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第11話 意外にウブなキラリ
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~翌日の朝~
翼「キラリ…キラリ起きろよ…なぁキラリ…」
翼はキラリを起こしにキラリのベッドで馬乗りになって揺さぶり起こそうとしていた。キラリは寝ぼけて翼を抱き寄せ、寝たままの状態で翼にハグした。
翼「ちょっとお前なに寝ぼけてんだよ!起きねぇと遅刻すんぞ!キラリ!」
キラリはボヤけた視界に翼の顔がすぐ目の前にあることに気付いて翼を跳ね飛ばした。
ドン!
翼「キラリ…お前何すんだよ!」
キラリはまだ身体が思うように動かないが、驚きのあまり頭は一気に覚めかけていた。
キラリ「え?え!?翼何すんだよ!」
翼「あっ!!?それはこっちのセリフ!」
キラリ「だっ…だって…お前今私にキスしようとしてただろ!」
翼「はぁ!?抱き寄せて来たのはそっち!お前が寝ぼけてるだけ!」
キラリ「い…いや…私…まだファ…ファーストキスとか…し…したこと無いんだから…かっ…勝手なことすんなよな!」
翼「え?お前…マジで!?まだキスもしたことねぇのかよ…」
キラリ「い…良いだろ別に…私のファーストキスは…イケメン王子様の為に取っておいてあるんだよ…」
翼「はははははははっ…ほんとお前は見かけによらず夢みる乙女だなぁ~」
キラリ「わ…笑うな!!!」
翼「とりあえず起きたな。すぐに着替えて支度しろよ!朝飯出来てんぞ!」
着替え…
そうだ!着替え!
あいつ…マジむかつく!きっとあいつはたくさんの女をこうやってもてあそんで来たんだ…
女の着替えを普通に見てるなんて…なんて汚らわしい…
キラリは嫉妬の鬼と化していた。
キラリは着替えて食卓テーブルに着いた。
薫はキラリの顔を見て、また翼と何かあったのだと悟っていた。
薫「キラリおはよう!」
キラリ「おはよう…」
薫「翼、今日はちょっと私とデートしよっか?」
翼「あ、いっすよ」
えぇ!?母ちゃんが翼とデート!?どういうこと!?
薫「今日、キラリの教材買いに行くんでしょ?沢山買うなら歩いて持って帰るの大変だろうし、私車出すから一緒に行こうか」
翼「あっ、それ助かるッスねぇ」
薫はキラリの顔をチラッと見た。キラリは更に不機嫌な表情に変わっている。
薫「キラリ?今日から楽しいマンツーマン家庭教師生活が始まるね?」
キラリ「別に…全然楽しくなんかないよ…」
翼もキラリの顔を覗きこむ。
キラリは朝ご飯を半分以上残して立ち上がり、何も言わずに洗面所へ向かった。
薫「キラリ~?食欲ないの~?」
キラリ「うーん…」
薫「じゃあごちそう様でしたでしょ?」
キラリ「お粗末さまでした…」
薫「チゲぇーだろが!!!」
キラリは薫の声色が変わったことに焦って
キラリ「あっ…ごちそう様でした…」
と可愛く言い直した。
キラリと凛花が一緒に登校中、凛花は昨夜のことが気になってキラリに聞いてみた。
凛花「キラリ、昨日はあれからどうだった?」
キラリ「昨日?…ハァ~…」
キラリは大きくため息をついた。
キラリ「なんかさぁ…翼とはどうも合わないっつーか…いつもくだらないことで喧嘩みたくなっちゃうんだよねぇ…」
凛花「くだらないこと?」
キラリ「うーん…あいつマジ空気読めないっつーかさぁ…女心わかんないつーか…イチイチ人の神経ぎゃく撫でするっつーか…」
凛花「多分…それ…さか撫で…」
キラリ「あいつけっこう女遊びしてんのかなぁ…」
凛花「どうして?そんな素振りあるの?」
