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予想外の展開
しおりを挟む「…ただいマイハウスゥ…」
(つ、疲れたぁ…)
黒木に爪を立てられたあたりから、俺の疲れはピークに達していた。
よく家に辿り着けた…やはり俺は大天才…
力なくナルシズムを発揮しつつ、レポートを書き出した。
「今日は…」
黒木に掘られそうになったことと、主人が黒木から助けてくれたこと…そういや主人にめちゃくちゃ匂い嗅がれたな。
いや、悲しいかなこれは黒木のエピソード回収だけだな…
他のエピソードが弱々だ。
虚無になりながらレポートを書き終え、上書き保存すると3行に集約された。
「えっ?!3行?!」
✔︎主人 友情エンド
✔︎黒木 友情エンド
✔︎黒木 R18エンド
「うぉぉぇええええ…」
驚きすぎて感情が迷子になってしまった。
「R18エンド…?!名前露骨すぎない?」
しかもいつの間にか黒木の友情エンドまで回収していた。
それに主人の友情エンドまで…
今日1日で予想外に豊作!
多分、黒木のエピソードは、俺があの時黒木との関係を拒めば解放されなかった。
さらにそこに主人の友情エンドまで関係してくるとは…あまりに運が良すぎる。俺。
「な、なんか元気出て来たゾォ!!!」
現金な俺は、また元の世界への道のりが縮まったと大喜びしてしまった。
そう考えると、このエンドも悪いことばっかりじゃないのかもしれないな。
すぐさま機嫌を直し、即入眠をキメた。
黒木や主人が俺の首筋にキスしてる夢を見てしまったとか、絶対に言わないからな。
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