空。
ぼくはこの光景を、ずっと忘れないだろう。
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