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第一章【出会い編】
9.拾い物がついて来ようとしてるんですが?2
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「来ないで下さい!」
「いいだろ減るもんじゃなし。」
「減るとか増えるとかの問題じゃないんです!」
困ります、とマクレーンは必死に訴えていた。
あれから半時、マクレーンとアランは互いに向き合い延々と押し問答を繰り返していた。
マクレーンの心配した通り、アランはついて来ようとしていた。
しかも最後まで・・・・。
それを知ったマクレーンは「とんでもない!」と血相を変えてアランに引き返すよう言った。
しかしアランも何故か引き下がらず、頑なに同行すると言い続ける。
困るから一人で大丈夫だから、と言うマクレーンに。
いや一人は危険だ、この先どんな危険が待ってるか分らないから付いて行く、とアランは答えてきた。
ま、まさか・・・やっぱりこの人・・・・。
昨日も思った危惧にマクレーンはようやく確信を持つ。
この青年――アランは本当にお節介な人らしい。
たまたま出会った少年を、アランは助けようとしているのだ――マクレーンがアランを先に助けたのだが――しかも腕に自信のある傭兵、道中盗賊やら獣やらに襲われるとも限らない。
そんな一人旅の少年を助けようという心構えは、大変素晴らしいことだと思う。
本当に。
だが、マクレーンにはこの心遣いは心苦しかった。
アランさん、嬉しいですけど本当に・・・・迷惑です!
マクレーンは胸中でそう吐くと、目の前のアランを見上げた。
「本当に大丈夫です、北の大地に行ったらすぐなんですから。」
そう言うマクレーンに、アランは首を縦には振らなかった。
「だけど」とか「でも」とか言いながら尚もついて来ようとする。
そんなアランにいい加減。
頭にきた。
「もう、放っておいてください!僕子供じゃありませんし、それとも僕について来なきゃいけない理由でもあるんですか?」
もし、「心配だから」などと言えば、それこそ即行で却下してやる。
マクレーンは、鼻息も荒くアランを睨み上げた。
そんなマクレーンにアランは「うっ」とたじろぐ。
やっぱり!
ただのお節介だったのだと確信したマクレーンは、アランが次に言う言葉を待った。
これで終わりだ、彼が「無い」と一言言えば・・・・。
マクレーンがそこまで考えて、さあ来い!と息巻いていると、ようやくアランが口を開いた。
「その・・・笑うなよ?」
突然恥ずかしそうに頭を掻きながら言ってきたアランにマクレーンはきょとんと首を傾げた。
「どういう意味です?」
おかしな展開になって来ているぞ、と何やら嫌な予感が襲ってきた。
マクレーンは胸中に浮かんだ不安に冷や汗を流しながらアランの言葉を待つ。
そして――。
「その……あんたに、ついて行けって言われたんだ。」
アランの言葉に、マクレーンは文字通り仰天した。
予想外の答えに言葉を失う。
誰に?
なんで?
どうして?
マクレーンの頭の中はパニック寸前だった。
予想していなかった答え。
しかも誰かが僕について行けと言ったなんて・・・・。
「だ、誰にそんな事を・・・・。」
言われたんですか?そうマクレーンは震える声で聞いてきた。
その言葉にアランは肩を竦めながら答える。
「旅の途中で会った占い師。」
と・・・・。
そして次の瞬間。
「はあ?」
長閑な田舎道に素っ頓狂な声が木霊した。
「いいだろ減るもんじゃなし。」
「減るとか増えるとかの問題じゃないんです!」
困ります、とマクレーンは必死に訴えていた。
あれから半時、マクレーンとアランは互いに向き合い延々と押し問答を繰り返していた。
マクレーンの心配した通り、アランはついて来ようとしていた。
しかも最後まで・・・・。
それを知ったマクレーンは「とんでもない!」と血相を変えてアランに引き返すよう言った。
しかしアランも何故か引き下がらず、頑なに同行すると言い続ける。
困るから一人で大丈夫だから、と言うマクレーンに。
いや一人は危険だ、この先どんな危険が待ってるか分らないから付いて行く、とアランは答えてきた。
ま、まさか・・・やっぱりこの人・・・・。
昨日も思った危惧にマクレーンはようやく確信を持つ。
この青年――アランは本当にお節介な人らしい。
たまたま出会った少年を、アランは助けようとしているのだ――マクレーンがアランを先に助けたのだが――しかも腕に自信のある傭兵、道中盗賊やら獣やらに襲われるとも限らない。
そんな一人旅の少年を助けようという心構えは、大変素晴らしいことだと思う。
本当に。
だが、マクレーンにはこの心遣いは心苦しかった。
アランさん、嬉しいですけど本当に・・・・迷惑です!
マクレーンは胸中でそう吐くと、目の前のアランを見上げた。
「本当に大丈夫です、北の大地に行ったらすぐなんですから。」
そう言うマクレーンに、アランは首を縦には振らなかった。
「だけど」とか「でも」とか言いながら尚もついて来ようとする。
そんなアランにいい加減。
頭にきた。
「もう、放っておいてください!僕子供じゃありませんし、それとも僕について来なきゃいけない理由でもあるんですか?」
もし、「心配だから」などと言えば、それこそ即行で却下してやる。
マクレーンは、鼻息も荒くアランを睨み上げた。
そんなマクレーンにアランは「うっ」とたじろぐ。
やっぱり!
ただのお節介だったのだと確信したマクレーンは、アランが次に言う言葉を待った。
これで終わりだ、彼が「無い」と一言言えば・・・・。
マクレーンがそこまで考えて、さあ来い!と息巻いていると、ようやくアランが口を開いた。
「その・・・笑うなよ?」
突然恥ずかしそうに頭を掻きながら言ってきたアランにマクレーンはきょとんと首を傾げた。
「どういう意味です?」
おかしな展開になって来ているぞ、と何やら嫌な予感が襲ってきた。
マクレーンは胸中に浮かんだ不安に冷や汗を流しながらアランの言葉を待つ。
そして――。
「その……あんたに、ついて行けって言われたんだ。」
アランの言葉に、マクレーンは文字通り仰天した。
予想外の答えに言葉を失う。
誰に?
なんで?
どうして?
マクレーンの頭の中はパニック寸前だった。
予想していなかった答え。
しかも誰かが僕について行けと言ったなんて・・・・。
「だ、誰にそんな事を・・・・。」
言われたんですか?そうマクレーンは震える声で聞いてきた。
その言葉にアランは肩を竦めながら答える。
「旅の途中で会った占い師。」
と・・・・。
そして次の瞬間。
「はあ?」
長閑な田舎道に素っ頓狂な声が木霊した。
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