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19「……久しぶり、だね」
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食べられる。
そう思って目を閉じた。
その瞬間。
ドンッ。
ぼくの身体は何か重たいものに押されてその場から弾き飛ばされた。
「痛……!?」
耐えきれなくて転げるように地面に倒れる。
だけどそのおかげでヘビの口からは逃げられた。
あわてて顔を上げたら――ユウが、手を突き出してぼくを見ている!
ぼくはあやめちゃんの言葉を思い出した。
『突き飛ばされたおかげで、助かったんだよ。だからね……ユウくんはあやめを助けようとしてくれたんじゃないかな?』
ユウ。
今度は、ぼくを助けてくれたの?
ユウはさけんでいる。
がんばれって、言ってるみたいに。
ぼくはよろよろと立ち上がった。
負けられない。諦めるもんか。
琥珀くんと藍里さんも立ち上がる。
桃香ちゃんも抜け出そうと懸命にもがく。
桃香ちゃんはめいっぱい力を込めて……。
『無駄なことを!』
『待て、何だ……?』
『何か聞こえる……?』
ヘビが怪訝そうに首をもたげた。
きょろりと見回す。
……? 何だ?
ぼくには何も聞こえないけど……。
もしかして。
「桃香ちゃん! 桃香ちゃんは、声、聞こえる⁉︎」
「えっ……⁉︎」
「ヘビ以外の声! 例えば、そう……ヘビに食べられた悪霊の声とか!」
「う、うん。ずっと聞こえてるよ」
そうか。やっぱり。
ぼくに悪霊たちの怨念が見えるように、桃香ちゃんにはそいつらの声が聞こえるんだ。
そして桃香ちゃんは無意識にゴースト・ギバーとしてヘビに聴覚を与えた。
だからフツウじゃ聞こえない悪霊の声もヘビに聞こえたんだろう。
それなら……。
ぼくはヘビに向かって手をかざす。力を込める。
ポゥ、と淡い光が辺りを照らす。
『何だ……⁉︎』
『この黒いモヤ……待て、こいつは……!』
『お前はおれさまが食らってやったはずだろう!』
悪霊の怨念がはっきりと見えるようになったヘビたちがあわて出す。
「そうか!」と気づいた琥珀くんがぼくに続く。
「おまえらのにおいがどれだけえげつないか、実感しやがれ……っ!」
『ぐぁぁぁぁぁっ』
「きゃ……⁉︎」
たまらずのたうち回ったヘビが桃香ちゃんを取り落とした。
危ない!
間に合わな……、あ。
「おっと。大丈夫かい、桜田さん」
「あかねくん!」
桃香ちゃんを間一髪、受け止めたのは茜くんだった。
「良かった! 茜くんも動けるようになったんだ!」
「ああ。心配かけたね。みんなも大きなケガはないようで何よりだ」
「最初に会ったときといい、いつもカッコいいところで出てくるよね、茜くんは」
「そうかい? まさか天内くんにカッコいいと言われるなんてね。照れてしまうよ」
ぜ、ぜんぜん照れた感じがしない……!
すごくサラリとスマートに言ってのける茜くんは、やっぱりというか、さすが茜くんという感じだ。
「もう。呑気なものね」
横目でぼくたちを見ながら、藍里さんがため息。
それから藍里さんも力強く手をヘビに向けて――。
『ぎゃああああああ!』
ヘビが苦しそうに悲鳴を上げる。
みしみしと黒いモヤがヘビ全体にまとわりついて締め上げているんだ。
触覚が強く与えられたことでその痛みもしっかりと感じてしまうらしい。
見ているだけでも本当に痛くて苦しそう。
でもそれは、このヘビがやったことがヘビ自身に返ってきた……ってことなんだよね。
「ももかも……!」
改めて桃香ちゃんが力を込める。
聞こえてきた声をかき消そうと、ヘビが大声で暴れ回る。
『うるさい、うるさい、うるさい!』
『やめろ、離れろ! こっちに来るな!』
『やめろぉぉぉぉ!』
暴れ回るヘビは力が抜け始めているのか、少しずつ小さくなっていく。
それを眺めていた茜くんがぼくを見た。
「天内くん」
「はっ、はい!」
「よく見て」
「え!?」
「あのヘビの中でひときわ強いところはないかい? あのヘビを成すもの。アレがアレたるゆえん。オレにはどう見えるかわからないが……君ならきっとわかると思うんだ」
「ひときわ、強いところ……?」
茜くんが何を言っているのか、よくわからない。
でも、茜くんの言葉はいつだって強い。
ぼくは無意識に従って、ヘビをよく見てしまう。
ひときわ強いところ。
ほかとちがうところ。
どこだ?
