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桜井 明 ②

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⚠︎attention 近親表現あり


*********


「一生のお願い…?」


突然何を言いだすかと思えば、ここで一生のお願いを使いたいそうだ。


(え、今何か俺にお願いする要素あった?)


「僕のコレ、智くんに出させて欲しいんだ」


「……は?」


ん?俺、耳おかしくなったかな。
あの兄貴が、弟の俺に如何わしいお願いなんて、するわけ…


「だからね、智くん。…僕とセックスして欲しいんだ。」


「…」


俺はあまりの衝撃に、少しの間白目を剥いたかもしれない。
え、ちょっと待って、それは、あの…如何わしさの最上級のアレですか?


「あ、兄貴…?何言って…」


「ほら、僕のここ、もう我慢できないみたい。

…だから、ね?お願い。」


そう言って、兄貴は俺の尻に硬くなったアレを擦り付けてくる。


(いやいやいや、全然“だから”じゃないんですけど?!頭でも打ったのか?!)


兄貴は、俺以外には指でさえも触れさせないような男だ。
そんな人間が、せ、せ…!!??


「実は僕、他の人が汚らわしくて触れなくてね…まだ経験したことないんだ。

智くんになら触れるし、家族として愛してる。」


だから、僕のこれ、受け入れてくれないかな?

全く筋の通らない話をしているはずなのに、兄貴のあの優しい声色で言われてしまうと、何故か力になりたくなってしまう。

いやいや、流されやすすぎだろ俺!


「それは流石に出来ないって!」


「…一生のお願いでも?」


「無理!!」


そうやって俺が断ると、兄貴はかなり残念そうに、そっか…と言って俺から離れ、そのまま部屋を出ていく。

断った後は終始無言だったため、強く断りすぎたかな、なんて思ったけど、改めて考えても兄貴の発言は異常だった。


(これで良かったんだよ)


ドラマの主人公のような言い回しで自分を肯定していると、またドアが開かれた。


(あれ?抜いてくるんじゃなかったのか…?帰ってくるの早すぎだろ。)



「兄弟といえど出来ないことがあるんだね、分かった。

…代わりに、智くんがコレで気持ち良くなってるところ見たいな。」


「ん?」


にこやかに部屋に入ってきた兄貴の手に握られていたのは…

おどろおどろしい色をした、張形だった。


「な、何でそんなの持ってんだよ!!」


「ん~、たまたま。」


(そんなわけあるか!!)


俺は抵抗しようとするが、簡単に動きを阻まれてしまう。


部屋着の下までスルリと剥ぎ取られて仕舞えば、正真正銘のスッポンポンだ。


「あ、兄貴…考え直さないか…?」


「あ、玩具じゃ嫌かな。僕のやつにする?」


「そうではない!!」


そんな会話をしているうちに、兄貴は俺の尻に粘性のある液体を塗りたくっていく。


「かわいいね、智くん。ここの穴、綺麗なピンクだ。」


「ッひ?!」


ツンっと尻の窄まりを指で突かれ、息を吹きかけられる。

兄貴は右手で俺の前を弄りだすと、ゴムをつけた左手で窄まりに指を沈めた。


「い、いたっ…!」


「ほら、こっちに集中して。」


言われた通り、前の感触に意識を集中した。

グチグチ、とねちっこく刺激される前の快感に、後ろの指の存在を忘れそうになる。


「んっ、んんっ…あっ!」


「ふふ、そうそう。上手だね、智くん。」


後孔を行き来している指が体温に馴染んできた頃、突然指をグニグニと曲げ始めた。

何かを探るような動きで、周りの壁を押し上げる。

どうしよう…手を触れなくても、兄貴の指が俺の中に入ってるのが分かってしまう。


「んあっ!!な…にっ」


「この辺りにね、智くんがトロトロになっちゃうところがあるんだよ。

…ここかな。」


グニッ!!

