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第30話 寿の本性
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メンバーA「ところで総長、総長の学校に二年の寿って子居ませんか?」
キラリ「寿?居るよ。何人居るかは知らないけど、寿って奴と私の幼なじみが付き合ってる」
メンバーG「………もしかして………その寿がこいつの彼氏と同一人物?ってことは?」
キラリ「いや、それは無いんじゃ無いかな……だって寿はメチャクチャ凛花のことが大好きで、毎日一緒に帰ってるしな…しかも超良い子だから…」
メンバーB「総長、その子の背格好は?」
キラリ「背は…そんなに高くは無いな。まぁ、中肉中背ってやつか?顔は…まぁ、そこまでイケメンでもなく、悪くもないぐらい…」
メンバーB「抽象過ぎてイマイチピンと来ないんだけど…右目の下にホクロないすか?」
キラリ「ああ、あるな」
メンバーB「髪型はちょい長め?」
キラリ「うーん…まぁ、若干長めかな?」
メンバーB「声は少しハスキー気味?」
キラリ「……………そんな遠吠えとかはしないけどな………」
メンバーB「総長、何の話しっすか?」
キラリ「え?いや…ハスキーだから…」
メンバーB「そっかぁ…総長はとことん横文字に弱いからなぁ~」
メンバーC「いや…それ…横文字ですらねぇよ…」
キラリ「けどよ、あの寿は二股かけるようなタイプじゃねぇぞ?」
メンバーB「私もそう思いたいけど…じゃあ、髪の毛の色は少し茶髪っぽい?」
キラリ「そうだな。少し茶髪だった」
メンバーB「それやっぱ寿じゃん!」
キラリ「ああ、名前は寿だぞ」
メンバー達はキラリがこの会話を理解してくれないことに疲れていた。
キラリは家に帰って翼にその話をした。
キラリ「世の中には本当に似たような人物って居るんだねぇ」
翼「いや……キラリ……それが凛花の彼氏と同じ奴だとメンバーは言ってんだぞ!つまり、凛花の彼氏はメンバーと二股かけてるってことだぞ!」
キラリ「えぇ!?そうなの!?」
翼「これはちゃんと裏取って寿をシメてやらなきゃならなそうだな…」
キラリ「じゃあ凛花に報せてあげなきゃ!」
翼「先ずは証拠を抑えるべきだな。証拠が無きゃ言い訳されて言いくるめられるだけだ」
キラリ「わかった!メンバー使って寿の二股現場の証拠取らせる!」
翼「おっ!お前にしては呑み込み速いじゃないか!」
キラリ「うん!じゃあ何すれば良い?」
翼「そりゃメンバーに普通にデートに誘わせて、その写真取ったり、又はその現場に凛花を鉢合わせさせりゃあ動かぬ証拠になるだろ?」
キラリ「そうだね!そうしよう!」
しかし、キラリはその現場を見た時の凛花の心情を考えた。
キラリ「ねぇ、翼……もし寿が二股かけてる現場を目の当たりにしたら、凛花ショック大きくない?」
翼「それを知らずにいつまでも遊ばれてる方がよっぽど悲しいし、人に聞かされるより自分の目で見た方がより諦めやすいだろ?」
キラリ「うん……わかった……」
~数日後~
レディースメンバーの協力のもと、寿をメンバーの家に呼ぶという口実で誘い出した。
メンバー達は人気の少ない場所に待機して、そこに凛花も事情を説明して待機させていた。
しばらくして、メンバーと寿が手を繋いで現れた。
凛花はその親密そうに歩いてくる二人を目の当たりにして涙を浮かべている。
キラリ達は一斉に寿を取り囲み、詰め寄った。
キラリ「よう、寿!」
寿はギョッとして立ち止まった。
寿「キ…キラリさん…」