すみずみまで、見て、見て、見尽くす勢いで観察する。
頭のてっぺんから、シッポの先まで。
そうしていたら、ユウがゆらゆらとヘビに近づいて、指を……。
「……あ!」
ユウが指差した先。舌だ。
舌の先が、不思議な光り方をしている!
赤くて血みたいな色の舌。
その先が不気味に、だけど淡く光っている。
「茜くん! 舌が! 舌が光っている!」
「なるほど」
ほほえんだ茜くんは前に進み出た。
息絶え絶えだったヘビがそれに気づく。
『くそ、くそう!』
『こんなはずでは!』
『こうなったら、お前だけでも……!』
そう意気込んで、ヘビが、茜くんに舌を突き出す――!
それを、茜くんは――ただ、穏やかに見守った。
「食べて、食べ尽くして、そうやって強くなった悪霊だからな。たしかに舌というのは、『らしい』。それにしても牛タンならぬヘビタンか。果たして味はどうかな。まあ――オレにはあまり関係ないけどね」
『へぁ……?』
ヘビが、まぬけな声を上げた。
というのも――舌を思い切り引っ張られたからだ。
茜くんの、背後霊に。
『はっ、ははへ! ははへぇ!』
はなせ、って言いたいらしい。
聞き取りにくい声でさけんだヘビだけど、背後霊は止まらない。
背後霊は、大きく口を開けて、ばちん!
ヘビの舌をはさんだ。
噛みちぎる。
さらにそのまま、ヘビの頭もくわえこむ。
それからはあっという間だった。
頭を食べられたヘビは、暴れる力も小さくなっていった。
あんなに怖かったのに、その圧も、どんどん消えていく。
バリバリ、モグモグ、ごっくん。
背後霊がヘビを飲み込むと――茜くんが静かに手を合わせてつぶやいた。
「ごちそうさま」
しぃ……ん。
辺りが静まりかえる。あんなにうるさかったヘビの声は、一切聞こえない。
聞こえるのは風が木の葉を揺らす音くらい。
気づけば黒いモヤもなくなっていた。
「………………うおー!?」
一番に声を上げたのは、琥珀くんだった。
「なんかっ、わかんないけど! 茜がやっつけたんだよな!? あのヘビを! やっつけたんだな!」
琥珀くんの興奮が、緊張していた空気をぬりかえてくれる。
みんなも、わぁっと声を上げた。
よろよろと集まり合う。
「よかった、よかったぁ……っ」
「そうね。さすがは西園寺くんといったところかしら」
「なに、みんなが弱らせてくれていたからさ。悪霊に過剰に感覚を与えることで弱らせるという発想には恐れ入ったよ。――さすがゴースト・ギバーだね」
茜くんのほほえみに、ぼくらは顔を見合わせる。
へへ……と誰からともなく笑い合った。
正直、無我夢中だった。
今でも少し信じられない。
奪われた感覚を与えてあげるだけじゃなくて……こんな風にたくさん与えることで悪いやつをやっつけられるなんて。
「それと、天内くんが核を見つけてくれたからこそだね。さすがにオレも、あのサイズをいきなり丸呑みなんてできないからな」
「はは……あれは、ユウが……ぼくの友達が教えてくれたから」
答えて、ぼくはゆっくりと辺りを見渡した。
……ユウがぼくを見ている。
ホッとしたような笑顔で、ぼくを見ている。
ぼくはユウに向き直った。
「……ユウ」
ああ。言葉が出てこない。どうしよう。
でも、そうだな。まずは……。
「……久しぶり、だね」
そう思って目を閉じた。
その瞬間。
ドンッ。
ぼくの身体は何か重たいものに押されてその場から弾き飛ばされた。
「痛……!?」
耐えきれなくて転げるように地面に倒れる。
だけどそのおかげでヘビの口からは逃げられた。
あわてて顔を上げたら――ユウが、手を突き出してぼくを見ている!
