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1 お姉様、コレちょーだい
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▫︎◇▫︎
「お姉様、コレちょーだい」
金粉を馴染ませたかのようにキラキラと輝く白金のくるくるの髪を持つ、愛らしい義妹ラテ・アメリカンは無邪気な笑みを浮かべた。
一瞬息を飲み込んだ子爵家長女モカ・アメリカンはちらりと彼女の後ろに立っている継母カプチーノ・アメリカンに向ける。
真っ赤な髪をギチギチのお団子に結い上げ、深緑の吊り上がった瞳でネチネチと獲物を狙う蛇のように自らを見つめるカプチーノを見たモカは、全てを諦めた。
彼女は何事もなかったかのようにふわっと微笑む。
モカは諦めることに慣れている。
ラテが来てから、モカの生活に自分のものなんてなかったから。
大好きなお人形も、ぬいぐるみも、おもちゃも、ドレスも、アクセサリーも、何もかもをラテに譲って来た。
ラテの後ろでモカのことを蛇のような視線で睨みつけるカプチーノの手前、譲らないなんていう選択肢なんて存在しなかったから。
だからこそ、モカは今日も微笑んだ言う。
「———えぇ、いいわよ」
たとえ彼女が持っているものが愛しの婚約者であったとしても———、
*************************
読んでいただきありがとうございます🐈🐈🐈
この作品を見つけてくださりありがとうございます。
昨夜勢いに任せて執筆いたしました作品です。
今日中に完結します!!
最後までお楽しみいただけると作者が舞い上がるぐらいに喜びます!!
「お姉様、コレちょーだい」
金粉を馴染ませたかのようにキラキラと輝く白金のくるくるの髪を持つ、愛らしい義妹ラテ・アメリカンは無邪気な笑みを浮かべた。
一瞬息を飲み込んだ子爵家長女モカ・アメリカンはちらりと彼女の後ろに立っている継母カプチーノ・アメリカンに向ける。
真っ赤な髪をギチギチのお団子に結い上げ、深緑の吊り上がった瞳でネチネチと獲物を狙う蛇のように自らを見つめるカプチーノを見たモカは、全てを諦めた。
彼女は何事もなかったかのようにふわっと微笑む。
モカは諦めることに慣れている。
ラテが来てから、モカの生活に自分のものなんてなかったから。
大好きなお人形も、ぬいぐるみも、おもちゃも、ドレスも、アクセサリーも、何もかもをラテに譲って来た。
ラテの後ろでモカのことを蛇のような視線で睨みつけるカプチーノの手前、譲らないなんていう選択肢なんて存在しなかったから。
だからこそ、モカは今日も微笑んだ言う。
「———えぇ、いいわよ」
たとえ彼女が持っているものが愛しの婚約者であったとしても———、
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今日中に完結します!!
最後までお楽しみいただけると作者が舞い上がるぐらいに喜びます!!
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