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え?そんなこと言いましたっけ?

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昼休み


「黒木~!昼メシだけどさ、マイフレンド里田と主人も一緒でいい?」


「うん」


黒木はちょっと緊張しているようだが、小さく頷いた。


「よぉし!じゃあまた新校舎の屋上な!!!購買寄ってくわ!」


「今度は遅れるなよ。」


「こら主人!フラグ立てないでよォ!!!」


「フラグ…?」


「あ、何でもない!さっさと行こうぜ!」



俺は黒木を連れ立って、旧校舎の購買に来た。


「黒木どれが良い?俺のオススメはやきそばパンかカレーパン!」


カレーパン、昨日食べたらめちゃくちゃ美味かったんだよな~俺はカレーパンにしよっと


「…じゃあやきそば」


「オッケー!」


他にもいくつかのパンを購入し、ホクホクの俺。

ふと、そこで購買付近が異常に静かになったのに気が付いた。

ん??なんだなんだ?

俺が辺りを見回そうとすると、何か硬いものが俺の肩にかけられた。


「よぉ、田所…」


「(THE END)…嘉賀先輩!ちーっす!」


なんと、嘉賀先輩が俺と肩を組んでいたのだ。


「ちーっす…じゃ、ねぇよなぁ?お前、良い度胸してんな。俺に偽名教えただろ。」


「ホ、ホワッツ??ナンノコトカナ?!」


「白々しいじゃねえかよ。

昨日、帰り道にお前の学生証が落ちてた。田中って書いてあったからまさかと思ったが…アレお前のだろ。」


「(拾われる前に発見されてた~~~!!!!!)」


黒木は状況が分からないようで、首を傾げている。



「…ははは…記憶が曖昧だなぁ~」


「そうかそうか。
…余程俺に構われたいみたいだなァ?」


ドスの効いた声って、こう言うことを言うのね。


前略、妹様

ヤンキー攻略は、ちと難易度高すぎるて

草々、兄より



嘉賀先輩は俺が心の中で遺書を認めている顔をしていることなんて気にもせず、耳元で囁いた。


「放課後18:00、旧校舎屋上。」


「ハイッ!!!!伺わせていただきます!!!」


それだけ言うと、スッと俺から離れ、階段を登って行った。


(カレーパンは…無事だ。)


「黒木…これが俺の最後の晩餐になるかもしれない。」


「…今、昼だ。」


「うん知ってる。」


行きとは打って変わり、意気消沈しながら新校舎屋上へと向かった。
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