ぼくはあやめちゃんの言葉を思い出した。
『突き飛ばされたおかげで、助かったんだよ。だからね……ユウくんはあやめを助けようとしてくれたんじゃないかな?』
ユウ。
今度は、ぼくを助けてくれたの?
ユウはさけんでいる。
がんばれって、言ってるみたいに。
ぼくはよろよろと立ち上がった。
負けられない。諦めるもんか。
琥珀くんと藍里さんも立ち上がる。
桃香ちゃんも抜け出そうと懸命にもがく。
桃香ちゃんはめいっぱい力を込めて……。
『無駄なことを!』
『待て、何だ……?』
『何か聞こえる……?』
ヘビが怪訝そうに首をもたげた。
きょろりと見回す。
……? 何だ?
ぼくには何も聞こえないけど……。
もしかして。
「桃香ちゃん! 桃香ちゃんは、声、聞こえる⁉︎」
「えっ……⁉︎」
「ヘビ以外の声! 例えば、そう……ヘビに食べられた悪霊の声とか!」
「う、うん。ずっと聞こえてるよ」
そうか。やっぱり。
ぼくに悪霊たちの怨念が見えるように、桃香ちゃんにはそいつらの声が聞こえるんだ。
そして桃香ちゃんは無意識にゴースト・ギバーとしてヘビに聴覚を与えた。
だからフツウじゃ聞こえない悪霊の声もヘビに聞こえたんだろう。
それなら……。
ぼくはヘビに向かって手をかざす。力を込める。
ポゥ、と淡い光が辺りを照らす。
『何だ……⁉︎』
『この黒いモヤ……待て、こいつは……!』
『お前はおれさまが食らってやったはずだろう!』
悪霊の怨念がはっきりと見えるようになったヘビたちがあわて出す。
「そうか!」と気づいた琥珀くんがぼくに続く。
「おまえらのにおいがどれだけえげつないか、実感しやがれ……っ!」
『ぐぁぁぁぁぁっ』
「きゃ……⁉︎」
たまらずのたうち回ったヘビが桃香ちゃんを取り落とした。
危ない!
間に合わな……、あ。
「おっと。大丈夫かい、桜田さん」
「あかねくん!」
桃香ちゃんを間一髪、受け止めたのは茜くんだった。
「良かった! 茜くんも動けるようになったんだ!」
「ああ。心配かけたね。みんなも大きなケガはないようで何よりだ」
「最初に会ったときといい、いつもカッコいいところで出てくるよね、茜くんは」
「そうかい? まさか天内くんにカッコいいと言われるなんてね。照れてしまうよ」
ぜ、ぜんぜん照れた感じがしない……!
すごくサラリとスマートに言ってのける茜くんは、やっぱりというか、さすが茜くんという感じだ。
「もう。呑気なものね」
横目でぼくたちを見ながら、藍里さんがため息。
それから藍里さんも力強く手をヘビに向けて――。
『ぎゃああああああ!』
ヘビが苦しそうに悲鳴を上げる。
みしみしと黒いモヤがヘビ全体にまとわりついて締め上げているんだ。
触覚が強く与えられたことでその痛みもしっかりと感じてしまうらしい。
見ているだけでも本当に痛くて苦しそう。
でもそれは、このヘビがやったことがヘビ自身に返ってきた……ってことなんだよね。
「ももかも……!」
改めて桃香ちゃんが力を込める。
聞こえてきた声をかき消そうと、ヘビが大声で暴れ回る。
『うるさい、うるさい、うるさい!』
『やめろ、離れろ! こっちに来るな!』
『やめろぉぉぉぉ!』
暴れ回るヘビは力が抜け始めているのか、少しずつ小さくなっていく。
それを眺めていた茜くんがぼくを見た。
「天内くん」
「はっ、はい!」
「よく見て」
「え!?」
「あのヘビの中でひときわ強いところはないかい? あのヘビを成すもの。アレがアレたるゆえん。オレにはどう見えるかわからないが……君ならきっとわかると思うんだ」
「ひときわ、強いところ……?」
茜くんが何を言っているのか、よくわからない。
でも、茜くんの言葉はいつだって強い。
ぼくは無意識に従って、ヘビをよく見てしまう。
ひときわ強いところ。
ほかとちがうところ。
どこだ?