キラリ「素振りも手振りも、女と一緒に寝るのが慣れてるだとか、いつも女が自分の前で着替えるから気にしないだとか…
そういうことばっか言われるとさぁ…こっちだっておもしろくないじゃん!」
凛花「まあねぇ、例えキラリが翼のこと好きじゃ無いにしても、やっぱりおもしろくは無いよねぇ…」
キラリ「そうなんだって!全然翼のことなんか好きでも何でもないけどさ…
〝私はまだキスだって未経験だっつーの〟!!!!!」
キラリは昨日の晩のことを思い出してつい大きな声を上げていた。
凛花「まあ、そう熱くならないで…みんな振り返って見てるから…」
キラリ「ハァァ~~~…」
キラリは再び大きく深いため息をついた。
凛花「今日から家庭教師スタートなんでしょ?」
キラリ「うーん…小学校一年の問題から全部やり直しだってさ…めんどくさ…」
凛花「それはさすがにめんどくさいね…」
キラリ「母ちゃんも私の成績が全く上がらなかったら翼追い出すっつーしさ…」
凛花「あらら…」
凛花はキラリの胸中を察した。
キラリ「私だってさぁ~、翼とは喧嘩なんかしたくないし、むしろ…ちょっと甘い関係で居たいんだけど…」
凛花「そっかそっか、キラリにとっては家庭教師は王子様みたいな存在だもんね。ずっと憧れて来たんだもんね!」
キラリ「うん…小学生の頃からずっと夢見てたのに…それがまさか翼みたいなヤツだとは…トホホ…」
凛花「翼は今彼女居るの?」
キラリ「わかんない…けっこうノラリクラリと逃げるから、いまいち掴めないんだよねぇ…」
凛花「直接聞いてみた?」
キラリ「聞いてない…」
凛花「どうして?」
キラリ「だ…だってさ…そんな事聞いたら…なんか私が翼のこと好きみたいに思われちゃうじゃん!私は絶対あんなヤツ好きになんかならないの!!!」
凛花「はいはい…わかったわかった…」
翼「キラリ…キラリ起きろよ…なぁキラリ…」
翼はキラリを起こしにキラリのベッドで馬乗りになって揺さぶり起こそうとしていた。キラリは寝ぼけて翼を抱き寄せ、寝たままの状態で翼にハグした。
翼「ちょっとお前なに寝ぼけてんだよ!起きねぇと遅刻すんぞ!キラリ!」
キラリはボヤけた視界に翼の顔がすぐ目の前にあることに気付いて翼を跳ね飛ばした。
ドン!
翼「キラリ…お前何すんだよ!」
キラリはまだ身体が思うように動かないが、驚きのあまり頭は一気に覚めかけていた。
キラリ「え?え!?翼何すんだよ!」
翼「あっ!!?それはこっちのセリフ!」
キラリ「だっ…だって…お前今私にキスしようとしてただろ!」
翼「はぁ!?抱き寄せて来たのはそっち!お前が寝ぼけてるだけ!」
キラリ「い…いや…私…まだファ…ファーストキスとか…し…したこと無いんだから…かっ…勝手なことすんなよな!」
翼「え?お前…マジで!?まだキスもしたことねぇのかよ…」
キラリ「い…良いだろ別に…私のファーストキスは…イケメン王子様の為に取っておいてあるんだよ…」
翼「はははははははっ…ほんとお前は見かけによらず夢みる乙女だなぁ~」
キラリ「わ…笑うな!!!」
翼「とりあえず起きたな。すぐに着替えて支度しろよ!朝飯出来てんぞ!」
着替え…
そうだ!着替え!
あいつ…マジむかつく!きっとあいつはたくさんの女をこうやってもてあそんで来たんだ…
女の着替えを普通に見てるなんて…なんて汚らわしい…
キラリは嫉妬の鬼と化していた。
キラリは着替えて食卓テーブルに着いた。
薫はキラリの顔を見て、また翼と何かあったのだと悟っていた。
薫「キラリおはよう!」
キラリ「おはよう…」
薫「翼、今日はちょっと私とデートしよっか?」
翼「あ、いっすよ」
えぇ!?母ちゃんが翼とデート!?どういうこと!?
