執着系義兄の溺愛セックスで魔力を補給される話

Laxia

文字の大きさ
上 下
1 / 6

ただの魔力補給なのに

しおりを挟む

「ルー……ク……?」

 溺れるような気持ち良さの中、兄の声がしたような気がした。ここは宿の中だから、兄の声がする筈ないのに。

「あっ、あっ、♡」
「誰だお前?今いいとこなんだよっ、おらっ!」
「う、っ、♡♡あ゛♡」

 上に乗るようにして俺を犯していた男に腹の奥を突かれて、白濁液を注がれる。しかしそれを見ていた兄は、悲しそうな顔をして俺と男を引き剥がした。……やっぱり声は気のせいじゃ、なかったのか。

「あ?なんだよまだ一回しか、」
「……俺は兄でな。どうしても外せない用事ができたから呼びにきたんだ、悪いな。これで何か食いにでも行ってくれ」
「……そうかい。じゃー仕方ないな」

 俺からは兄がどれくらいお金を渡したのかは見えないが、この男が素直に引いたのならそこそこの金額だったのだろう。俺の身体の上から男が離れたためか少し寒くて、兄と男のやり取りを見ながら枕元で丸まっていた毛布を手繰たぐり寄せた。

「ルーク、また足りなくなったら俺を呼べよ。いくらでも善がらせてやる」
「あ、っは、♡ん、ん……っ♡」

 兄に見せつけるかのようにキスをされ、舌でぐりぐりと口のナカを犯されてイきかける。この人は本当にキスが上手かった。蕩けた目で男を見ると、男は満足そうに帰っていった。

「……ルーク」
「な、に……?……っ♡、っふ、」
「……お前は俺のものだ」
「っ?……あ、っは、♡ん、ん~~♡♡」

 びくびくと体が震えてナカでイった。兄のキスの方が数十倍気持ちよかった。やはり昔からの仲なだけある。

「家に、行くぞ」


~*~


「ぁ、あ……、ゃ、め、」

 俺のモノに固定バイブとカテーテルをつけ、前立腺の腹側の部分に電気パッド、ナカには今まさにアナルビーズが挿れられようとしていた。つぷ、と一つ目のビーズが入ってきて俺は大きく体を揺らす。そこは、その場所は、ダメだ。

「ぁあっ、ッ……!ひ、……っ」

 じゅぶ、と2つ目が入ってきて、抵抗しようにも手錠と足鎖、それに彼の手が俺の腰を掴んでいて動けない。その間にも固定バイブがモノの気持ち良いところを振動させ、電気パッドで前立腺がびりびりと痺れていて気持ちが良い。

「ぁ、あ……!んっ、ぁああッ、ひ、♡」

 ごつん、とカテーテルが前立腺を突いた。とてつもない快感で目の前が真っ白になる。

「か、っは……♡!!ひ、ぅ……ぁ……?!イ、った、イったから、むりっ!」

 そんな言葉も虚しく、3つ目のアナルビーズがナカに入る。それと同時にカテーテルも抜き差しが激しくなり、ビクビクと体を揺らしながらイく。

「ゆるし、ぁあっ、ゆるしてぇ、ひっ、ぁッ、あ、♡」
「だめだ。何度でもイかせてやるから、反省するんだな」
「や、ぁ、あっ……!♡」

 ずぶ、と4つ目、そして5つ目のアナルビーズが中に入ったと思うと、こつりと前立腺に当たって体が跳ねた。

「そ、こっ……?!は……!ぁ……♡」
「ああ、ここだろう」

 こりこりとアナルビーズを動かされて、前立腺への刺激で絶頂した。と思うと、急にアナルビーズを一気に引き抜かれてあまりの気持ちよさに意識を飛ばしかけそうになる。

「ぅ、ぁ、♡っ、ぁ、~~ッ♡、~~っ」

 余韻にびくびくと体を跳ねさせていると、びり、と電気パッドに電気が走って前立腺が疼いた。そんな、なんで。イったばっかりなのに、なんていう思考を消すようにバイブが激しさを増す。

「ひ、っ、……ぁ、ああああッ、!♡」

 前立腺と敏感なところの刺激に、びくびくと体を揺らして絶頂する。出したいのにカテーテルが塞いでいて出せなくて、ゆるして、と懇願した。

「俺以外の奴とヤっただろう。ということは俺とのセックスが満足できないんだろ、だから俺とのセックスで満足できるように、こうして調教してるんだろう?」
「ちが、俺、俺は、ぁ、っ?!♡」
「お前は俺のものだろう、なぁ?ルーク」
「ひ、ぃ……!ぁ、ああっ、あッ……!にいさ、っ」

 義理の兄と確かに過去に何度か関係を持ったことはあった。でもまさかここまで執着されているとは思わなかった。あれは兄が彼女に振られて、俺は彼女を亡くしたからで……どうしてこうなってしまったんだ。

「兄さんじゃない、ライ、だろう?」
「ぁ、あ、らい、……ッ、もぅ、やら、っ♡」

 カテーテルを抜き差しされ、ごつごつと前立腺に当てられて目の前がちかちかする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

処理中です...