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第32話 俺様の都合
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キラリ………実は俺……お前のことが……好きなんだ……
例え俺が何処に行こうとも……いつもどこでも一緒に付いて来て欲しいんだ……
俺は……お前を離したくない……
キラリ………好きだよ……キラリ……
キラリは心地よい夢で目が覚めた。
キラリが目を開けると、すぐ側に翼の顔があって驚いた。
キラリ「うわぁ~!!!だからそういうのは心臓に悪いから止めてってば!」
しかし翼はキラリの目を見つめたまま何も喋らない。
キラリ「翼……?」
翼「おはよ」
キラリ「お……おはよ……いつからそこに居たの?」
翼「うーん……10分ぐらいかな?」
キラリ「は?そこで何してたの?」
翼「んー……寝てるお前に話しかけてた」
キラリ「は?何でさ……起こせば良かったんじゃない?」
翼「寝てるお前に言いたかったんだよ!」
キラリ「変なの……私に聞かれちゃマズイ事でもあるの?」
翼「そうだな……絶対お前に聞かれたくないことだな」
キラリ「もう!そんなこと言われたら凄く気になるじゃん!」
翼「キラリママが朝ごはん出来たから呼んで来いってさ」
キラリ「あっ…今日は学校休みか…」
翼「キラリ、さぁ行くぞ!」
翼はそう言っていきなり布団をはがして、キラリをお姫様抱っこで持ち上げた。
キラリ「うわぁ~!ちょっと翼!いきなり何すんのよ!」
翼「お前がいつもいつも王子様王子様って言うから、たまには王子様に抱っこされるお姫様の気分味合わせてやろうかなって……」
キラリ「ちょっと恥ずかしいから止めてよ!」
翼「そうか?」
翼はキラリを下ろして先にキラリの部屋を出る。
翼「早く着替えて来いよ!」
キラリ「翼!待ってよ!」
キラリは内心ドキドキが止まらないほど嬉しかった。
翼………翼の中の気になる娘って………いったい誰なの?私とこんなことして………その娘には後ろめたさはないの?
それとも………まさか………
キラリ「母ちゃんおはよ!」
薫「おはよう、今日は寝起き良いみたいだね!」
キラリはチラッと翼を横目で見た。
薫はそれを見逃さなかった。
薫「翼、最近キラリの勉強はどう?」
翼「キラリママ、それがキラリのやつ、最近もの凄い勢いで急激に出来るようになってきてるんですよ!
その成果もあってか、学校のテストでもけっこういい点取るようになってきて。このまま行けば卒業なんて楽勝なんじゃないすか!」
薫「あら本当に!?それは翼の家庭教師のお陰だね!キラリもよく頑張ったね!」
キラリ「母ちゃん……」
キラリは恥ずかしそうに、はにかんでいる。
翼「キラリママ!キラリもこんなに頑張ってるし!もうすぐ夏休み入るからキラリと海水浴場でキャンプしてきてもいいすか?」
キラリは飲みかけたお茶を思わず吹き出しそうになった。
キラリ「つ……翼………そんなの聞いて無いし!何勝手に決めてんの!」
翼「嫌か?」
薫「わかった!いいよ!その代わり、二人っきりじゃ無くて誰か他に友達も誘ってね!」
翼「了解!」
キラリ「りょ………了解じゃ無くて………」
翼「凛花誘えばいいじゃん!」
キラリ「いや、だからそういう問題じゃ無くて……」
薫「翼、間違っても子供だけは作るんじゃないよ!この子はちゃんと高校卒業だけはさせてあげたいんだから!」
キラリ「ちょっ!母ちゃん!!!何ワケわかんないこと言ってんのよ!私と翼は……」
翼「ご心配なさらず!俺も家庭教師としてキラリには高校卒業させたいんで!」
キラリ「ちょっと二人とも!」
薫「キラリ!恋も全力で行け!」
キラリ「は……はい………いや……だから………そういう問題じゃなくて………」
翼「キラリ、凛花誘っとけよ!」
キラリ「あ~もう!わかった!誘うよ!」
薫と翼はニヤニヤ笑っている。
キラリは顔がニヤけてしまいそうなのを必死に堪えて自分の部屋に駆け上がって行った。
薫「ウチの娘、可愛いでしょ?」
翼「最近……あいつからかうのが生き甲斐になってきたりして……」
薫「そう言ってる翼も案外あの子のこと好きになってきて来てるんでしょう?」
翼「それは……秘密っす!」
そう言って二人はゲラゲラ笑い合った。
キラリは自室で机に向かって一人考えていた。
翼……いったいどういうつもり?気になる娘を放っておいて大丈夫なの?それとも私のことをからかってるだけ?
翼の気持ちが知りたい………
翼………教えて………今翼の中には……いったい誰が居るの?