臍の裏側あたりを、人差し指でグニッと押される。

瞬間、腰から背へ駆け上がるようなビリビリとした快感が俺を襲った。


「ん"ぁっ!?」


「あれ、智くん。お尻で感じちゃった?」


クスクス、と笑いながら、俺が変になってしまうあの場所ををしつこく捏ねる。


「ひっ、あ"ぁ…あ"ん!!」


ガクガクと震え始めた足に反して、与えられた快感を貪るように腰を持ち上げてしまう。


「ッそれ…もっと欲しいっていうおねだり?」


「…あ、ひっ…ちがッ!!」


指を増やされ、中を自由に掻き回される。

ローションと粘膜が擦れ、あられもない音を上げている俺の尻の中は既にぐちょぐちょになっている。


「もう良さそうかな…?苦しかったら言ってね。」


優しく俺の頭を撫でた兄貴の手には、あの張形が握られていた。

微かに残る俺の理性が、あれから逃げなければと警鐘を鳴らす。


「や、やだ…っ!」


「そっか…じゃあ、一回入れてみて嫌だったら抜こうか?」


努めて優しく言ってくる兄貴だが、あの悍ましいものを俺に埋めること自体は絶対にしたいらしい。

広げられた窄まりに、当てられた先が、ズプ…と俺の中にゆっくり侵入してくる。


「ぅ…く、苦しい…」


「まだ半分だよ…もうちょっと挿入るよね?」


いやもう苦しいって言ったじゃんか!

兄貴はそんな俺にお構いなしに、腸壁の抵抗を受けつつ俺の中を突き進んでいく。


「あ"っ?!」


張形の先があの箇所に触れた瞬間、俺の全身が魚のように波打った。


「まだ苦しいなら、ここを突いてあげなきゃね。」



グチュッグチュッ!

粘った音を立てながら、俺の弱いところを何度も突いてくるその動きに、俺は身体の反射でしか反応を返せなくなった。

弱いところを掠め、押され、抜き挿しされる。
尻の粘膜全てを揺さぶられているようで、その快感から逃れたくて腰を揺らしてしまう。

認めたくないけど、気持ちいい…!


「あ"ひっ!も、やだ!!」


「ほら、イかないと苦しいの無くならないよ、がんばれ智くん。」


(さ、さっきと話が違う!!)


俺の言葉に煽られたのか、兄貴は玩具の動きをどんどんと早めていく。


「あぁあ"ぁ".…!!」


「前も弄ってあげる…ほら、イきなよ」


ビクンッ!と身体を揺らすと、前から性が溢れ出ていく。
目の前が真っ白になり、口の端から温かいものが流れ落ちる感覚がした。


「ふふ、智くんかわいいね…口の端から涎垂らしてるよ。」


まだボヤボヤしている頭で、兄貴が俺の口の端をぺろりと舐め取っているのを感じた。

そのまま、頬、唇と愛撫され、唇を重ねられる。


「んぅ…」


舌を味わうように甘噛みされ、舌で歯列をなぞられる。

俺がその優しい刺激に夢中になっていると、張形がズルリと抜かれた。


(お尻、スースーする…)


「ここ、寂しい?」


「…はぁっ…寂しく、ない」


思考力が鈍り、鸚鵡返しすることしか出来ない。
本当は、気持ちよかったとか、もっと弄ってほしいとか…理性が残っているなら、考えもしない思いが浮かんでは消える。

悟られたくなくて、そっぽを向くと、兄貴は俺の頬に手を添えて強制的に視線を合わせてくる。


「本当に?」


「…ッ」


目を見開いたのを目敏く見つけたのか、兄貴は口の端をニィッと上げた。


「嘘吐き。」


ズプッ!と俺の尻にまた硬いものが挿入される。
でも、さっきと感触がちょっと違う。
違和感を感じ視線を下にやると驚きの光景が広がっていた。


「ッ!!!あ、にきぃっ!それ、!」


「あ、分かっちゃった?…ごめんね。」


深々と突き刺さった兄貴のモノが、俺の中で動きだす。


「あんっ…!ひっ!!」


「智くん、締め付け過ぎ…!」


ゆっくりとした抽挿の刺激は、粘膜が擦れる快感が永遠に続くようで、耐えられない。

気持ち良すぎて、うわ言のように、やだやだと繰り返してしまう。


「っ、もう…仕方ないなあ」


どこか焦った様子の兄貴は、俺の足を纏めて持ち上げると突然抽挿を早める。


「ひうっ!!あっ、あ"っ!!」


駆け上がる快感を我慢しきれなくなった俺は、そのまま性を放つ。

その反動でギュッと締まった壁に刺激されたのか、腹の中に熱いモノが注がれた。


「っ…はぁっ…」


や、やられてしまった…。

持ち上げた足に口付けている兄貴は満足げに俺から抜けていく。


「智くん、可愛かったよ。」


「うっ、兄貴のばかぁ…」



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