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※attention!‼︎ ド本番です。
苦手な方は読み飛ばしてくださいませ。
ストーリー進行上問題ございません。




皆様、ご機嫌よう。
結局押し切られた意思弱悟です。


既にシャツは剥ぎ取られ、ベルトも抜かれ、残すはズボンのみといった状態になっている。

先程から、ソファの硬い生地が肌に擦れて地味に痛い。

黒木は俺への愛撫に夢中で、俺の肌の状態なんて気付きそうもないのが困りものだ。


(屈辱だけど、背に腹はかえられない…)



「黒木」


「…どうしたの?」


「~~~っ、ベッドがいい…」


「…掴まってて」


消え入りそうな俺の声をきっちりと聞き取った黒木は、頬にキスを落とし、俺を横抱きにした。

ワンルームなので、ベッドへは直ぐに到着し、優しく寝かせられる。

一つ一つの動作が擽ったく、感情が乱される。


「無理言ってごめんね。」


黒木は真剣な表情で俺に謝罪してきた。

ただ、全く返答には期待していないようで、
そのまま、俺が何か言う前に口を塞がれる。


「んっ…ふぅ…」


前回とは違う、少し心の通った黒木との行為に、俺は恥ずかしくて目を背けたくなった。

俺の咥内にニュルリと舌が侵入し、
愛撫するかの様に擦り合わされる。


「はぁ…ん」


流れ込んできた唾液は、重力に従い俺の喉へと落ちていく。


「っ…んぅ」


どうしようもなくて、流し込まれるまま、ゴクリと飲み下していく。

その様子を見ていた黒木は、興奮したようにまた口付けてくる。


「…はあっ、もっと飲んで?」


「…ぅぐ!」


さらに量を増した唾液は、黒木の熱を伝えてくるようで…俺の身体まで巻き添えにして熱くなっていく。

ジュルッという音が重なり合った口から漏れ出ていく。

唾液を飲むことしか許されず、酸欠状態に陥った頭で黒木を受け入れていた。


「はぁっ、好き…好き…」


好き、と連呼しながら、俺の後孔に指を埋めていく。

いつの間にかかけられたローションで滑りを増した指は、スルスルと奥深くまでハマっていく。


「なんか…柔らかいね、ここ。」


グニュッと腸壁を押され、違和感に呻く。


「あぅ…ぅう…そこじゃない!」


「え、そこって…?」


「…あ。」


(ま、不味った!!!)


今のは、後ろの経験ありと自分から告白したようなものだ。

黒木の瞳は一瞬にしてドス黒くなり、
不穏な空気が訪れる。


「…やっぱり、閉じ込めちゃおうかな。」


「んぁあ"っ!!?」


突如、孔に埋められていた指が、激しく抽挿される。

激しい水音を立てながら粘膜を擦られる感覚。

ジュプッ、ジュププ…


「あっ…あっあぁ!」


「気持ちよさそう…ここ、好きなの?」


「んんっ…んぁあ!!」


腸壁をグニグニと押され、あられもない声が漏れる。

いつの間にか3本に増えた指を、バラバラと動かし穴を拡げているのがわかる。

前立腺を指が掠めた瞬間、
俺の全身は硬直し、息が詰まった。


(そこ、弱いとこ…っ!!)


「誰にここが気持ち良いって教えられたのかな…始末しなきゃ…」


不穏な呟きを聞きながら、俺は必死に快感を受け流す。


「ねぇ…そろそろ、いい?」


ピトリと俺の入り口につけられた昂り。
普段は出す為だけにある穴が、ここ最近2wayになってしまっている。

杉田玄白もビックリだろうな。

宛てがわれただけで、キュンと切なく反応する俺の中を感じる。

後戻りなんて出来無さそうだな…と諦めの境地だ。


「ん…いいよ。」


諦め半分で黒木に笑いかけると、更に硬度を増したモノが勢いよく突き入れられた。

突き入れられると同時に、俺の弱い所を一気に押され、頭が真っ白になる。


「ンァ"ッ…!!ま、って…ひっ!!」


「ハァッ、ハァッ…」


何かの堰を切ったように、先程までの優しい黒木は何処へやら、激しい獣の様な腰遣いに様変わりしてしまった。

内側を遠慮なく抉られ、息つく間もない。


「ぁっ!あっ!!あぁっ!!」


揺すられる度に漏れる嬌声は、抽挿の激しさと、黒木の限界の近さを物語っている。


「すき…すき…っ!」


「も、…ゆっ…くり"ぃっ!!

ああ"ぁぁっ…!!!」


ズチュッ!と深く突き入れられた瞬間、
黒木の熱が奥で放たれた。

性急な腰の動きと、奥に穿った熱で頭が浮かされ…

一切前を触る事なく、俺も果てた。


(クソ…立派なオンナノコじゃねぇか…!)


2日連続の疲れが溜まっていた俺は、そのまま意識を手放した。


「あ、ごめんね…夢中になり過ぎちゃった。

…あれ、田中君っ…?」


軽い失神状態だった俺は黒木に揺り動かされても起きず、結局早朝まで眠りこけるのだった。

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