その時急に部屋のドアをノックする音が聞こえた。
キラリの部屋のドアは開いたままなので、キラリが振り返ると、翼が立っていた。
キラリ「翼……………」
翼「キラリ、勝手にあんなこと言って悪かったな」
キラリ「ほ…ほんとだよ!何急に決めてんのさ!」
翼「いや、前から俺の中で計画立てててさ……一緒に夏の思い出とか作ろうかなって……」
キラリ「え……私と……夏の思い出?」
翼「あぁ……」
キラリ「翼は…それで良いの?」
翼「良いのとは?」
キラリ「だって……翼の中には……気になる人が……」
翼「まぁ、なんつーか……別に良いじゃねぇか!俺はお前とキャンプに行きたいんだよ!」
例え俺が何処に行こうとも……いつもどこでも一緒に付いて来て欲しいんだ……
俺は……お前を離したくない……
キラリ………好きだよ……キラリ……
キラリは心地よい夢で目が覚めた。
キラリが目を開けると、すぐ側に翼の顔があって驚いた。
キラリ「うわぁ~!!!だからそういうのは心臓に悪いから止めてってば!」
しかし翼はキラリの目を見つめたまま何も喋らない。
キラリ「翼……?」
翼「おはよ」
キラリ「お……おはよ……いつからそこに居たの?」
翼「うーん……10分ぐらいかな?」
キラリ「は?そこで何してたの?」
翼「んー……寝てるお前に話しかけてた」
キラリ「は?何でさ……起こせば良かったんじゃない?」
翼「寝てるお前に言いたかったんだよ!」
キラリ「変なの……私に聞かれちゃマズイ事でもあるの?」
翼「そうだな……絶対お前に聞かれたくないことだな」
キラリ「もう!そんなこと言われたら凄く気になるじゃん!」
翼「キラリママが朝ごはん出来たから呼んで来いってさ」
キラリ「あっ…今日は学校休みか…」
翼「キラリ、さぁ行くぞ!」
翼はそう言っていきなり布団をはがして、キラリをお姫様抱っこで持ち上げた。
キラリ「うわぁ~!ちょっと翼!いきなり何すんのよ!」
翼「お前がいつもいつも王子様王子様って言うから、たまには王子様に抱っこされるお姫様の気分味合わせてやろうかなって……」
キラリ「ちょっと恥ずかしいから止めてよ!」
翼「そうか?」
翼はキラリを下ろして先にキラリの部屋を出る。
翼「早く着替えて来いよ!」
キラリ「翼!待ってよ!」
キラリは内心ドキドキが止まらないほど嬉しかった。
翼………翼の中の気になる娘って………いったい誰なの?私とこんなことして………その娘には後ろめたさはないの?
それとも………まさか………
キラリ「母ちゃんおはよ!」
薫「おはよう、今日は寝起き良いみたいだね!」
キラリはチラッと翼を横目で見た。
薫はそれを見逃さなかった。
薫「翼、最近キラリの勉強はどう?」
翼「キラリママ、それがキラリのやつ、最近もの凄い勢いで急激に出来るようになってきてるんですよ!
その成果もあってか、学校のテストでもけっこういい点取るようになってきて。このまま行けば卒業なんて楽勝なんじゃないすか!」
薫「あら本当に!?それは翼の家庭教師のお陰だね!キラリもよく頑張ったね!」
キラリ「母ちゃん……」
キラリは恥ずかしそうに、はにかんでいる。
翼「キラリママ!キラリもこんなに頑張ってるし!もうすぐ夏休み入るからキラリと海水浴場でキャンプしてきてもいいすか?」
キラリは飲みかけたお茶を思わず吹き出しそうになった。
キラリ「つ……翼………そんなの聞いて無いし!何勝手に決めてんの!」
翼「嫌か?」
薫「わかった!いいよ!その代わり、二人っきりじゃ無くて誰か他に友達も誘ってね!」
翼「了解!」
キラリ「りょ………了解じゃ無くて………」
翼「凛花誘えばいいじゃん!」
キラリ「いや、だからそういう問題じゃ無くて……」
薫「翼、間違っても子供だけは作るんじゃないよ!この子はちゃんと高校卒業だけはさせてあげたいんだから!」
キラリ「ちょっ!母ちゃん!!!何ワケわかんないこと言ってんのよ!私と翼は……」
翼「ご心配なさらず!俺も家庭教師としてキラリには高校卒業させたいんで!」
キラリ「ちょっと二人とも!」
薫「キラリ!恋も全力で行け!」
キラリ「は……はい………いや……だから………そういう問題じゃなくて………」
翼「キラリ、凛花誘っとけよ!」
キラリ「あ~もう!わかった!誘うよ!」
薫と翼はニヤニヤ笑っている。
キラリは顔がニヤけてしまいそうなのを必死に堪えて自分の部屋に駆け上がって行った。
薫「ウチの娘、可愛いでしょ?」
翼「最近……あいつからかうのが生き甲斐になってきたりして……」
薫「そう言ってる翼も案外あの子のこと好きになってきて来てるんでしょう?」
翼「それは……秘密っす!」
そう言って二人はゲラゲラ笑い合った。
キラリは自室で机に向かって一人考えていた。
翼……いったいどういうつもり?気になる娘を放っておいて大丈夫なの?それとも私のことをからかってるだけ?
翼の気持ちが知りたい………
翼………教えて………今翼の中には……いったい誰が居るの?
その時急に部屋のドアをノックする音が聞こえた。
キラリの部屋のドアは開いたままなので、キラリが振り返ると、翼が立っていた。
キラリ「翼……………」
翼「キラリ、勝手にあんなこと言って悪かったな」
キラリ「ほ…ほんとだよ!何急に決めてんのさ!」
翼「いや、前から俺の中で計画立てててさ……一緒に夏の思い出とか作ろうかなって……」
キラリ「え……私と……夏の思い出?」
翼「あぁ……」
キラリ「翼は…それで良いの?」
翼「良いのとは?」
キラリ「だって……翼の中には……気になる人が……」
翼「まぁ、なんつーか……別に良いじゃねぇか!俺はお前とキャンプに行きたいんだよ!」
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