キラリ「何だよその女?お前、凛花と付き合ってたんじゃなかったのか?」
寿「あっ、この人はただの友達ッス!」
メンバーB「あぁ!?お前ふざけんなよ!」
寿「ゴメン、ちょっといろいろあって…」
キラリ「いろいろって何だよ?」
寿「いや…その~…」
その時、キラリ達にとって予期せぬ事態が起こった。
野郎A「どうしたよ、寿?」
野郎B「なんかトラブルか?」
寿「あぁ、悪い…余計な邪魔が入っちまったみたいだ。ちょっと予定変更だ」
キラリ「寿、これはどういうことだよ!」
寿「どうもこうもねぇよ!せっかくこの女の家に行って皆でこいつ可愛がってやろうって作戦だったのによ…とんだ邪魔してくれやがって」
キラリ「なるほど…それがお前の手口かよ…凛花もいずれこういう罠にはめられるところだったってわけか………」
寿「ま、いいや…また別のターゲット探すだけだから…」
寿はそう言って野郎達に帰るぞと促す。
キラリ「お前ら、こんなことしてタダで帰れるとでも思ってんのか?」
寿「キラリさん、何イキってんすか?怪我したく無かったら黙っとけよ!」
その時凛花が飛び出して来た。
凛花は無言でいきなり寿の頬を思いっきり平手打ちした。
バシィ~!
寿は凛花を鬼の形相で睨み付ける。
そして凛花の頬に手のひらを振り上げた瞬間、キラリはその手を取って寿を投げ飛ばしていた。
野郎C「てめぇこの野郎!」
野郎達がキラリに飛びかかった。
キラリは向かってくる相手の勢いを利用して次々と投げ飛ばし、地面に思いっきり叩きつけた。
野郎達は全員激痛に耐えきれず立つことも出来ない。
キラリ「凛花……」
キラリは凛花の気持ちを察して何も言えない。
凛花「キラリ……ありがとう……私バカだよね……こんなどうしようもない男に夢中になったりして……」
キラリ「お前ら、こいつらとことん殺っとけ!二度と女をもてあそべないように……」
そう言ってキラリと凛花は歩き出した。
キラリ「寿?居るよ。何人居るかは知らないけど、寿って奴と私の幼なじみが付き合ってる」
メンバーG「………もしかして………その寿がこいつの彼氏と同一人物?ってことは?」
キラリ「いや、それは無いんじゃ無いかな……だって寿はメチャクチャ凛花のことが大好きで、毎日一緒に帰ってるしな…しかも超良い子だから…」
メンバーB「総長、その子の背格好は?」
キラリ「背は…そんなに高くは無いな。まぁ、中肉中背ってやつか?顔は…まぁ、そこまでイケメンでもなく、悪くもないぐらい…」
メンバーB「抽象過ぎてイマイチピンと来ないんだけど…右目の下にホクロないすか?」
キラリ「ああ、あるな」
メンバーB「髪型はちょい長め?」
キラリ「うーん…まぁ、若干長めかな?」
メンバーB「声は少しハスキー気味?」
キラリ「……………そんな遠吠えとかはしないけどな………」
メンバーB「総長、何の話しっすか?」
キラリ「え?いや…ハスキーだから…」
メンバーB「そっかぁ…総長はとことん横文字に弱いからなぁ~」
メンバーC「いや…それ…横文字ですらねぇよ…」
キラリ「けどよ、あの寿は二股かけるようなタイプじゃねぇぞ?」
メンバーB「私もそう思いたいけど…じゃあ、髪の毛の色は少し茶髪っぽい?」
キラリ「そうだな。少し茶髪だった」
メンバーB「それやっぱ寿じゃん!」
キラリ「ああ、名前は寿だぞ」
メンバー達はキラリがこの会話を理解してくれないことに疲れていた。
キラリは家に帰って翼にその話をした。
キラリ「世の中には本当に似たような人物って居るんだねぇ」
翼「いや……キラリ……それが凛花の彼氏と同じ奴だとメンバーは言ってんだぞ!つまり、凛花の彼氏はメンバーと二股かけてるってことだぞ!」
