BLゲームのモブ(俺)は誰にも見つからないはずだった

はちのす

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青空と主人と俺と ※

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「大丈夫。さっき誰もいないことは確認した。」


「そういう問題じゃないんですよね?!」


「ってか、俺が田中のことそういう目で見てるって、気付いてたでしょ?」


いつも俺を見る目が、緊張してたから。

後ろで喋っているので、どういう表情で話しているかは分からないけど、そこには明確な自信を感じられた。


(まあ、あからさまだったからね…!!)


「アプローチしてた甲斐があったよ。」


ふふっ、と笑った吐息が耳に掛かる。
ゾクッと背筋を快感が駆け、身体を震わせてしまった。

それを合図に、主人は俺の制服に手を滑り込ませ、愛撫し始めた。


「っひゃ!…待って、だめ。ここ外…!」


「へぇ、もしかして外じゃなきゃ、ウェルカムな感じ?」


「ちが…っ!それに主人、芸能人だし!!」


「ああ、ゴシップにならないかって?

…例え見つかっても問題ないよ。俺は皆と仲が良いからね。」


え?!何その含みのある言い方!!怖いよ!

久しぶりに主人の黒い部分に触れ、人間って一筋縄ではいかないな、と実感する。


するりと入ってきた手は胸と俺のヘソ下辺りを撫でつける。

耳の裏を舐められる度、腰が揺れてしまう。


「耳、弱いでしょ?いつも避けてるもんね。」


「知ってるな、ら…ぁっ!わざわざ言うなよぉ!」


「ふふ、確認だよ。」


徐に、胸を弄っていた手が突起をつまみ上げる。

前回先生に抱かれてから感じる様になってしまった、ピリッとした快感が下腹部に溜まる。


「ンッ!」


「え、まさか…乳首開発済み…?」


「ちが…っ!」


指で捏ねられ、ピンッと弾かれた。
途端にビリリッと訪れた刺激を、思わず腰をくねらせやり過ごす。


「ぁっ…はぁ…」


「マジかよ…もうこっちも経験してる?」


そういうと、主人は下腹部を撫でていた手を、俺の尻に潜り込ませる。

ツンッと、穴を指で突かれると、期待するかの様にヒクついているのがわかる。


(なんでこんな身体になっちゃってるんだ…!)


「…クソッ、誰か知らないけどめちゃくちゃ腹立つ…」


主人はそういうと、俺のパンツを太腿まで下げ、息子を擦り始めた。

外気に触れたことで、誰かに見られてしまうのではないかと言う不安が一瞬過ぎる。

だが、裏筋をなぞられ、速い動きで擦られると全てがどうでも良くなってしまった。


「ぁンン!!しゅ、しゅうど…ぉっ」


「こんな可愛い声、誰かに聞かれたら勿体無いよね…」


主人はもう片方の指を俺の口に突っ込み、
舌を揉み始めた。


「ん"ん…っふ!」


思わずその指を舐めようとしてしまい、
上手くいかず口から唾液が流れ落ちる。


「あー…駄目だ。本当エロい…」


「ン"へへ!!…んぅっ!!」
(エロオヤジ!!!)


俺は全力で抗議したが、残りの指で上顎を撫でられ、快感の波が一気に押し寄せる。

足がガクガクし始めて…先生に激しくされた時の記憶が蘇る。


きゅん!


信じたくないが、直腸が収縮する感覚を覚える。
ちょうど臍の下あたりだ。

そこを突いてほしいと、そうねだっている様だった。


「イッていいよ。」


「ンンッ…ぁあ"!!」


さらに息子を強く扱かれ、複数の刺激に追い立てられた俺は、主人の手に精を放った。


「気持ちよかった?」


「…はぁっ、はぁっ」


主人は手に出された精を指に伸ばしている。

おおお俺に見せるなよ!は、恥ずかし過ぎる!!!


「ごめん、俺も気持ちよくなりたいからさ」


その指を俺の後孔にピタリとつける。

え、まさか…


「少しの間、我慢して?」


ツプ…


「ゃあっ!…ぁ、汚いよっ」


「大丈夫。すぐ近くにトイレあるから。」


「ちがっ…!」


俺の孔が汚いって言ってるんだよ!!!

主人は構う様子もなく、俺の孔を暴いていく。


「…あれ?めちゃくちゃ綺麗なんだけど、もしかしていつも洗ってる?」


「…んぁ!」


そんなわけないだろ!っと叫ぼうとしたが…
そうだ、ここはゲームの世界なんだ。

『ご都合補正も存在するのかもしれない』
と思うと、何のリアクションも出来なくなってしまった。


「なにそれ…田中ってアホな顔してそんな事してたの…」


「アホってなんだ…ぁんッ!!」


俺の放った精がローションの代わりになっているのか、指は湿った音を立てながら抽挿される。

グプッ、ジュプッ…

浅い入り口を刺激していた指は、
突き入れられる度に深くを抉っていく。

肉を押し上げられる様な感覚に、
犯されていると言う実感が湧いてしまい、また内側を締め上げてしまった。


「っんん…奥、だめぇ…」


「ダメって言う割に、中がすっごく締め付けられるんだけど、どうしてかな?」


「あぁっ…違う、もん…っひ!!」


主人は否定する俺を見て、挿入した指を中でグッと曲げて壁を押した。

瞬間、瞼の裏が白く弾ける様な快感が走る。


「ッッア"!!!そこだ、だめっ!!」


駄目と言った箇所をグニッグニッと何度も押される。

一定間隔で訪れる強い快感に、視界がぼやけてきた。

自動販売機の背に縋り付き、更にお尻を主人に差し出す態勢になってしまう。


(もう駄目…立ってられない。)


いつの間にか、俺に埋められた指は3本に本数を増やしていた。

バラバラと中で暴れる指を感じる度、
その更に奥が切なく収縮する。


「しゅ、主人…っ」


「…どうしたの?」


「も、やだ…奥欲しい」


すると、主人は人の悪そうな笑みを浮かべ、
3本の指で強くスポットを押し、俺の言葉を促してきた。


「あ"ぁぁっ!!」


「奥?奥をどうするの?」


あまりの意地悪さに、俺は後ろを振り返る。

生理的な涙を流しながら、主人を睨みつけた。


「…ぃ、じわるっ!!」


「…あ、今のキタわ」




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