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ただの魔力補給なのに
しおりを挟む「ルー……ク……?」
溺れるような気持ち良さの中、兄の声がしたような気がした。ここは宿の中だから、兄の声がする筈ないのに。
「あっ、あっ、♡」
「誰だお前?今いいとこなんだよっ、おらっ!」
「う、っ、♡♡あ゛♡」
上に乗るようにして俺を犯していた男に腹の奥を突かれて、白濁液を注がれる。しかしそれを見ていた兄は、悲しそうな顔をして俺と男を引き剥がした。……やっぱり声は気のせいじゃ、なかったのか。
「あ?なんだよまだ一回しか、」
「……俺は兄でな。どうしても外せない用事ができたから呼びにきたんだ、悪いな。これで何か食いにでも行ってくれ」
「……そうかい。じゃー仕方ないな」
俺からは兄がどれくらいお金を渡したのかは見えないが、この男が素直に引いたのならそこそこの金額だったのだろう。俺の身体の上から男が離れたためか少し寒くて、兄と男のやり取りを見ながら枕元で丸まっていた毛布を手繰り寄せた。
「ルーク、また足りなくなったら俺を呼べよ。いくらでも善がらせてやる」
「あ、っは、♡ん、ん……っ♡」
兄に見せつけるかのようにキスをされ、舌でぐりぐりと口のナカを犯されてイきかける。この人は本当にキスが上手かった。蕩けた目で男を見ると、男は満足そうに帰っていった。
「……ルーク」
「な、に……?……っ♡、っふ、」
「……お前は俺のものだ」
「っ?……あ、っは、♡ん、ん~~♡♡」
びくびくと体が震えてナカでイった。兄のキスの方が数十倍気持ちよかった。やはり昔からの仲なだけある。
「家に、行くぞ」
~*~
「ぁ、あ……、ゃ、め、」
俺のモノに固定バイブとカテーテルをつけ、前立腺の腹側の部分に電気パッド、ナカには今まさにアナルビーズが挿れられようとしていた。つぷ、と一つ目のビーズが入ってきて俺は大きく体を揺らす。そこは、その場所は、ダメだ。
「ぁあっ、ッ……!ひ、……っ」
じゅぶ、と2つ目が入ってきて、抵抗しようにも手錠と足鎖、それに彼の手が俺の腰を掴んでいて動けない。その間にも固定バイブがモノの気持ち良いところを振動させ、電気パッドで前立腺がびりびりと痺れていて気持ちが良い。
「ぁ、あ……!んっ、ぁああッ、ひ、♡」
ごつん、とカテーテルが前立腺を突いた。とてつもない快感で目の前が真っ白になる。
「か、っは……♡!!ひ、ぅ……ぁ……?!イ、った、イったから、むりっ!」
そんな言葉も虚しく、3つ目のアナルビーズがナカに入る。それと同時にカテーテルも抜き差しが激しくなり、ビクビクと体を揺らしながらイく。
「ゆるし、ぁあっ、ゆるしてぇ、ひっ、ぁッ、あ、♡」
「だめだ。何度でもイかせてやるから、反省するんだな」
「や、ぁ、あっ……!♡」
ずぶ、と4つ目、そして5つ目のアナルビーズが中に入ったと思うと、こつりと前立腺に当たって体が跳ねた。
「そ、こっ……?!は……!ぁ……♡」
「ああ、ここだろう」
こりこりとアナルビーズを動かされて、前立腺への刺激で絶頂した。と思うと、急にアナルビーズを一気に引き抜かれてあまりの気持ちよさに意識を飛ばしかけそうになる。
「ぅ、ぁ、♡っ、ぁ、~~ッ♡、~~っ」
余韻にびくびくと体を跳ねさせていると、びり、と電気パッドに電気が走って前立腺が疼いた。そんな、なんで。イったばっかりなのに、なんていう思考を消すようにバイブが激しさを増す。
「ひ、っ、……ぁ、ああああッ、!♡」
前立腺と敏感なところの刺激に、びくびくと体を揺らして絶頂する。出したいのにカテーテルが塞いでいて出せなくて、ゆるして、と懇願した。
「俺以外の奴とヤっただろう。ということは俺とのセックスが満足できないんだろ、だから俺とのセックスで満足できるように、こうして調教してるんだろう?」
「ちが、俺、俺は、ぁ、っ?!♡」
「お前は俺のものだろう、なぁ?ルーク」
「ひ、ぃ……!ぁ、ああっ、あッ……!にいさ、っ」
義理の兄と確かに過去に何度か関係を持ったことはあった。でもまさかここまで執着されているとは思わなかった。あれは兄が彼女に振られて、俺は彼女を亡くしたからで……どうしてこうなってしまったんだ。
「兄さんじゃない、ライ、だろう?」
「ぁ、あ、らい、……ッ、もぅ、やら、っ♡」
カテーテルを抜き差しされ、ごつごつと前立腺に当てられて目の前がちかちかする。
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