キラリ「えぇ!?そうなの!?」
翼「これはちゃんと裏取って寿をシメてやらなきゃならなそうだな…」
キラリ「じゃあ凛花に報せてあげなきゃ!」
翼「先ずは証拠を抑えるべきだな。証拠が無きゃ言い訳されて言いくるめられるだけだ」
キラリ「わかった!メンバー使って寿の二股現場の証拠取らせる!」
翼「おっ!お前にしては呑み込み速いじゃないか!」
キラリ「うん!じゃあ何すれば良い?」
翼「そりゃメンバーに普通にデートに誘わせて、その写真取ったり、又はその現場に凛花を鉢合わせさせりゃあ動かぬ証拠になるだろ?」
キラリ「そうだね!そうしよう!」
しかし、キラリはその現場を見た時の凛花の心情を考えた。
キラリ「ねぇ、翼……もし寿が二股かけてる現場を目の当たりにしたら、凛花ショック大きくない?」
翼「それを知らずにいつまでも遊ばれてる方がよっぽど悲しいし、人に聞かされるより自分の目で見た方がより諦めやすいだろ?」
キラリ「うん……わかった……」
~数日後~
レディースメンバーの協力のもと、寿をメンバーの家に呼ぶという口実で誘い出した。
メンバー達は人気の少ない場所に待機して、そこに凛花も事情を説明して待機させていた。
しばらくして、メンバーと寿が手を繋いで現れた。
凛花はその親密そうに歩いてくる二人を目の当たりにして涙を浮かべている。
キラリ達は一斉に寿を取り囲み、詰め寄った。
キラリ「よう、寿!」
寿はギョッとして立ち止まった。
寿「キ…キラリさん…」
キラリ「何だよその女?お前、凛花と付き合ってたんじゃなかったのか?」
寿「あっ、この人はただの友達ッス!」
メンバーB「あぁ!?お前ふざけんなよ!」
寿「ゴメン、ちょっといろいろあって…」
キラリ「いろいろって何だよ?」
寿「いや…その~…」
その時、キラリ達にとって予期せぬ事態が起こった。
野郎A「どうしたよ、寿?」
野郎B「なんかトラブルか?」
寿「あぁ、悪い…余計な邪魔が入っちまったみたいだ。ちょっと予定変更だ」
キラリ「寿、これはどういうことだよ!」
寿「どうもこうもねぇよ!せっかくこの女の家に行って皆でこいつ可愛がってやろうって作戦だったのによ…とんだ邪魔してくれやがって」
キラリ「なるほど…それがお前の手口かよ…凛花もいずれこういう罠にはめられるところだったってわけか………」
寿「ま、いいや…また別のターゲット探すだけだから…」
寿はそう言って野郎達に帰るぞと促す。
キラリ「お前ら、こんなことしてタダで帰れるとでも思ってんのか?」
寿「キラリさん、何イキってんすか?怪我したく無かったら黙っとけよ!」
その時凛花が飛び出して来た。
凛花は無言でいきなり寿の頬を思いっきり平手打ちした。
バシィ~!
寿は凛花を鬼の形相で睨み付ける。
そして凛花の頬に手のひらを振り上げた瞬間、キラリはその手を取って寿を投げ飛ばしていた。
野郎C「てめぇこの野郎!」
野郎達がキラリに飛びかかった。
キラリは向かってくる相手の勢いを利用して次々と投げ飛ばし、地面に思いっきり叩きつけた。
野郎達は全員激痛に耐えきれず立つことも出来ない。
キラリ「凛花……」
キラリは凛花の気持ちを察して何も言えない。
凛花「キラリ……ありがとう……私バカだよね……こんなどうしようもない男に夢中になったりして……」
キラリ「お前ら、こいつらとことん殺っとけ!二度と女をもてあそべないように……」
そう言ってキラリと凛花は歩き出した。
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