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1章 幸せの花園
3 とってもとってもいい子 (3)
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「そうなのぉ?でもぉ、わたしからしたら6つなんて赤ちゃんよぉ?」
永遠を生きる魔女らしい言葉に、ノアは自分と彼女の間にある圧倒的違いを、種族としての大きな隔たりを感じた。
「にんげんの子供からすると、むっつは十分に大きいんです。貧乏なお家の子供や、将来重要な職業に就く子どもは、もうお仕事や見習いを始めています」
かく言うノアもそのうちの1人である。
「できないとダメなんです。頑張らないとダメなんです。義務を、責務を果たさなけられば、ダメなのです。………それに、そうしなければ僕に生きる資格なんて、意味なんて、ない」
「ノアぁ?」
ふるふると何事もなかったかのように首を横に振ったノアは、にっこり笑う。
「僕は、悪い子なんです」
———そう。僕は、義務を、責務を、投げ出したとっても悪い子。
「そんなことはないよぉ。ノアはねぇ、一生懸命に頑張って生きているわぁ。それだけでぇ、十分に尊いことよぉ?」
魔女はぎゅっとノアのことを抱きしめた。
今までに感じたことのない距離で人肌というものを実感したノアは、頬が熱くなるのを感じた。
「ノアはとぉーっとも頑張り屋さんでぇ責任感の強い良い子。いいこいいこ」
変なリズムで頭を撫でられているはずなのに、変なリズムで優しく背中を叩かれているはずなのに、ノアの目頭はびっくりするぐらいに熱くなった。
視界がうるうると歪み、口がはふはふという意味のなさない声をあげる。
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
永遠を生きる魔女らしい言葉に、ノアは自分と彼女の間にある圧倒的違いを、種族としての大きな隔たりを感じた。
「にんげんの子供からすると、むっつは十分に大きいんです。貧乏なお家の子供や、将来重要な職業に就く子どもは、もうお仕事や見習いを始めています」
かく言うノアもそのうちの1人である。
「できないとダメなんです。頑張らないとダメなんです。義務を、責務を果たさなけられば、ダメなのです。………それに、そうしなければ僕に生きる資格なんて、意味なんて、ない」
「ノアぁ?」
ふるふると何事もなかったかのように首を横に振ったノアは、にっこり笑う。
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———そう。僕は、義務を、責務を、投げ出したとっても悪い子。
「そんなことはないよぉ。ノアはねぇ、一生懸命に頑張って生きているわぁ。それだけでぇ、十分に尊いことよぉ?」
魔女はぎゅっとノアのことを抱きしめた。
今までに感じたことのない距離で人肌というものを実感したノアは、頬が熱くなるのを感じた。
「ノアはとぉーっとも頑張り屋さんでぇ責任感の強い良い子。いいこいいこ」
変なリズムで頭を撫でられているはずなのに、変なリズムで優しく背中を叩かれているはずなのに、ノアの目頭はびっくりするぐらいに熱くなった。
視界がうるうると歪み、口がはふはふという意味のなさない声をあげる。
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