すみずみまで、見て、見て、見尽くす勢いで観察する。
頭のてっぺんから、シッポの先まで。
そうしていたら、ユウがゆらゆらとヘビに近づいて、指を……。
「……あ!」
ユウが指差した先。舌だ。
舌の先が、不思議な光り方をしている!
赤くて血みたいな色の舌。
その先が不気味に、だけど淡く光っている。
「茜くん! 舌が! 舌が光っている!」
「なるほど」
ほほえんだ茜くんは前に進み出た。
息絶え絶えだったヘビがそれに気づく。
『くそ、くそう!』
『こんなはずでは!』
『こうなったら、お前だけでも……!』
そう意気込んで、ヘビが、茜くんに舌を突き出す――!
それを、茜くんは――ただ、穏やかに見守った。
「食べて、食べ尽くして、そうやって強くなった悪霊だからな。たしかに舌というのは、『らしい』。それにしても牛タンならぬヘビタンか。果たして味はどうかな。まあ――オレにはあまり関係ないけどね」
『へぁ……?』
ヘビが、まぬけな声を上げた。
というのも――舌を思い切り引っ張られたからだ。
茜くんの、背後霊に。
『はっ、ははへ! ははへぇ!』
はなせ、って言いたいらしい。
聞き取りにくい声でさけんだヘビだけど、背後霊は止まらない。
背後霊は、大きく口を開けて、ばちん!
ヘビの舌をはさんだ。
噛みちぎる。
さらにそのまま、ヘビの頭もくわえこむ。
それからはあっという間だった。
頭を食べられたヘビは、暴れる力も小さくなっていった。
あんなに怖かったのに、その圧も、どんどん消えていく。
バリバリ、モグモグ、ごっくん。
背後霊がヘビを飲み込むと――茜くんが静かに手を合わせてつぶやいた。
「ごちそうさま」
しぃ……ん。
辺りが静まりかえる。あんなにうるさかったヘビの声は、一切聞こえない。
聞こえるのは風が木の葉を揺らす音くらい。
気づけば黒いモヤもなくなっていた。
「………………うおー!?」
一番に声を上げたのは、琥珀くんだった。
「なんかっ、わかんないけど! 茜がやっつけたんだよな!? あのヘビを! やっつけたんだな!」
琥珀くんの興奮が、緊張していた空気をぬりかえてくれる。
みんなも、わぁっと声を上げた。
よろよろと集まり合う。
「よかった、よかったぁ……っ」
「そうね。さすがは西園寺くんといったところかしら」
「なに、みんなが弱らせてくれていたからさ。悪霊に過剰に感覚を与えることで弱らせるという発想には恐れ入ったよ。――さすがゴースト・ギバーだね」
茜くんのほほえみに、ぼくらは顔を見合わせる。
へへ……と誰からともなく笑い合った。
正直、無我夢中だった。
今でも少し信じられない。
奪われた感覚を与えてあげるだけじゃなくて……こんな風にたくさん与えることで悪いやつをやっつけられるなんて。
「それと、天内くんが核を見つけてくれたからこそだね。さすがにオレも、あのサイズをいきなり丸呑みなんてできないからな」
「はは……あれは、ユウが……ぼくの友達が教えてくれたから」
答えて、ぼくはゆっくりと辺りを見渡した。
……ユウがぼくを見ている。
ホッとしたような笑顔で、ぼくを見ている。
ぼくはユウに向き直った。
「……ユウ」
ああ。言葉が出てこない。どうしよう。
でも、そうだな。まずは……。
「……久しぶり、だね」
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