薫「今日、キラリの教材買いに行くんでしょ?沢山買うなら歩いて持って帰るの大変だろうし、私車出すから一緒に行こうか」
翼「あっ、それ助かるッスねぇ」
薫はキラリの顔をチラッと見た。キラリは更に不機嫌な表情に変わっている。
薫「キラリ?今日から楽しいマンツーマン家庭教師生活が始まるね?」
キラリ「別に…全然楽しくなんかないよ…」
翼もキラリの顔を覗きこむ。
キラリは朝ご飯を半分以上残して立ち上がり、何も言わずに洗面所へ向かった。
薫「キラリ~?食欲ないの~?」
キラリ「うーん…」
薫「じゃあごちそう様でしたでしょ?」
キラリ「お粗末さまでした…」
薫「チゲぇーだろが!!!」
キラリは薫の声色が変わったことに焦って
キラリ「あっ…ごちそう様でした…」
と可愛く言い直した。
キラリと凛花が一緒に登校中、凛花は昨夜のことが気になってキラリに聞いてみた。
凛花「キラリ、昨日はあれからどうだった?」
キラリ「昨日?…ハァ~…」
キラリは大きくため息をついた。
キラリ「なんかさぁ…翼とはどうも合わないっつーか…いつもくだらないことで喧嘩みたくなっちゃうんだよねぇ…」
凛花「くだらないこと?」
キラリ「うーん…あいつマジ空気読めないっつーかさぁ…女心わかんないつーか…イチイチ人の神経ぎゃく撫でするっつーか…」
凛花「多分…それ…さか撫で…」
キラリ「あいつけっこう女遊びしてんのかなぁ…」
凛花「どうして?そんな素振りあるの?」
キラリ「素振りも手振りも、女と一緒に寝るのが慣れてるだとか、いつも女が自分の前で着替えるから気にしないだとか…
そういうことばっか言われるとさぁ…こっちだっておもしろくないじゃん!」
凛花「まあねぇ、例えキラリが翼のこと好きじゃ無いにしても、やっぱりおもしろくは無いよねぇ…」
キラリ「そうなんだって!全然翼のことなんか好きでも何でもないけどさ…
〝私はまだキスだって未経験だっつーの〟!!!!!」
キラリは昨日の晩のことを思い出してつい大きな声を上げていた。
凛花「まあ、そう熱くならないで…みんな振り返って見てるから…」
キラリ「ハァァ~~~…」
キラリは再び大きく深いため息をついた。
凛花「今日から家庭教師スタートなんでしょ?」
キラリ「うーん…小学校一年の問題から全部やり直しだってさ…めんどくさ…」
凛花「それはさすがにめんどくさいね…」
キラリ「母ちゃんも私の成績が全く上がらなかったら翼追い出すっつーしさ…」
凛花「あらら…」
凛花はキラリの胸中を察した。
キラリ「私だってさぁ~、翼とは喧嘩なんかしたくないし、むしろ…ちょっと甘い関係で居たいんだけど…」
凛花「そっかそっか、キラリにとっては家庭教師は王子様みたいな存在だもんね。ずっと憧れて来たんだもんね!」
キラリ「うん…小学生の頃からずっと夢見てたのに…それがまさか翼みたいなヤツだとは…トホホ…」
凛花「翼は今彼女居るの?」
キラリ「わかんない…けっこうノラリクラリと逃げるから、いまいち掴めないんだよねぇ…」
凛花「直接聞いてみた?」
キラリ「聞いてない…」
凛花「どうして?」
キラリ「だ…だってさ…そんな事聞いたら…なんか私が翼のこと好きみたいに思われちゃうじゃん!私は絶対あんなヤツ好きになんかならないの!!!」
凛花「はいはい…わかったわかった…」
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